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5ー1 雪解けを待たずに
モールコンの開催が決まり、皆がその準備に追われていた頃、私はそれと同時にある女性の婚活を進行させていた。私が担当した彼女は、名をマノさんという。
モールコンの企画と並行して取り組んだこの婚活は、この冬、モールコンに負けないくらい、心に深く残る事例となった。
彼女の結婚したいという気持ちは他人と同じでも、抱えている問題は複雑で、決して気楽には語れない。
この話がどう受け取られるか分からないが、私は彼女と歩んだ婚活の道程を、ここに書き記しておこうと思う。
初雪が観測され、本格的な冬の寒さが一層身に染みるようになってきた。その日、雪が降りしきるなか、初めて彼女はレイダンに来所した。




