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時は流れて

あれから五年の月日が流れた。

すでに僕は十七歳になっており、学園は昨年無事に卒業している。

正直あの騒動の後は学園での居心地が悪かった。

皆が僕と縁を繋ごうと必死に近寄ってきてやんわり断りを入れるために笑顔を浮かべていたせいで毎日顔が引きつりそうだったものだ。

あの慌ただしかった日々は今でも鮮明に覚えている。

寧ろここ数年が落ち着きすぎていたのかもしれない。

といっても平和な毎日だったかといえばそうでもないが、ちょっとした他家とのトラブルだったり今までに比べてスケールが小さいものであったのは少し気楽に対応できたところなのかもしれない。


「……兄様、そろそろ行く。」

「ジーク様、行ってきますね!」

「あぁもうそんな時間か。二人とも気をつけてね?」

「はい!」

「……ん。」


二人が執務室へと入ってくる。

現在王都の屋敷で皆と生活していた。

領地に関してはセバスに一任している。

というのもマリーとヒルデの二人が今年学園に入学する年だからだ。

僕の仕事はこちらでもすることができる。

なので以前二人がついてきてくれたように僕とステフも同行することにしたのだ。

今日は入学式、真新しい制服に身を包んだ二人を正門から送り出す。

色々あった学生生活だったが、たくさんの行事もあって楽しい思い出が多い。

二人も勉強はもちろんだが、楽しんでくれたらうれしい。






―――――――





「ひーちゃん、今日からの学園、楽しみですね!」

「……そうだね、やっと兄様達のお手伝いができる。」

「ええ、しっかりと学ばなければ!」

「……ん、頑張ろう。」


これより始まるは大好きな兄、愛する人のために奮闘する少女達の物語。

いかがだったでしょうか?

一旦ジーク視点の話からマリーとヒルデ視点のお話が始まります。

これが正直一番書きたかった……。

明日もお楽しみに!


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