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謎の人影

目の前には永遠と続くかと見紛うほどの荒野が広がっていた。

かつてあったであろう都市は見る影もなく、現在ではおよそ生命が暮らすことができないような場所だった。

ここがかつて栄えていた侯爵領とは誰も思わないだろう。

そして僕たちが暮らす公爵領ももしかしたら辿ったかもしれない未来の一つ。

ただただ僕らはその光景に息をのんでいた。


「……本当に何も残されてはいないんだね。」

「そうです、わね。正直息をするのも忘れそうでしたわ。」

「聞いてはいたのですが実際に見てみると酷いです……。」

「……なんだか寂しい。」


思い思い感想を口に出す。

ここに最近の異変の手がかりがあるのだろうか?

龍脈の再暴走と聞いてはいたが、光の柱もなければ魔物の一匹すら見当たらない。

いっそ見間違えであってほしいとさえ思えた。

そうであればどれほどよかったか。

どうみても何もないのに第六感が警鐘を鳴らし続けている。

来る途中から感じていた違和感がさらに大きくなっていく。


「一体何が起きてこれから何が起きようとしているんだ?」

「っ!兄様!あそこに人影が見えた……!」

「なんだって?どこだ??」


辺りを見渡してもそれらしきものは見当たらない。

マリーもステフも他の人も見ていないようだった。

どうやらヒルデだけがその謎の人影を見たようだった。


「……兄様、本当なの。」

「あぁ、ヒルデが嘘をつくような子じゃないことはわかってるよ。」


こんなところに人影が見えるなんて正直思えない。

僕もここに来てからずっと魔法を使いつつ辺りを警戒していたから見逃すとも思えなかった。

それでもヒルデがこういっているのであれば嘘ではないだろう。

となると通常では考えられない何かが起きている可能性もある。

色んな視点から状況を確認していく。


視界からの情報、先ほどと変化なく見える。

土壌、栄養不足。

辺りの魔力濃度、微少。


いや、そのごく一部がある一定の場所に集中しているのか?

そしてその場所を見ようとすると視界が霞み警鐘が強く響く。

となればそこに何かがあるのだろう。

明らかに危険な場所に行かなければこれ以上得られる情報がなさそうなのが辛いところだ。


「……どうやらあの廃墟の奥に微小な魔力が集まっているようだ。」

「それは怪しいですね。」

「……さっきの人影もそこら辺に見えたと思う。」

「となれば行くしかないですね!」

「本当はこんな危険は冒したくないんだけどね?」

「でもこれ以上言っても進まないのだから仕方ないでしょう?」

「……姉様のいう通りです。」

「では行きましょう!みんなで行けば怖くないです!!」


こうして僕らは廃墟―かつて侯爵邸と呼ばれた場所に向かうこととなったのだった。

いかがだったでしょうか?

またどうなるかはわかりませんが、できるだけ来週も投稿できるよう頑張ります。

次回をお楽しみに!


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