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かつての災害

先週はすみませんでした。

夢を見た。

見知らぬ領地が竜と魔物の群れによって荒らされていく。

男が家族との別れを告げて一人、それらに立ち向かっていく。

手には一振りの黒い長剣に鍔ルビーがあしらわれたものが握られている。

それから何度も何度も魔物を倒すが、一向に敵は減らない。

それでも男は逃げずに戦う。

背には家族と守るべき領民がいるのだから。

騎士らには他領に影響が出ないよう境で防衛してもらっている。

この場で多くの敵を倒せなければどこかで綻びがでるのも明らか。

だからこそ余計にこの場を引くことはできない。

そうして夜明けまで戦いは続いた。

が、男は結局その場で倒れることとなった。

竜に勝つことができなかったのだ。

硬い鱗に覆われた黄龍ファフニール。

魔物をどれだけ減らそうともこの竜一匹で領地を荒らすのには問題なかっただろう。

せめてもの救いは領民と家族が逃げる時間をなんとか稼ぐことができたことと竜がそれ以上の進軍をしなかったことだろう。

男が持っていた長剣は一つの影によって飲み込まれた。

英雄の持っていた長剣の半身が土地へと飲み込まれていく。

するとたちまち光の柱が現れ土地の魔力が漏れ出していく。

そこに残ったのは誰のものかも分からない笑い声。

こうしてかつて英雄侯爵と呼ばれ栄えていた土地は見るも無残な荒れ地と化したのだった。


「いつかこの土地に―」











いつの間にかジークは目が覚めた。

今の夢は一体何だったのか。

これもすべては昨日の講義で過去の災害について聞いたせいだろう。

概要は当然僕も知っていた。

というか実際に土地が荒れた時に真っ先に調べたのだから当然だろう。

だというのにその時はこんなことはなかった。

あの時との違いはなんだろうか?

……。


傍らに置いていた黒剣を見る。

剣の長さは違えど見た目は似ている。

最近あのコンタクトも無い。

だけど、


「お前が見せたのか?だとしたらどういう意味があるんだろう?」


この魔剣グラムンクの中に潜む意志。

なぁ、バハムート、お前はどうしてほしいんだ?

また明日投稿予定ですのでお楽しみに!



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