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学園入学

王都へ移動してきてから二週間後、ついに今日は学園への入学式だ。

そういえば試験については説明していなかったと思う。

通常の試験については誰でも参加できる筆記・実技試験と面接。

これについては優秀な人材を育てる為のふるいをかけている。

かといって学園の乗っ取りは国の将来の宝を失うことに等しい。

そのため学園の教師は厳格な審査の元選ばれ、その後学園生として問題がない生徒を選抜する。

が、そこまでしても横暴な生徒というのは少数潜り抜けてきてしまう。

そういった生徒でも更生をすることにし、生徒同士での対処を見守りつつ生徒全員の成長を促進するような施設となった。

そうして学園の大半は貴族が占めることになったのだが、それでも優秀な平民や身分の保証がない元貴族などが年に数名入学することもある。

今回でいうとステフが当てはまる。

当然その場合風当たりはよくない。

理由を詳しく知らない周りからすれば親が不正を働き身分を剥奪されたものが大半なので忌避されるのだ。

ちなみに一部の生徒は推薦によって入学する。

この場合筆記・実技試験は免除され、王宮の要職による面接が行われる。

ちなみに僕もこのうちの一人だ。


まあ入学式といっても派手なものではなく、大体が学園での説明だ。

説明をしてくれたのは生徒会長に就任している王太子殿下だった。

そのカリスマ性を持って、四年あるこの学園を二年生で生徒会長を務めている。

その説明を受けているだけで何故か引き寄せられるような魅力を感じていた。

さすが王族だと思う。

僕は今のところ生徒会に興味がない。

というよりもそんな余裕がない。

何せそちらの時間よりも領主としての時間のほうが大事だから。

それでも少しでも多くの同年代と交流を深められたらいいなと思っている。

それが今後の領主としての役にも立つだろうし、学園生活を楽しむことに繋がるだろうから。


そうジークは幼いころの交流がほとんどが婚約者だったステフとしかなかった。

ここで友達を作れなければぼっちの領主となり、縁がなくなってしまう。

そうなると領地を賑やかせることは難しいだろう。

それとは別にジークの周りからはただ純粋に楽しんでほしいという願いもあった。

幼くして就いた領主ではあるが、竜殺しなどの話題も相まって気が休まることがあまりなかった。

それこそマリーやステフがいなければ壊れていたかもしれない。

どういう理由であれ、民を導くものがいなくなってしまうため領主を辞められるのは周りとしても困る。

だからこそせめて支えとなってくれる人が増えてほしいのだ。

そんな願いを込めた学園生活がついにはじまるのだった。

また明日投稿予定です、お楽しみに!


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