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救出

()()()男達に根城の場所を聞いたジークはすぐに移動を再開した。

現在地からそこまで離れていなさそうだが、どうやら特殊な鍵が必要らしい。

もちろん、その鍵も()()()()いるが。

移動していると不自然に立っている人影を見つけた。

恐らくここが根城の場所なんだろう。


「坊ちゃん、こんなところで―」

「そのやり取りはもういいから。」

「うがっ!?」


先ほどと同じように絡んでくる闇ギルドの構成員を気絶させていく。


「さて、ここをこうして、っと。」


構成員が守っていたであろう隠された入口を見つけ、鍵を使って開ける。

どうやら番号に対応した鍵を順番に解錠しつつそれぞれを指定方向に傾ける。

するとギギギと音を立てて扉が開かれていく。


「なるほど、セキュリティとしては面白いし頑丈だな。これなんかに応用できないかな?」


ふとそんなことを思いつつ扉が開かれるのを待つ。

中は暗く奥まで見通せない。


「んー後どれくらい中に人がいるのか聞いておけばよかったや。失敗したな。」


まあどれだけいたところでやることは変わらない。

だからこそ深く考えることなくただただ突き進む。

階段を降りてしばらくすると松明の明かりが見えた。


「あ?誰だお前。」

「ちょっとここに用事があってね。気にしないで。」

「なめた口聞いてんじゃっ―」

「どうせすぐ倒れることになるんだからさぁ。」


なんというかここまで反応が似たり寄ったりだと色々と面倒になる。

うん、もう魔法使おう。

まずはこの地下の地形を把握するために索敵を行う。

これを使おうと魔法に敏感な人には気づかれてしまうから最初使わなかった。

そうして把握した地形に適切な魔力で魔法を行使する。

これが地上ならそこまで考えないのだが、地下だと崩落が起きかねないからだ。

といっても使う魔法は催眠。

実際に崩落までつながるとも思えないが念のためだ。

そうして最後に誰にかけるかを定める。

この地下にいる人数は三十二人。

そのうち、敵意を感じるもの―構成員は二十人で捕まっている人は十二人となる。

当然助けるべき十二人は魔法の対象から外す。

そうして出来上がった魔法を行使する。

通路の奥からバタバタと人が倒れる音が聞こえる。


「よし、これで大丈夫だろう。最初からしとけばよかったかな?」


そんなことを悩みながら奥へと進む。

勿論道端で眠っている構成員は一人残らず縛っていく。

そうして進むうちにいくつかの小部屋を見かけた。

中には子供が多く捕らわれていた。


「うわぁん、ママぁママぁ。」

「ひっ怖いよ、誰か助けてよぉ。」


鳴き声や悲鳴が聞こえてくる。

すぐに助けてやりたい、でも今この子達を連れて歩くと他の子やマリーのいるらしき最奥に行くのに時間がかかってしまう。

なので、すぐ助けるから待っていてほしいと少しだけ声をかけて一人ずつ飴玉を分ける。

皆コクコクと頷いて落ち着きを取り戻していく。

そして、心苦しいがその場を後にし奥へと進む。

一際大きな檻が見えた。

その中には探していた少女の姿を確認する。


「巻き込んでしまったみたいでごめんね。」

「まぁジーク様、大丈夫ですわ。助けてくれると信じてましたもの。それに優しいお姉さんも一緒でしたから。」

「君は―」


そうしてマリーの隣には銀髪の綺麗な少女―ステファニーがいた。


「お久しぶりです、ジーク様。お会いしたかったですわ。」


そうしてにこりと微笑むステフ。

こうしてようやく再び出会うことができた二人に待ち受けるのは幸福かはたまた―。

というわけでステファニーが再び登場です。

といっても話数でみるとそんな久しぶりでもないのが……。

それはともかく次回は来週金曜日となります!

お楽しみに!!


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