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結婚して~  作者: しょてぃお
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何歳でしゅか?

 少女は靴を脱ぎ俺の部屋の中に入ると隅っこで体育座りをして、疼くまった。

 おいおい。今大人気のアニメ隅っこ暮らし過ぎるじゃあるまいな。

 俺も横に行って身体中密着させたいわ。

 さっきの足元の感触が忘れられんわ。

「何歳でしゅか?」

 豚は現れなかったが、やはり噛んでしまった。自分の家だからリラックス出来ると思ったが全然だったわ。

 しかも相変わらず無言を貫いている。

 この状況って警察に捕まらないよね?

 ねぇ~捕まらないよね。よし大丈夫だ。

 俺はただただ自分の中で無理矢理納得した。

 「15歳」

 何で質問して答えるまでのスパンが長すぎるだろ。目の前にいるのにあなたから見て俺との距離はどんぐらいあるのよ。

 んな事はどうでもいいか。

 えっつーか今何て行った。

 15歳っていう数字が耳の中に聞こえてきたが嘘だよね。

「何歳でしゅか?」

「15歳」

 はい捕まります。警察行きです。留置場行きです。獄門部屋です。死亡です。

 15歳の少女は顔を俯きながら二回そう答えていた。

 まぁ取り敢えず考えるのは明日で今日は寝とくか。

 ただいまの時刻は3時。

 俺はベットにダイブして灯りを消し静かにまぶたを閉じた。


 朝6時になると何故か目が覚める。

 ほら毎日同じ繰り返しだから嫌でも身体中が覚えるっていうの。

 だから休みの日に夜更かししても必ず6時には目が覚める。

 これは社畜になってるしかあり得ないと思ってしまう。

 社畜=人生の負け。

 それが俺の自分で決めた人生の負けという死のルート。

 現在死のルートを進行中の訳だが、どうしようもないし変えれない。

 身体中を大きく反ると人形だと思われる人間が隅で体育座りをしていて、顔をうずめていた。

 人間···「あ!」

昨日というか今日の事が一気にフラッシュバックして思いだした。

 昨日の事は夢だと思っていたので忘れていたが、まさか現実だったとは。

 どうするか?この状況。

 取り敢えず俺は手鏡を少女に向けて「テクマクマヤコンテクマクマヤコングラビアアイドルにな~れ」と言ったが何も変わらずただ顔を疼めているだけだった。

 確か昨日15歳って言ってたよな。

 親御さんは心配してないのかよ。

 取り敢えず仕事行かなくちゃな。

 俺は身支度を素早く済ませ置き手紙をテーブルの上に乗せて鍵を閉めずにボロアパートを後にした。


 だいたい電車に載る車両はいつも同じで、座席シートに座ると、目の前には昨日同様のイチャイチャ学生がイチャイチャしていた。

 つーかこいつら年がら年中あれか、身体中引っ付き合っているのか、だとしたら何かの虫か。

 いたよなひっつき虫っていう植物か。あれは名前はひっつき虫だが植物だから覚えておきな。

 駄目だなやっぱりイライラしちまう。

 女が携帯を開きその横で男が顔をさらにひっつけてきた。

 おいキスか。キスでもすんのか。

 男の口の中にネギ突っ込んで窒息死させようかな。

 ねぇーいいよね。いいよね。

 俺がカップルの真下から睨んでいたら、横の座席の人が裾を引っ張ってくる。

「すいません」と小さな声で相手の見ないで言ったが、まだ裾を引っ張ってきたので確認すると少女がそこにいた。

 あれ?まさかこの少女って?

 少女は確かに俺の裾を引っ張っているか、目線はただ真っ直ぐみていた。

「ちょ君っ」

『長野駅長野駅』

 少女に質問しようとしたら駅員の声によって遮られた。


 電車から降りると「あにょーおれにょのアパートにいた少女でしゅか?」と俺は喋りかけた。

 カミカミで何言ってるかほとんど分からない上に新種のポケモンを出現させてしまったかも。 

 ニョロボンの進化系かニョロモの進化前か。

 世代的にレッド版世代なのでニョロモしか知らないのでご了承願いたい。

 ニョロモで思いだしたが次でた金版銀版で俺は金版を買ったのだが、やり過ぎてデータをセーブすると項目があるのだが、次の日にセーブからやろうと思ったらセーブが存在していなかった時は驚いたね。

 そんな意味のない事を考えていたら「そうです」と小さな声で囁いた。

 しゃーおら。

 ラノベ展開きたぜラノベ展開。

 あれだろこのままこの少女と上手くいって付き合って恋人になるって展開だろ。

 自分でいっといてあれだが恋人っていっても年齢的15歳差か。

 俺は下は赤ちゃんから上は60歳までオッケーだから大丈夫だけどこの少女がな。

「置き手紙読まなかった?」

 初めてかまずに普通に喋れた。快挙だよ。俺にとってめちゃくちゃ快挙な事だよ。

 俺は置き手紙にこう書いた。


『全財産の200円を置いて置きます。

 これでどこへでも行って下さい』


「あのふざけた文章は何ですか?離婚届けですか?私達別に結婚していませんけど」

 何じゃあーこいつわ。

 昨日じゃなかった今日の塩らしい態度から一変してるやん。

 いるよな。結婚してから態度が360℃変わる奴。あ、間違えた。180どこ変わるいるよな。

 まさに目の前の少女だ。

「軽い冗談よ。取り敢えず学校とか行かなくて大丈夫なの。まだ義務教育だろ」

 学校という言葉か、義務教育という言葉かどちらに反応したか分からないけどギロっと俺の顔を睨み付けてきた。

 可愛い。

 初めて真正面で顔を見たが、目は丸くクリクリしていて、鼻はスッとしていて唇は薄くややピンク色。

 髪は長く身長も高く15歳にしてはナイスバディーだった。

 どんだけいい女と俺は一夜を過ごしていたんだよ。

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