表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
24/33

第2章 ★ 審判の星(11)天変地異

(11)天変地異


☆いよいよ各地で異変が

―――――――――――

 巨大な天体同士の()()()()が影響してきた。悪魔の所業(しょぎょう)は益々酷くなってきたのだ。


 大気圧の異常な変化による突風や強い雷雨。

 異常な海面上昇で、海岸付近の低地は浸水、河川の氾濫。

 休火山とされていた山々が、突如の噴火。

 崖崩れや小規模な地震の発生と、度重なるその余震。


 更には、惑星自慢の『惑星環境人工コントロール装置』にも狂いが生じてきた。

 イベントでもないのに突然の人工雪が降り、人工稲妻までもが発生する。



☆やがて各地で人々の混乱が

―――――――――――――

 家を潰された人々が、巣をなくした蟻のように逃げ惑う。

 洪水の泥流の中に、沢山のモビルポッドが、木の葉のように流される。

 街に降り注ぐ火山弾や火山灰が、退避する人々の行く手を塞ぐ。

 停電で寒さに震える人山が、砂丘のように膨れ上がった。


そして――――

 とうとう交通機関まで止まってしまった。

 開業以来一つの事故も故障もなかったサンダー・トレインの運行中止から始まった。

 首都の新交通システム動く歩道は、動かないただの歩行者専用道路になってしまった。

 道路網も寸断され、沢山のモビルポッドは、数珠つなぎの長蛇の列となった。



☆そこで政府の対応は

――――――――――

《こちらは、惑星連邦共和国情報局です。

 国民の皆さん、冷静を保ってください。

 彗星の引力の影響が出ていますが、今ところ心配はありません。

 科学庁が詳しい状況を調査中です。政府の正式な発表をお待ちください。

 大勢で慌てるとパニックを引き起こします。落ち着いて行動してください。

 屋外は危険を伴います。只今より、屋内退避を勧告します。

 政府の指示があるまで待機してください。

 こちらは、惑星連邦共和国情報局です。》


 こんな防災無線放送を垂れ流すだけで、政府は如何にも逃げ腰な対応なのだ。いや、逃げると言うより、これは誤魔化しだ。政府は、国民の大パニックを恐れて真実を隠しているようだ。巨大彗星の最接近についての情報は、政府も極秘に掴んでいた。


「大統領を出せ!」との声も上がるなか、スタイン大統領の姿が見当たらない。

 案の定、政府の要人たちは、緊急対策本部の置かれたホットアイライドの地下シェルターに逃れていた。


 惑星随一の観光スポットの島は、表向きは古いリゾート施設の遺跡になっているが、その地下深くは政府の秘密基地だった。

 

 


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ