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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

痔 マジ痛い 先生ボスケテ それと徒然

作者: かめしん

 痛いよ。座っていても立っていても痛いよ。


 医師の先生、ボスケテ。

 あのね、この話、びろうな痔の話なの。


 え?「びろう」の意味がわからない? それならばggrks!と煽りたいんだけどできないんだなそれが。

 そりゃそうだろう。俺だって結構昔に覚えた言葉でなんとなく意味はわかっていたけど、ちゃんとした意味を知ったのはこの文章を書く5分前だ。グーグル先生に教えてもらってな!


 この文章ね、正直言って、肛門とか、便(うんち)とか、痔に伴う出血の話とか出てくるの。


 きたないの。不浄なの。


 人によっては、

「肛門に××を挿入するなんて!」

と、嫌悪感を抱く人もいるかもしれない。つーか、結構いると思う。


 さらに、

「あまつさえ肛門に挿入したモノから注入するなんて!」

と、嫌悪感どころかブロックとか通報されても仕方が無いのかなあという内容の文章なんだ。





 ねえ、読んでみる?このびろうな文章を。




























 ねえ、空白だけで一ページは空けたよ。それでも本当に読むの?












 マジ?










 じゃあ、書くよ、それでも警告はしておくね

「なにこれ汚ねぇ、この作者馬鹿じゃねぇの」

「こんな描写生理的にムリ」


 途中でそう思った方はブラウザバックしたり、タブ削除したり、貴方の視界から消してください。


 しばらく空白をお楽しみください。嫌だと思うにも関わらずスクロールして不快な文章に触れた方の不快感は自己責任でお願いします。









































《前置きの前置き》

2021.5月

 ここ半年ぐらい、外痔核いわゆるイボ痔が出現して排便をする度に外痔核を押し込んで、押し込んだ指をトイレットペーパーとアルコール除菌ティッシュで拭いてなんてという不便な半年間だった。排便してウォシュレットとかトイレットペーパーで綺麗にした後に外痔核を押し込んで、また紙を手に取って指を綺麗にする。地味にストレスがある作業だ。


《多分前置き》

2021年6月19日

 私の誕生日だ。

 工事現場の職長という立場と権限を生かして各方面に対して交渉・根回しをして休みを獲得した。

 なので、しばらく通院していなかった精神科を受診することにした。

 理由は精神安定剤、睡眠導入薬など各種の薬も切れて、だからお酒も増えてしまっていた状況だったから。


 その病院は良い病院で先生方も理解がある。だけど、高速バスが到着する駅から10kmぐらいある。


 私は事前にネットでバスの運行表を平日版と土日版を検索していた。平日は3時間に2本ぐらいの本数で運行していた。気になるのは土曜日だ。だから土曜日の運行表というか時刻表をバス会社のホームページで調べたら、

「土曜日の運行は表示できません」

 という表記を見て、

「ああ、土曜日でも平日通りにバスは走っているのだな」」

と勝手に解釈していた。だから高速バスに乗って目的地近くのバスターミナルに到着して、路線バス時刻表を確認してフリーズした。


 土曜日は全面運休だった。


 さて、どうするべ。バスがあると信じていた。電車だか汽車はあるかな。

 えきすぱ○ととかいうアプリで検索する。電車で行けば病院の診療時間にはギリギリ間に合うけど、土曜日十三時で終わる半ドンの薬局の受付時間には完全にアウトだ。受診はできるけど薬はもらえない。これでは完全に詰みだ。


 やばいな。多いとはいえない給料の中で高速バスまで乗ってきた交通費を無駄にするわけには行かない。

 

 歩いて行くか。それでは2時間半かかってしまう。

 じゃあタクシーか。検索してみたら片道3,500円だと。おまえら駅で暇そうに待機しているくせに、走るとやたらと高い金を取りやがってとか考えてタクシーは除外。


 バスもダメ、JRもダメ、タクシーもダメ、歩いては間に合わない。じゃあ、自転車はどうだ?

「レンタサイクル○×(地名)」


 あった。しかもバスターミナルから直近にあるホテル。HPでは電動アシスト自転車を1時間800円で貸し出しますなんて書いてあったから、

「大体四時間使う見込みだけど四時間使ったら、片道をタクシーで行くのと変わらないじゃないか。それならばその半額のママチャリで根性を出してやるよ}


 と思いながらそのホテルのフロントのベルを鳴らして説明を聞いてみたら、


  電動アシスト自転車 一日1,000円

  アシスト無し    一日  500円


 ヨッシャ!キタコレ!

 ええ、もちろん電動アシスト自転車を借りましたとも。デブで坂道がきついからね。


 ああ、世俗に塗れて身体についてしまった垢のごとくについてしまった、私の身体の脂肪よ。お願いだからどこかに行ってくれないだろうか。

 重いし、走るとぶよんぶよんと揺れて、走るリズムと合わないんだよ。


 ああ、うん。

「100㎏以上太るのも才能のうち、それだけ食べられるのだから」

なんていう言葉もあるけどね、年を取ると基礎代謝が減るのだから、若い頃と同じような食事を摂取すれば太るのは当たり前なの。しかも年を取るとそれなりの立場になると、現場で

「一番激しく動く作業」

というものをしなくなったり、それをしようとすると配下の外国人が

「アナタはそんなことしなくてイイの。それはワタシたち仕事!」

とか言って、動かせてくれない。


 そんな100㎏を越える立派な肥満体のワタシが、バスターミナルから片道10キロメートルの病院に行って、帰ってきて、また高速バスに2時間揺られて、帰ったところのバスターミナルから自転車で片道4キロメートルの社宅に帰ってきました。

 自転車での走行距離は30キロメートルを超しました。実に4時間ぐらいママチャリのサドルに100㎏以上の負荷を与えたことになります。

 そして、ワタシのお尻にも4時間+高速バスの往復で4時間の負荷を与えました。都合8時間の負荷です。


 当日は何事もなく、自転車をたくさんこいで疲れたことと、睡眠薬の薬効でスヤスヤでした。







 だけど、次の日の日曜日に悪夢が起こります。


 朝、目が覚める。前日の夕食で暴虐の限りを尽くしたからか食欲はないのでとりあえずコーヒーを淹れて飲む。


 午後になってからなんだかお尻の出口(入口ではない)が痛み始めてきた。外痔核が戻りにくくなってきていたことを自覚していたワタシは「こりゃマズい」と思って、日曜日でも診察している近隣の肛門科医を

調べてみた。


 ないんだな、これが。


 これが地方都市の悲しいところ。新幹線が止まる駅の近くにはクリニックがたくさんあるけれども日曜日に医師が仕事をしているクリニック、医院、病院はない。だけど痛いだけで命に別状がなさそうだから救急外来にかかるほどではないと自己判断。人事不省に陥っているわけでもないのに救急車を頼むとか恥ずかしい。


 だから会社の寮から一番近いドラッグストアに行って、自分と同年代かあるいは年上の薬剤師のお姉さんに正直に「お尻が」と相談して、とりあえずは値段だけ高くて効き目が弱い市販薬で我慢することにした。


 詳しい描写は省くけど、買ってきた軟膏を挿入・注入してみた。周囲に塗りたくったりもした。


 だけど翌日にも痛みは継続していた。何でそこらのドラッグストアで売っている薬の値段の高さと効き目のコスパってこんなに悪いの?なんて保険制度と製薬会社を呪いながら仕事を急ピッチで進めて午後2時には予定数量を終わらせた。


 なぜ急ピッチで仕事を終わらせたかって?

 なぜならば、お尻の出口の痛みがジンジンと続き、

「やあ、また来たよ」

と言いそうな外痔核を引っ込めようとしたけれども、引っ込まない。

 強引に詰め込もうとしても、すぐに

「外の世界はキモチイイね!」

と言わんばかりに出てくる。あと出口周辺が痛いし痒い。



 あまりの不快感に「これは医者に診てもらってナントカするしかない。仕事のノルマはこなしているから、とりあえず上司に電話だ」

と考えて上司に電話をする。


「もしもし上司殿、前々から痔を抱えていたのです」

「え?そうなの?平気な顔をしていたじゃない」

「それは男の子だからです。だけど、昨日の日曜日からひどくなりまして痛みを我慢すると仕事に支障が出るレベルになりました。今日の目標はとっくに達成できているので現場を閉じて今から医者にかかってのイイですか」

とほうれんそうをしたのが午後2時ぐらい。

 上司の反応は

「仕事も痔もそこまでまで進んでいるんだったらどっちもイイよ」

なんていうあっさりとしたものだった。きちんと仕事をしていると、超適当な対応をする上司。理想である。


 そんな電話をする前に、仕事をしながらスマホで「○○(地名) 肛門科」と検索してGマップで評価が高い肛門科がある病院に行ってみた。


 肛門科を受診したことがない人だとアッーみたいなイメージがあるかもしれない。だけど実際はちょっと拡張されて撮影されて説明されるだけ。ナニを拡張するとか撮影するとか野暮な質問はなしだよ。


 ちなみに、肛門科を受診するのは生涯で3度目だ。


 1度目は、毛巣洞という病気になって、お尻のちょっと上を切開して病巣をデブリード。

 2度目は キレ痔がひどくて受診。受付の馬鹿女の対応に腹が立ったけど先生は普通に仕事をこなして薬を処方してくれて、寛解。

 3度目は、今回の出口がイタイイタイ。



 もう、恥も外聞も無く、出口と出口の中身を見られても痛いのは嫌だよという思いで受診した。



 結果、痔。それも外痔核と内痔核。外痔核は血栓性外痔核というもので

1から4まである痔のランキングの中でも3段階目になる「血栓性外痔核」だったの。


 仕事をしていても痛くてなかなか集中できなくて、上司の許可を得た上で仕事を早く切り上げて受診した。触診されたりクスコを挿れられて内部外部の撮影をされたりといったフゾークでは味わえない検査を受けて医師の説明を受けました。

 だけどここで言っておく。新しい扉は開けてないからね!


 閑話休題。自分の肛門・直腸内部の写真を見せられながら説明を受けました。


「一番ひどいのは血栓性外痔核ですね。そのほかに小さい外痔核もあるし、小さい内痔核もいっぱいあります。あと、この写真で見える白いのはポリープです。悪性のものではないので今すぐどうこうということはありません。悪性になることは考えられません。」


「内痔核というのは軽いものだと予備知識であったのですけど、血栓性外痔核というのは切るしかないのですか?」


「とりあえず、お尻の腫れとか炎症を抑える薬と、注入軟膏を出しますので様子を見てみましょう。2週間分の薬を出しますのでまた来てみてください」


「ねえ先生、このポリープってのは薬を飲んだり塗ったりしていれば消えるものなのですか?」


「消えません。このままです。でも悪性腫瘍ではありません。肛門周囲の痛みが辛いのならば薬飲んでみてください。ところで漢方なんかは抵抗ありますか?」


「全くないです。先生が出してくれた薬はなんでも飲みますよ」


「じゃあ、処方箋で出しておきますね」




「こんな、外にはみ出すぐらいに育った外痔核が飲み薬ぐらいで治るのかよ」

と思いながらも素直に薬を飲んでみた。


 お通じが良くなった。これは漢方の作用だ。


 四日ぐらいしたら、一番大きい血栓性外痔核が小さくなってきた。


 東洋医学侮りがたし。

 そしてケミカルを研究している西洋医学の皆様ありがとう!



 みなさん!

 お尻の出口に災害があったならば、迷わず肛門科を受診しましょう!


 出血や痛みの問題の原因は何なのか。

 肛門が原因なのか、それともそれ以前の大腸とか小腸が原因なのか。

 それを診てくれるのが肛門科医です。





 う○ちをしたら血が! 便器が真っ赤だよ!



 という方は、潰瘍性大腸炎とかいう難病を疑う前に肛門科の医師に診てもらいましょう。


「生命の危機!」


と危惧していた出来事が


「なんだ、薬で治るんだ」


となるかもしれません。






 ちなみに、私は当該肛門科を所信してから10日ほど経ちますが血栓性外痔核が小さくなって、便りの後に押し込むのも楽になりました。


 ああ、とうとう俺はこんなびろうな話を公衆の面前にさらされる場所に置いてしまった。


 残りの人生のカウントダウンが始まったかな?

 

 アラフィフだから始まったも同然の年代なんだけどね!

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― 新着の感想 ―
[良い点] 身につまされる話しです。 ビロウな話しは好物です。自分はヘンタイかな?。 今の話しは内緒です。 普段はネコ被ってます。
[一言] 痔は、痛いですよね…… お大事になさってください。
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