noir(渉編)
小説初挑戦なので、拙い文章や意味不明な表現がありますが、ご了承ください……
興味が出ましたら是非nanaを入れて『音の世界で君と』と検索!!
ぜひ皆様と活動したいです!!【キャストも裏方も大募集中!!】
それではどうぞ!!!
「貴方狂ってるわ。」
「お姉ちゃん、怖いよ……」
─────────────────
ッ……僕が何をしたって言うんだ。僕は僕は僕は僕は僕は僕は…!
ブーブー ブーブー
誰だこんな時間に……
「もしもし、僕だ………おい。それは無茶だ……その方が『音人』としての地位も上がるって?僕は地位を求めてるんじゃない……違う。そんなことで解散したんじゃない……あいつも動き始めてる……?何を企んでやがんだ……わかった……やればいいんだろ。期日までに2人スカウトすればいいんだろ。わかったよ。それじゃあ。」
確かに僕「ら」は『音人』という職業を作った。だがそれは金目的ではない。この狂ってる世界を変えたかったんだ。アイツと。そしたら幸せになれるんじゃないかって。だから僕は頑張って空間を操れるシステムを作った。それが大きな間違えだった。あの機械は自分の心の底にある欲望やら嫌悪やら、悪いものも汲み取って音にしてしまう。『出来すぎた』のだ。
「時間が無い。早く探さなきゃ……」
重い体を起こし僕は外へ出る。
外はまだ薄暗い。空を見る。なんも変哲のない雲……ん?
子供がビルの屋上で何かをしてる。あっ、柵登った……
「やばい……」
思わず走った。目の前で死なれると困るから。息をするのを忘れるほど全力で走った。
「お前、何やってんだよ!!」
『え……?』
ぱっと見た感じ中学生の男の子といったところだろうか。服も靴もボロボロだ。
「お前飛び降りようとしただろ」
『まぁ、そうですけど』
「なんでそんなことすんだよ。やめろよ。」
僕の方が死にたいさ。でも……
『なんでですか?僕もう住む家も家族もないんですよ。死ぬしかないんです。』
「僕と住めばいいだろ!!!!」
やばい。何を言っているんだ自分は。変なこと言ってしまった。誘拐に思われないかな心配だ。
『え……住まわせてくれるんですか…?』
「あぁ、服も靴も飯も要らんほどやるよ。」
『ほ、ほんとですか』
「あぁ、本当だからとりあえず降りてこい」
『ありがとうございます。僕、小鳥遊 渉って言います。お兄さんは?』
「お兄さ……えーと、僕は月脚 蒔穏 」
『蒔穏さん。よろしくお願いします。』
「よろしく……」
妙に怖いなこの少年。
この日を境に僕の生活は一変した。この少年は。渉は本当になんでもやってくれる。掃除、洗濯、料理、その他諸々……僕の家は広いが、隅々まで掃除してくれた初日。今の子はどうなっているんだ?
『蒔穏さん、肩凝ってませんか?』
「あぁ…頼む……」
『蒔穏さん』
「なんだ」
『何か困ってることありますよね?』
何だこの少年。心が読めるのか?確かに僕は今困っていた。誰をスカウトするか迷っていた。僕のセカイに相応しい人物を。でもその事をこの少年に話したところで……待てよ……いっその事この少年をスカウトすればいいのでは…?
「なぁ少年」
『渉です』
「あぁ…すまない渉。お前はこの世界をどう思っているんだ」
『それが困っていることですか?』
「いや、聞いてみたいだけだ」
この答えで見極めようとしよう。
『そーですね……最悪ですね……いっその事滅亡でもしてくれないかなーって思います。』
「ほう…それは何故だ?」
『僕、○○すれば人生が豊かになります!みたいな、根拠の無い幸せは嫌いなんです。あと、自分の幸せ最高!って言ってるようなやつも嫌いです。』
「じゃあお前はどんなセカイにしたい」
『そうですね……何もかも忘れたくなる世界にしたいです。不幸なことも幸せなことも。そうしたら平等じゃないですか?』
この少年……本当に少年か?恐ろしいことを言っている。が、悪くはない。僕もそう思っているからだ。過程は違くとも【何もかも忘れたくなる世界】にしたいことは一致している。決めた。
「渉、僕とチームを組まないか?」
『え?』
「音人は知っているな」
『はい……音で空間を操って人々の精神を動かすっていう……』
「僕とチームを組まないか」
『な…なんでですか?』
「僕は今チームの選定に困っていたんだ。お前はさっき【何もかも忘れたくなる世界】にしたいと言ったな。僕も同じ意見だ。『音人』になれば、お前の知名度も上がる。家族だったやつらを見返すことも出来るんじゃないのか?」
『でも、僕は見ての通り、頼りないです。ダメな人間なんです。』
「僕はお前を拾ってやったんだ。今すぐ捨ててやってもいいんだぞ。」
『わ、わかりました。やります……やります!!』
「そうか…よかった……ほら、やるよ」
『これはなんですか?』
「お前、ゲーム好きだったよな」
『はい……』
「そうだな……そこのガラクタのコントローラー持ってこい」
『はい、どうぞ』
「そのコントローラーに今渡したチップを埋め込め」
『え、でもどうやって……?』
「お前の今の思いを全部そのチップに送り込むんだ」
『えぇ……』
「いいからやってみろ」
『わかりました………………』
さて……渉はどんなセカイを見せてくれるのか……
『うわっ……チップが埋まっていく……』
「そのまま思い続けろ。心の中全部だ。」
『わかりました!!!』
………………
「どうだ」
『全部埋まりました!』
「それ使ってみろ」
『え、でもどうやって』
「さっきみたいに思い続けろ。そしたらお前のセカイが開ける」
『わ……わかりました……』
途端に周りの様子が変わった。これは成功したな……にしても何だこの空間……まだ混乱しているな……セカイとして何も纏まっていない。
『こ…ここどこですか』
「お前のセカイだ。にしてもめちゃくちゃだな。これだと僕のセカイにすぐ飲み込まれるぞ」
『無茶言わないでくださいよ……初めて使ったんですから……』
「まぁ…それもそうだな。ほら早く戻せ。」
『えぇ……どうやって……』
「めんどくさいやつだなぁ……まぁいいか……」
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『あ、あれ?さっきの場所は?』
「僕が戻した。まだお前には戻す能力は無さそうだ」
『……こんな僕が役に立つのでしょうか?』
「あぁ……もちろん。セカイを操りきれてない。まぁ、最初はそんなもんだ。好きなセカイを作ればいい。ただ……」
『ただ?』
「いや……なんでもない」
『は、はぁ……』
「もう疲れただろ、早く寝ろ」
『分かりました、おやすみなさい。』
「あぁ、おやすみ。」
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「僕みたいにはなるなよ。」
いやー酷い文章ですね。これから頑張って直していこうと思います……
さて、次回は……どうしようか!!
もう1人との出会いを書くか、違うグループの出会いを書くか……どっちがいいんですかね???
気ままにお待ちください☺️