生にしがみつく下等なものでは無い 4
すごくセリフが多いです今回。
ナ「なぜ銃を恐れない。」
(やっぱり聞くよね。w)
コ「その質問に関してはとても単純です。
というか国民。ましてや敵国出身に何をご期待されていらっしゃるか分かりませんが…
銃。つまり撃たれると死。そんな不可能な状況を何かしらでできないですから。その辺にどこにでも居る一般人。
"生にしがみつく下等なものでは無いので"
そんなものみっともなくて、とても情けない。実に馬鹿らしい。」
そう言い放ったコシェの顔はバカにしたような顔で、しかしその目は真剣でその立ち振る舞いは堂々としている。誰が見ても分かる。これは真実だと。
ナフーガはまたもや大きなため息をつくと、頭を抱えて石のように固まり、動かない。
そんな様子にコシェは笑いそうになりながらもその様子を見ていた。
ナ「こんな一般人がいるのか?!こいつを殺すなんてもったいない…しかし敵国出身…………」
そんな事をブツブツ言いながら顔を見上げ、ナフーガはベルンクスを呼び出した。
コシェの思惑通り、ドアの外で待機していたのか、すぐにドアが空いた。ベルンクスが入り、
「いつものですか?」と聞くと、
ナフーガは「ああそうだ頼む。」と短縮した形で会話をした後、ベルンクスは少し笑いナフーガの横に立った。
ナ「…………自分の故郷タスタについてはどう思っている。」
コ「タスタですか。別に生まれがタスタであって別にそれ以上でもそれ以外でもない。
まぁもう少し言うならばとっても小国ですねってぐらいですかね。」
ナフーガはそのまま質問を続ける
ナ「では具体的にタスタへ攻めるとしたらどう攻める?」
コ「そうですね、小国がゆえに半島もあるので攻めやすいでしょうね。しかし半島は山がちであるが故に防御側に有利であり、戦車を効果的に使えないかと…
後は〜そうですね、遊撃隊(敵を定めず、戦況に応じて攻撃か護衛か判断する奴ら)に目を向けなければ下手をすれば補給が止まってしまい、本土への攻撃は無駄になってしまうかと…
タスタの連中でしたら、きっと都市陥落をしても粘ると思います。特に自国にうるさい連盟国のタスタとかいう奴が。」
コシェはスラスラと思う事を嫌味を含めた言い方で言う。
コシェが言う事にナフーガは真剣に聞いていた。ベルンクスはコシェの様子に驚きを隠せ無かった。嘘なんて言っていないからだ。流石タスタで産まれた人だけであって、偵察任務を命じた時に得た情報だけでなく、それ以上のことを話してくれるなんて。
ベ「その情報が本当だとしよう。君は何を望んでいるのかな。手に入れて得になる情報を与えただけだよ?」
コ「いやいや。何も望んでなんていません。さっきも言った通り、生にしがみつく下等なものでは無いので。別に死ねと言われたら私は死ぬ事だって惜しみません。」
ベ「命を軽くっ………………」
ベルンクスは驚きが強すぎて、言葉が詰まってしまうほどだった。
ナ「成程。分かった。コシェ・アーカイラ、お前を殺したりはしない。ただ自国に帰るかもしくは、ここの職員になるか…どちらか選ぶとしたらどっちを選ぶんだ。」
べ「なっ!ナフーガ!?」
(へ〜呼び捨てか。親しい同士だと見た。)
コ「えっと…それが本気かどうか分かりませんが結構真剣な顔しているので本気なん…でしょうか?予想外のことにびっくりなんですが、自国に帰るのはちょっと拒んでしまうというか…でもですね…」
ナ「なんだ。自分の仲間のことが気がかりか?確かに君はタスタ出身だ。そこの所は話をつけておく。しばらくの間周りの目があれかもしれんが……」
コ「……あのーお言葉ですがナフーガ様、あのー……自分、裏切るかもしれないですし、何なら敵国出身ですし、少し冷静になられた方がよろしいかと…」
べ「こればかりは…僕も少し…」
ナ「私は至って冷静だ。それに言っていたじゃないか。生まれがタスタであるだけだと…私はこいつを捨てるような事は勿体ないと考えたい。」
コ「……私はどちらでも受け入れますよ。」
「………………」
ナ「よし。今日から手配して貰ってもいいかな?」
べ「分かりました。」
コ「え!?きょ、今日から!?」
ナ「あぁ。お前確かアパート住みだよな?荷物等は明日取りに行くといい。絶対今日は色々聞きたいこともあるだろう。まず君の部屋を案内する。その後自己紹介等を済ませた後位に来てくれ。……ベルンクス、すまない。いつも付き合ってくれて助かる。ありがとう。これを」
何かメモを受け取るベルンクス。それを目に通して頷いた。
べ「僕は別にいいですよ。ではコシェさん。案内します。」
─ガチャ─
少しごり押し感があったかもしれません。本当に申し訳ない。これが限界だ。次に行く前にこのキャラはどうしてこんな行動をしたのか。また各国の設定など無くして話は難しいと思うのでそれを投稿します。
つまり本編でも無いおまけみたいなものですが設定は見て欲しいなという部分があります。はい!
いつも見てくださっている人。ありがとうございます(´˘`*)