生にしがみつく下等なものでは無い 3
ベ「………」
コ「………」
長い沈黙の末、遂に総統室にたどり着いた。
ベルンクスがノックし、中から「はい」と声が聞こえた。そしてベルンクスはコシェだけを通した。コシェはベルンクスがすぐドアの後ろにいる事を見破った。コシェがドアの方をじっと見ていると、総統であるナフーガが話を切り出した。
ナ「君以外で我が敵国でここに住んでいるのは5人。ここまで安全に来たのは…コシェ。お前だけだ。
反乱を起こそうとした2人の敵国出身者は処刑、公開では無かったが報道には出し、情報が回ってきたはずだ。それ以外の3人は逃走。
…まぁ、捕らえて祖国に返したが…
そこで問いたいのがなぜ来たのか、だ。
それも何も凶器を持ち込まずここまで来るのは異例だ。答えろ。」
そう言ってナフーガは立ち上がり、慣れた手つきで銃を取り出しリロード、コシェの額へ銃口を突きつけた。
しかし、コシェはビクともせず話を切り出した。
コ「そうですね。どうせ逃げても反乱を起こそうともどうせ勝てないんです。たかが一般人と国家の対戦なんて、撃った銃弾を避けるのと同じ位です。w」
そんな回答をしたコシェに対して、驚きを隠せ無いナフーガ。何が1番驚くかって、銃を突きつけられたのにビクともしないで堂々とした口ぶりで
スラスラと理由を述べる。
予想外の反応にナフーガは「はぁーー」と大きなため息をついた。
そして銃を持ったまま、椅子へ座ると、銃を構えコシェすぐ横で パァンと発砲した。
コシェは少し驚きながらも口調は変わらず、
「ナフーガ様は銃も使えるのですね。流石ドーガルア帝国再建を狙うお人ですね。」
ナ「………はぁ〜…」
また大きなため息をつく。
ナ「次の質問に行くとしよう。なぜ銃を恐れない。」
次話すぐ出します。