第10章 感想戦
アルインスが紅茶を入れ終わり、配る。
そしておもむろにクッキーを真ん中のお皿にカラカラと流し込む。時計の針が聞こえるくらい静かな部屋でアルインスが座り混むと、それまで黙っていたレイヴァンがその静寂を遮るように陽気に声を上げた。
レ「で!だ。」
そんなレイヴァンの声の方をコシェはサッと向き、アルインスは紅茶を呑気に啜ってレイヴァンの方を見た。
レ「さあ。2回蹴られた理由は思い当たるか?」
(…この聞き方、博士と一緒の聞き方だ…)
コシェは黙り込んで考える。
(速さは足りている……はずだ……殴りによる2連発の失態。ここだな。)
コシェは紅茶を口に入れ結論を出す
コ「避けの甘さ…?……周りが見えていない?」
レ「そこもあるな。お前の速度は悪くない。その小ささでわざわざ大きなスペースに入るからだ。そう、お前が後者に言った周りが見えていない。場合によっては致命的だ。わかってるじゃねーかよw」
ア「痛いところ突かれてますねぇ〜w周りが見えてないのは未だ健在ですねぇ〜!wなかなか治りませんね〜」
なぜこの人はいつも楽しそうなのか。なんか、地味に悔しい。184という無駄に高い2人の身長をじーっと眺めながら思った。
(……)
レ「なんだ?何か言いたげだな!」
「いや、雨の日、先輩と博士の目に他人の傘が刺さればなって、思っただけです。」
レ「シンプルに酷くないか!?それ!?」
ア「ふふふふふふ」
「あぁ、いや、間違えました。何でもないですので気にしないで下さい。」
レ「気にするなー?んなもん気にするに決まってるだろ!とりあえず特訓だ。大体毎日覗きに行くからな!」
「………あ、はーい……」
ごめんなさい。めっちゃ遅くなりました。停止状態から復活して動きますゆえ……( ̄▽ ̄;)