21話 エーテル体への効果
この物語はフィクションです。
例え聞き覚えのあるフレーズがあっても、似たような事例を知っていても、フィクションです。
プロットの段階では、ほぼそのものの事例が複数書いてあったり、末尾のルが無かったりしましたが、フィクションです。
色々設定を作りすぎた感があり、分かりづらいと思いましたので活動報告の方に簡単な用語の解説を書いておきました。
話の展開と共に開示した分を追加していく予定です。
本文が設定解説ばかりで話が進みませんが、ご容赦ください。
設定をそれとなくバラバラにちりばめる技術がありません……
22話も半分は設定関連の話になります……
ニダール帝国皇太子による歌姫誘拐事件は、竜に幾つかの結果を残すこととなった。
そして、その原因たる皇太子達は、あの後なぜか領主に抗議を行い、歌姫を帰すように要請した。
さらに、彼らから歌姫をさらった極悪人たる白髪の冒険者を引き渡すように要請したと言う。
当然ではあるが、領主は拒否し、逆に『隷属の首輪』を示してその事に付いて詰め寄った。
他の物に関してはともかく、『隷属の首輪』に関しては多くの問題を孕んでいる関係上、国家間にも一定の取り決めが成されている。
それは問題国家で有るニダール帝国ですら締結しているものだった。
そして、今回の『隷属の首輪』の使用は確実にその国際間条約に違反する。
その事を強く詰め寄る領主に、いつものように『下賤な蛮国の領主風情が──』『十分の一にも満たない歴史しか持たん末弟国が──』と理屈の通らない罵声を浴びせかけたようだ。
そして、事実かどうかは不明だが冒険者達の噂によると、領主は『ならば戦争だ』と言ったとか言わなかったとか……
それが事実かどうかはともかく、その直後にニダール帝国皇太子一行は飛空船で自国へと向かって飛び立ったのは間違いない。
この時の様子は、その後数日に亘って飲み屋や食堂で尾ひれ背びれに胸びれまで付けられて流布されていた。
これによって、謎の白髪冒険者はもちろん、領主の株も相当に上がったようだ。
元々、陣頭に立ってニダール帝国皇太子達に歌姫の返還を要請していた事、そして歌姫の両親に対する態度も周りで見ていた者達から高く評価されていた事もあった。
この街の住人から、そんな高評価を得た領主一行は祭りが終了した翌日には住まいのある王都へと帰って行った。
その見送りは例年になく多くの住民が訪れていたという。
さて、件の白髪冒険者こと竜だが、現在は新たなマジックアイテムの解析に勤しんでいる。
現在解析中のマジックアイテムは、『身体強化の腕輪』と『雷撃の籠手』だ。
『雷撃の籠手』は『雷鳴の腕輪』の強化版のようなマジックアイテムであり、威力と電撃の持続力が増している。
『身体強化の腕輪』はいわゆるバフの効果を発揮する物で、筋力・素早さ・持久力が上がる。
この二つの購入金額は80万円だ。
数日前までの竜の貯蓄ではとてもでは無いが購入出来る金額ではなかったが、それを可能としてのは『変身』だった。
竜はすでにマジックアイテムを大幅に改造して高性能な物に作り替える術を手に入れていた。インプラントの『リペア』によって。
ただ、改造した希有なマジックアイテムを売却する術を持っていなかった。
無論、ただ売るだけなら簡単に売れただろう。問題はその後だ。
そのあり得ないマジックアイテムの入手先を問い詰められ、場合によっては拉致される可能性すら有る。
マジックアイテムの製造を国が牛耳っている以上、この問題における対象は『国家』そのものとなる。
そのまま売却したのでは、国に追われる可能性が有ると言う事だ。
そしてその前段階で、製造方法なり入手方法なりを問い詰められた場合、それに対して答える術を彼は持っていない。
つまり、身バレは絶対におかせなかった。
だが、前回の歌姫救出の際、『変身』という手段を思いついたことで、この件も同じ方法で回避出来ることに気付いた訳だ。
無論、回数がかさめばこれだけでは対処出来ない可能性も有るが、数回までならば問題ないと彼は判断した。
そして、白髪トムとも別の容姿を作り、その姿に『変身』してから魔改造を施した『氷塊の腕輪』を売却した。
これは、元々は握り拳大の氷塊を人が投げる程度の速度で放つ物だったのを、野球ボール程の体積の氷塊を槍状に形成して人が投げるより若干速い速度で放てる物になっている。
その上で魔石からの消費量は以前の物と変わらないと言う物だ。
同様の機能を持つマジックアイテムは腕輪のサイズに収まらず、『氷槍の籠手』の様に籠手として造形される事を考えれば、この品がどれほど異常な物であるか分かるだろう。
この世界におけるマジックアイテムの魔法回路は、人の手によって描かれている。つまり、人の手によって描けるサイズが限界だと言う事だ。
複雑な機能を発揮するマジックアイテムを作成しようとすると、必然的に多くの面積を必要とする。
これが設置型のマジックアイテムで有れば、積層構造にするなどと言った対処が可能だが、身につけるタイプでは前面と裏面程度が限界である。
故に、腕輪→籠手→盾→鎧と言ったベースの面積順番で高威力・高性能なマジックアイテムが存在することに成る。
とは言え魔法回路自体はもろい材質である為、防御面に直接描く訳にはいかない事から、単純にベースとなる物の面積だけで性能が決まる訳ではないが、基本はそうだと言う事だ。
竜の場合は、極端な話いくらでも小さく描くことが可能だ。
無論、回路に流せるオドやマナト言ったエネルギーが規定量流せる範囲では、と言う条件が付く。
この辺りは電気回路などと同じだ。
ただ、今竜が調べている範囲においては、各パターンを繋ぐ線に関しては線内の不純物を除くことで電気における超伝導に近い働きを成すことが分かっているので、ある程度までのサイズまでならオドとマナの流量に関しては殆ど問題は無い。
現状問題となるのは、魔法として具現化する為の出力回路や各種変換回路部などだ。これは事象によって違うのだが、ある程度の大きさを必要とする物が多く、マイクロ化は難しい。
この事が解決出来れば、一部屋を埋め尽くしている『確認の儀のマジックアイテム』や『レベル確認のマジックアイテム』ですら腕輪サイズに出来るかもしれない。
以上の事からも竜の改造するマジックアイテムが希有な存在である事が分かるだろう。
ゲームのように、ダンジョンやモンスタードロップで飛び抜けて高性能なマジックアイテムが入手出来るような事が無いこの世界において、その価値は考えるべくもないだろう。
そして、それ故に危険でもあると言う事だ。
その為、姿形を変えた状態でも、かなり警戒して売却を行った。
その機能自体は店員に試させれば、直ぐに分かることだったので問題ない。
入手先に関しては、『王都から移動中、モンスターに襲われている商人を助けて、その謝礼として受け取った』と言う事にした。
マジックアイテムを扱っている店の主人は「新しい技術が開発されたのか?」と自身に情報が伝わっていないことをいぶかしんでいたが、性能自体は実際に試すことで確認できているため、90万円で買い取ってくれた。
そして、その場で『雷撃の籠手』と『身体強化の腕輪』を60万円と20万円で購入した。
『身体強化の腕輪』が比較的安いのは、その強化率が僅かに1.2倍に過ぎない為で、魔法によるバフが本人がコントロール出来るのであれば4倍程まで掛けられる事から考えて、効果が微妙なマジックアイテムと考えられているからだ。
さらにこの腕輪は燃費も悪く、最下級のクズ魔石であれば連続使用20分ほどで使い切ってしまう。
その為、戦闘直前にONにし、戦闘終了直後にOFFにする必要があり、とにかく利便性と費用対効果が悪い物だ。
だが、これも竜のリペアで改造すれば、燃費は少なくとも3倍以上には伸びるだろう。さらに強化率も2倍程には出来るのではないかと考えている。
使用時間が1時間で強化率が倍ならば、十分に価値があるモノになるだろう。
特にレベルアップが出来ない竜に取っては、身体能力を短時間でも任意に上げられるこのマジックアイテムは、非常に役立つモノになるはずだ。
『肉体操作』による『変身』によって改造マジックアイテムの売却と、新たなマジックアイテムの入手ができた竜はその分析に夜の大半を費やした。
しばらく前、『リペア』によってオドやマナの流れや量を『見る』事が出来るようになって、マジックアイテムの解析速度が格段に増した。
今まで一つのマジックアイテム解析に1ヶ月近くを要していたのだが、今回の『雷撃の籠手』に関してはその半分にも満たない時間で完了した。
『見る』力もそうだが、それまでの解析によってある程度の法則性を理解していたことも大きい。
放出系の機能に関しては、風も火も雷もかなり似通った所があった。その為、無駄なトライアンドエラーが省かれ、時間短縮に至った訳だ。
この分析とそれに伴う改造で、『雷撃の籠手』は燃費が3.5倍に上がり、雷撃の威力も格段に上がった。
その上で、放たれる雷撃の指向性も上がっている為、実用レベルでの性能はさらに上だと言える。
竜はこの籠手を売却するつもりはない。これは自らの戦闘力を補う物として使用するつもりだ。
そして、これから解析する『身体強化の腕輪』も同じく売却せず使用する。
その上で、ある程度その扱いに慣れ、その状態で想定している以上の戦闘能力が有る事が確信出来れば、狩りに出るつもりでいる。盗賊狩りである。
あれから二ヶ月以上が経過したが、竜の中に蠢く暗い炎は消え去っていなかった。
この前の騒動で『ジャンプ』を大衆の前で使用したことで、『ジャンプ』自体を隠す必要は無くなった。
白髪トム状態に『変身』すれば自由に空を駆けることが出来る。上空から素早く盗賊やそのアジトを発見出来る可能性が有る。
無論、姿を偽った状態でも安全であると言う事では無いが、竜のままで『ジャンプ』するよりは遙かにリスクは少ない。
だから、行くことにした。彼の中では決定事項となっている。
そして、その為の準備としての『身体強化の腕輪』の解析を始める。
まず、何よりも最初の状態でのこの腕輪の能力を測ることが必要で有る。それによって、後に何倍にまで性能が上げられたかが分かるのだから。
その為、竜は『身体強化の腕輪』を自身に装着し、エアーガンのマガジンをさらに小さくした物に魔石をセットして腕輪下部のスロットへと挿入した。
このマガジン状の物は、銃のマガジン同様魔石をセットして内部のバネによってオド抽出回路に接触させる働きを持っている。
そして、最大3個まで一定サイズ以下の魔石をセット出来、セットした数だけ連続して使用出来る様になっている。
マガジンが完全にセット出来たのを確認した竜は、マガジンが挿入された部分にあるスイッチがOFFに成っている事を確認し、宿屋の外へ出ると、屋根まで窓などがない宿の壁の下へ移動した。
そして、その場で思いっきりジャンプだ。いわゆるその場垂直跳びと言うヤツである。
体力診断テストのように手にチョークの粉を付ける必要は無い、竜の強化された記憶力で届いた位置を画像として覚えれば良い。
腕輪の力を使用しない状態での記録はほぼ3メートル程だった。肉体改造は伊達ではない。
そして、今度は腕輪のスイッチをONにして、殆ど同じ要領でジャンプした。
ジャンプの頂点で月明かりに照らされた宿屋との壁に手を付けた竜は、音もなく着地すると今手をついた壁をじっと見る。
その顔は眉がひそめられており、芳しい表情とは言えない。
20秒程そうしていた竜は、再度ジャンプを実行した。そして着地後、先ほどと同様に壁の上を見て固まっている。
その理由は、3回ジャンプした位置が殆ど変わらなかった為だった。
彼は4回目のジャンプは実行せず、右腕に装着したままの『身体強化の腕輪』を『リペア』で『見』る。
全体から、最終的な効果を発揮する部分に至るまで『見』たのだが、どう見ても正常に機能していた。
オドも正常に流れ、マナも大気中から吸収されており正常に流れている。
最終的にオドとマナが反応する部分でも、何らかの現象が発生しているのは『見』て取れる。
(まさか、スイッチを入れてから機能が発揮されるまで時間が掛かるタイプなのか? もしそうだったら、かなり使い勝手が悪くなるぞ……)
元々燃費の問題があり、スイッチを常にONに出来るマジックアイテムではない。
だから、必要な時にONにし、必要なくなったらOFFにして使う物なのに、ONにしてから効果が出るまで分単位で時間が掛かったら、緊急時には全く使えない事になる。
さらに、状況によっては緊急事態が発生する可能性を考えて、常にONにした状態を維持しなくてはならなくなる可能性も有る。
(とりあえず、正確な時間を計らないと話にならないな)
そう考えた竜は、その後1分ごとにジャンプを繰り返した。10分間に亘って……
その後、念のためにと20分後にもう一度試し、全く効果が発揮されていない事を確認した。
この時点で竜には一つの可能性が考察されていた。その考察の為の最後のピースを埋める為に、彼は宿屋へと戻っていく。
すでに夜の8時を超えている時間である為、カウンターにレイはもちろん他の者も居ない。
そのままレイ達の居住スペースへと繋がるドアへと向かったのだが、竜の目前でそのドアが開いた。
出て来たのは洗濯物が入った籠を持ったリョーの母親だった。
「あらぁ? 竜君どうしたの? なにか用事?」
扉の前にいた竜に驚いた彼女だったが、特にいぶかしがる事無く彼に話しかけてきた。
それを、ちょうど良かったとばかりに、竜は彼女に頼み事をする。
それは『身体強化の腕輪』を装着して効果を確かめてほしいと言う事だ。
彼女は始めての事だったようで、面白がって引き受けてくれた。
そして、その結果は、傍目から見ていてもハッキリ分かるレベルでの違いが出ていた。
「あらあら、ホントに凄いのね。身体が軽くなったみたい。でも体重は変わらないのよね」
彼女は、ぽっちゃり気味の身体を気にしているのか、自虐的な事を言って笑っている。
そんな彼女に礼を言って、『身体強化の腕輪』を受け取った竜は部屋へと戻る。
普段で有れば、もう少し彼女と会話を楽しむのだが、今日は精神的にその余裕がなかった。
部屋へと戻った竜は、即座にベッドに横になり大きくため息を付いた。
(マジかよ… レベルアップに次いでこれか…… いや、ひょっとしてレベルアップの件もこれが影響していた可能性も有るか…… はぁ……)
竜は現実に打ちひしがれていた。
彼の予想では、『身体強化の腕輪』が竜に効果を発揮しないのは、その魔法効果を及ぼす対象であるエーテル体に問題があると考えている。
このマジックアイテムや、その大本となっているバフ系の魔法は、対象者のエーテル体に対して影響を与える事によってその効果を発揮させている。
肉体の能力に直結するエネルギー体であるエーテル体。そのエーテル体にプラスの力を加えるのがバフであり、反対にマイナスの力を加えるのがデバフだ。
無論それほど簡単な事ではなく、あくまでも例えである。
『隷属の首輪』がアストラル体に干渉していたように、このマジックアイテムはエーテル体に干渉する。
では、その対象のエーテル体が存在していなかったらどうなるか? と言う事だ。
エーテル体がなければ干渉出来ずに、ただエネルギーを消費するだけのモノになる。つまり、竜が使用した状態がそうだと言う事である。
竜にエーテル体が存在しない可能性が出て来たと言う事だ。
竜はこの世界で生まれた存在ではない。で有れば、構造そのものが違っていてもおかしくない事になる。
これまでは、その違いが『加護』の有無だけだと考えていたのだが、それだけだと言う保証は全くなかった訳だ。
(エーテル体が無い… となればアストラル体も無い可能性が高い… いや、単純に有る無いじゃなくって、周波数やベクトルのようなモノが違って影響出来ないって可能性も有るか?)
竜の考えがどうであれ、それを確かめる術は竜にはなかった。
ただ結果として、竜にはエーテル体に影響を与える魔法やマジックアイテムが効果を発しないと言う事実だけが残る。
そして、落ち込んでいた竜にさらに追い打ちを掛ける考察が浮かんでしまう。
(可能性は有るな… 『肉体操作』が機能しなかったら……)
竜は過去を振り返って身震いした。
そして、その恐怖感を無理矢理押さえ込んでそのまま眠りにつく。
翌日、いつもの時間より早めに起きた竜は、そのまま宿を出て冒険者協会方面へと向かう。
だが今日はそのまま冒険者協会へは行かずに、途中でポーションを販売している店へと直行した。
そして、一番安い回復薬を購入する。2000円の物で、深手の傷は治せないタイプの回復薬である。
その薬を持った竜は、そのまま近くの路地に入り、人気が無い所で壁に背をもたれた状態で『次元収納』からナイフを出して、おもむろに左腕に突き刺した。
痛みに顔をゆがめた竜は、血をぬぐったナイフを『次元収納』に格納した後、傷口に先ほど購入したばかりの回復薬を掛ける。
回復薬が掛けられた後、全く変化を見せない傷口を1分近く、にらむように見たいた竜は昨晩と同じように大きなため息を付いた。
(やっぱりか…… あのとき『肉体操作』が効かなかったら死んでた可能性も有ったって事だ…… 効いたから良かったモノの、前提の考えが間違ってたって事か……)
これまた昨晩同様に身震いした竜は、自身の過去の考えの浅さに怒りすら感じた。
竜の身体にはエーテル体が無いかエーテル体の周波数がズレていて、エーテル体に影響を与えるマジックアイテムなどが効果を発揮しない。
そして、ポーションと総称される回復薬や解毒薬は全て魔石を粉末にしてを使用した、ある種のマジックアイテムである。
ポーションとは普通の薬とは違い、使用される薬草類に含まれる構造体が、ある種の魔法回路を形成し粉末にして加えられた魔石からオドを抽出して大気中のマナも取り込み反応を起こし、掛けられた対象のエーテルに影響を与え、治癒を加速したり復原作用を発揮する。
つまり、対象にエーテル体がない場合は『身体強化の腕輪』同様効果を発揮する事がない。
これは回復魔法も全く同じで有る。
そして、竜は郊外探索の初期に、『肉体操作』で解毒が可能かを試す為に『跳びサソリ』に自分から刺された事があった。
その際、『肉体操作』で解毒出来ない可能性を考えて、専用の解毒ポーションを購入していた。
もし、あの時、『肉体操作』で解毒が出来ていなかったとしたら、解毒ポーションも効果を発揮出来なかった訳で、痛さにのたうち回っている間に他のモンスターに襲われて死んでいた可能性も有った。
その後の『殺人蜂』の時も同じだ。アナフィラキシーショックがどうのと言う事とは全く関係なく、そのまま毒で死んでいた可能性も有ったと言う事だ。
竜はポーションが効果が有るのは当然と無意識に思い込んでいた。そうでない可能性を全く考えていなかった。
その事に怒りを覚え、死の可能性が有ったという事実に今更ながら恐怖するのだった。




