転生して気が付いたら悪役令嬢で婚約破棄されてました。
今、活躍の悪役令嬢話が面白いので勢いで書きました。中途半端になったかも?続きは皆さんで想像してください。ごめんなさい。
私、劇に出てるのかしら?目の前でコスプレなイケメン王子様がいます。私の役は、悪役令嬢みたいです。散々酷い言葉で罵られました。何故?こんな場所で劇に出てるの?これって小説で読んでた悪役令嬢の話の劇に出演してるの?覚えてないわ。目の前の愛し合う二人の仲睦まじい様子から、多分私(悪役令嬢)の婚約者の王子様に破棄の言葉を言われました。
「私は君を好きではない。ローリズの方を愛している。嫌がらせをする女との婚約など破棄する」
目の前のイケメンな人にそう言われました。その途端、目眩がした私は意識を失って気付いた時には、どこか知らない場所の部屋の中にいました。
「ここどこかな?」
見た事もない場所です。キョロキョロしながら、ベットを出て窓の方に行くと声が聞こえてきました。
「お嬢様、どうなるのかしら?」
「お可哀想に、王子様に婚約破棄されたんでしょう」
「この侯爵家も危ないわね。今のうちに別の仕事場を探そうかしら?」
「そうね、探した方が良いと思うわ」
今の記憶がありません。倒れる前の事を思い出すと私の事らしいです。先ほど鏡を見て気が付きました。姿が全然違います。これは俗に言う転生みたいです。それも、悪役令嬢です。
前世の記憶から考えると、もしかしたら乙女ゲームのような世界かも?やばいです。そうだとしたら家の没落ですか?そんな事になったら生きていけるか分かりません。
決めました!キャラ変します、悪役令嬢から記憶を無くした小動物令嬢に成れば、奇特な男の人が拾ってくれるかも。これからいじめられる側に成りそうなので、前世コンビニで読んだ、いじめに耐性のある某リスキャラに成ろうと思います。
「練習よ!えーと、い、いじめる?」
首を傾げて指をほっぺに付けてもう一度練習!指は私のオリジナル可愛く見えればいいですけど。
「いじめる?」
練習していたら、バーンと部屋のドアが開きました。
「ラナ大丈夫か!」
三人のイケメンのコスプレが入って来ました。誤魔化す意味でポーズを決めました。
「…い」
「「「い?」」」
「いじめる?」
ポーズを決めたまま気不味い空気が流れます。仕方がないので、もう一度ポーズやってみました。
「いじめる?」
「「「……」」」
「いじめる?」
「「「いじめないよ!」」」
三人とも、いじめないと言ってもらいました。一応安心です。でも、この言葉を言うと驚くかも?
「誰ですか?」
イケメンな人達が、私の言葉を聞いて固まりました。
「覚えてないのか!私は兄だ!」
どうも血の繋がったお兄さん、丁寧に言うとお兄様らしいです。
「お兄様?覚えてないです。ここはどこですか?」
顔色を悪くしたお兄様がいます。覚えていないので、悪気はないですが一応謝った方がいいですね。
「本当に全然覚えてないのか!大変だ父上達に相談しないと!」
謝ろうと思いましたが、お兄様が急いで部屋を飛び出して行きました。
「私達は君のお兄さんの友達だ。安心してくれ」
喋ってボロが出てもダメなので、首を縦に振っておきました。部屋に残された二人が、気まずそうに立っています。本来なら令嬢一人の部屋に男の人が居るのはまずいですから。先ほどの様子から、このキャラは悪くないと感じました。この人達でも良いから私を拾ってくれると。と思った事を後から後悔するとは思いませんでした。