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陽が昇るとき  作者: ががが
序章
5/12

第4話「はじまり」


 翌日になっても、聖哉は『只見 秀輝』という名前について考えていた。確かに聞いたことはあるが、どこで聞いたのかが全く思い出せないのだ。おかげで、授業中にも何度か「意識が遠くへ行ってる」などと言われ、教師に注意された。名前だけでなく、聖哉は昨日犯人だとわかった女性の動機についても考えてみたがこれもわからなかった。

 放課後になり、学校内にあるjteの本部に行ってもその疑問は消えなかった。俊と沙良には気にしすぎだと言われているがどうも落ち着かない。

 そんな中、聖哉の携帯に着信がかかった。ディスプレイを見ると『只見 秀輝』と書いてある。聖哉はそれに出た。

「はい、もしもし」

『ああ、森州君か? 昨日の件で少しわかったことがあったんだ』

「何ですか?」

 聖哉がそう言うと、秀輝は説明を始めた。説明は、昨日逮捕されたあの女性は「殺人など記憶にない」と言ったらしい。さらに、昨日襲おうとした男性とも面識がなく、事件当時の記憶はなかった。とのことだった。

「……」

『つまりだ。これである可能性が浮かんだわけだが……何やらよくない気がするんだよな』

「……と言うと?」

『能力者が絡んでる。もっとも俺の勘なんだが……』

 つまり、秀輝の考えでは昨日の女性は何者かによって能力で操られ殺人を犯し、おそらく聖哉たちに気絶させられたときにその能力が切れたという考えだ。そして、『能力者』のことが出た段階で、聖哉も似たような考えを持っていた。

『とにかく、この件についてはまた何かわかったら連絡するよ。……それまでは、あまり動かない方がいい。これは先輩からの命令だとも思っといてくれ』

 そう言った後、電話は切れた。

 すぐに、聖哉は沙良と俊を呼び秀輝から伝えられた内容について話した。二人も同じで『能力者』が絡んでいる可能性が高いと知ったときは、真剣な表情を浮かべていた。



~???~


 とある一室で立ち話が行われていた。周りにはフランス人形や日本人形と言ったたくさんの人形が並んでおり、実に不気味な部屋だ。

 会話をしている二人の人間のうち、一方はローブ姿で顔は見えなかった。だが、その体のサイズは非常に大きかった。

「それで……昨日の女は?」

 ローブ姿の者は低い声色で喋る。その低さから男性であろうと推測できる。

 その話相手になっているのは、実に目立つ色をしている金髪の髪の毛に服装はゴスロリの、小柄な女性だった。顔立ちも幼い少女のようで、見るからにして小学生のような風貌をしている。

「なんか邪魔されちゃったみたいなの。クフフ……でも気にしてないわ。他にも玩具はいっぱいいるもの」

「……そうか」

「そうそう……昨日邪魔してくれた子たちは『jte』だとさ」

「……なるほど。だが、分かっているな。我々『インパルス』は―――

「『邪魔する者は容赦なく殺す。自分の理想の為に生きる』でしょ?」

 ローブ姿の者に続いて女性は言った。

「わかっているならいい」

 そう言って、ローブ姿の者は一瞬にしてその場から消えた。

 金髪の少女(見かけのみの判断)は、消えるのを見終えると高らかに笑い出した。



~jte管理局内~


 只見は携帯を閉じると目を閉じる。

「さて……本当に嫌な予感がするな……」


~都内・某ビルの屋上~


 ローブ姿の女性と思われる女が再びそこに立っていた。

「……何かこれから起こりそうね……近い内、いや……もうすぐにでも……」



~序章・完~ 


さて、ここまで書いてきましたが……

なかなか勘が戻ってきません……お見苦しいところ多々あると思います……。

大変申しわけないです…。

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