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プロローグ

 ピアノを弾く白い指の感触、時間が経って少し渋くなった紅茶の味、夕日に映える絵への憧れ・・・。


保健室で刻まれたあの時、私達は確かにあの人といた。


全く違う顔を併せ持つ女の子と私達の時間。


高校の保健室での、残酷で、切ない、可憐な物語。


 ――少なくともここは、そういう場所なのよ

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