5話 フッフフン♪
ぐだぐだ~・・・てな感じです
「あ~、もうめんどくせぇったらありゃしない・・・」
俺の言葉
これはあのクラスメート達と再開した後の二日後
「あっはっは~、徹夜やる気満々だね~」
美月の言葉
なにがやる気満々だっ!!
あれはほぼ強引と言ってよかった
時間をまき戻し、皆様に見せようと思う
俺はいつもどおり、美月の肩にポンッと手を置き
いつもどおりの言葉を言った
「美月、がんば・・・」
「いやだ」
美月に俺は言葉を遮られた
諦めるか
「美月、がn・・・」
「いやっ」
あ、諦めるか!!
「みつk・・・」
「ダメ」
あきらめ・・・るか・・・
「み・・・」
「絶対ヤダ」
完敗だな、俺!!
「いい加減諦めたらどうだ、徹夜」
瑞穂の言葉
「うぜぇ・・・面倒ごとを持ち込んできた奴に言われたくねぇ」
「そういうなって、友達だろ」
こいつは意識してるかどうか知らんが・・・いや、こいつとの高校での付き合いを考えるに・・・天然なのだが、こいつは上目遣いになるのだ、それがなんとも・・・
ぐぁぁあ~・・・そんな目で見んな~ッ!!
「徹夜、私に面倒な事を全部押し付けないでよ・・・(ムス~ッ」
となりでは美月がいて、そのむくれてる顔が・・・うわぁぁ~ん
もうやだ、なにこの可愛い二つの攻撃は・・・ッ!!
「・・・す、少しだけだからなッ!!」
ツンデレかッ!!いや、俺がデレるわけがないんだけどね
元の世界のときも思ったことなのだが、俺は大体、全部終るまで付き合ってしまう
ああ、多分なのだが・・・今回もそうなってしまうだろう
めんどくさいったりゃありゃしない・・・
「何くつろいでんだ和馬。お前も徹夜を説得しないとダメだろ」
瑞穂がそんなことを和馬に言い
「いや・・・徹夜には、美月と瑞穂の天然の可愛さだけで十分だよ」
そんな事をニコリと笑いながら答える和馬
瑞穂のドロップキック、俺の回し蹴り
それらが和馬をふっとばしたのは言うまでもない
ちなみに美月は嬉しそうな顔をしていた
ということで今に戻る
今は移動中、移動といっても馬車とかではなく
空を飛んでいる。俺の闇で竜を形作り、その翼で飛んでいる
「よくこんな事ができるよな、徹夜は」
和馬がそんなことを言ってくる
「俺、美術の授業は結構好きだったからな」
楽だしな
「そういう問題じゃないと思うが・・・」
和馬がそれに対してそんなことを言ってきた
別にいいじゃん、そんな事を気にする意味がねぇよ
「んで、奴らは何をするんだ?」
聞くのを忘れていた事だ
「奴らは異世界から来たわけではない黒髪、黒目の人間を狙うだろうな」
和馬が言った
「何のために?」
美月が質問している、確かにそれは気になるところだ
「召喚をするためだよ」
瑞穂がそれに答える
「召喚?」
何を?
「ああ・・・魔神を召喚するために集めているんだ
黒髪黒目の人間はこの世界でも普通の人々から見れば不吉の証だからな
それを利用するってとこだろうな」
「魔神・・・?」
これはちょっと気になるな
「神ってのは存在する、神とかでもよく悪い方面で魔神とか邪神とかいるだろ
堕勇ってのは魔神と邪神という二体に仕えてる、と言って良い奴らだ
多分、この世界で魔神を召喚するのを試したいんだろうな」
「邪神と魔神てのがいるんだったら、なんで邪神のほうではなく
魔神だって確実に言いきれるんだ?」
俺の質問、ここは少しどうでもよさそうだが
一応聞いておこうと思う
「邪神のほうは、もう試したのさ」
瑞穂が一回間を空け、言葉を続ける
「・・・そして一つの世界が消えた。もしかしたらこの世界もそうなるかもしれねぇ
それを防ぐために俺らが来たっていうことだ
まぁ、邪神は破壊、魔神は絶望を撒き散らすって言われるからな、魔神の場合、世界が消えるというより人類はもちろんの事、その他大勢の生命が消える・・・と言ってもいい」
「ふぅん・・・」
世界が消えた、か・・・
そして、なにやら具体的に説明された魔神の力・・・
恐ろしいわぁ~・・・
「まぁ、堕勇は三人、それ以上はいないはずだ、協力する悪魔か堕天使がいるわけでもない
・・・それ以上の敵が増えるわけじゃねぇからな。今度は阻止できるだろう」
瑞穂が言った
・・・ん~、あっはっはっは・・・
「・・・いるんだけど」
俺の言葉、ちょっと焦り気味だ
「なにがいるんだ?」
和馬の質問
「いや~、堕天使がいるみたいなんだよね~」
美月が苦笑いしながら答える
あの戦争でイリルさんから逃げたらしい奴だ
「はぁっ!?どういうことだよ・・・」
「戦争で魔王のペットが放されたみたいないんだけど
そのペットには堕天使もいたってことだね」
続けて美月が説明した
「そんなのを相手に勝てたのか?結構強いはずだぞ・・・」
「それは、イリルさんだな。
ん・・・とりあえずイリルさんにも報告しとかなきゃいかんな」
あの人はチートキャラだからね・・・魔界や他の国の方にも知らせとくかな・・・
闇で作られた竜から小さな闇で作られた黒い鳥が別れて、ドラゲイルの方向に飛んでいった
そして、あと何羽か別れるといろいろな方角に飛んでいく
「イリル?」
和馬がその名前に疑問を浮かべる
まぁ、知ってるわけないか
「ロリ容姿の凄い奴だ」
うん、正確な説明文だ
「なんか超微妙な説明だな・・・意味わからんし」
瑞穂くん、これが本当のことだからさ、しょうがないの
これ以上、説明なんてできないから
「んで、どこに向かってんだ?」
「ん?ああ、黒髪黒目の少女を一人知ってるからな
・・・今はそいつを捜している」
ヒドラと話しててわかったが、あいつは方向オンチだ
最初に方向を教えたからと言って、簡単にドラゲイルに行ける訳がない
「わかるのか?」
ふふ、和馬くんは何を心配してるのやら
「ああ、この一ヶ月で俺も美月も独特な情報網を作っといたからな
・・・問題はない・・・はずだ」
「おい、最後に付け足した言葉で一気に不安になったぞ」
瑞穂ちゃん、そんなこと言わないで
「・・・「ちゃん」をつけんじゃねぇ!!」
「へぶっ!!」
こいつ・・・こういう時だけ心を読んでくるのは何故だっ!?
いちいち殴んなッ!!
「向かってるのは、ある都市だな」
そこが一番確率が高い
そういってる間に、その都市が見えてきた
「あれだね」
美月が言い
「ああ、そうだな」
俺が肯定する
そして、都市に離れたところに着地する
まぁ、目立つのは嫌だからな
「さて、捜しに行こうか・・・」
本当にめんどくさいなぁ~・・・
誤字・脱字があればマジで御報告ください