表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
俺は闇、幼馴染みは光の勇者様  作者: 焼き芋(ちーず味)
第二章  堕勇と堕天の面倒事
97/270

4話 勇者と・・・

いつも思うが

戦隊ものやアニメなので

必殺技を叫んでいるが、その間に攻撃されたら終わりだと思う

「「「なんでお前がここにいるんだ?」」」

俺と瑞穂と和馬の声はハモリ


「なんで瑞穂ちゃんと和馬くんはここにいるの?」

美月は違う言葉で聞いているがほとんど同じ意味だ


「美月、俺は瑞穂〝ちゃん"じゃねぇ、最低でも瑞穂〝くん"と呼べ」

瑞穂は美月の場合には静かに注意するだけなのに・・・

俺の場合は・・・


「そうだぞ、美月。瑞穂ちゃんに失礼だぞ」


「おめぇも「ちゃん」をつけてんじゃねぇッ!!(ゴスッ」


「へぶ・・・っ!」

なんで一回言っただけで殴られるんだろうか?


「話が進まないからな、とりあえずそのコントをやめろ」

それをイケメン野朗・・・つまり、和馬が止める

うむ、なかなか懐かしい感じがするぞ


「で、何でお前ら二人がここにいんの?」

俺の質問


「ふ、それは言えないな。言うのはここと違う世界から来た勇者だけに、さ・・・」

なんかうざったい言い方をしてるのは瑞穂なのだが

そういえば、こいつアホだったのを思い出した

元の世界で知り合いだったのに、俺達がここでいう異世界から来たってこと忘れてる

あんたはここの世界と元の世界は同じとでも思ってるんですか?

馬鹿だ、阿呆だ、ドジ、間抜けだ


「俺はその勇者と知り合いだからな」

うん、間違っていない、ちなみに勇者が美月だとはまだ言わない

からかってるのをバラスのは遅いほうが良い

主に俺が面白みを得るために


「それは本当か?徹夜」

こっちに詰め寄ってくる瑞穂、ちなみに和馬は後ろで瑞穂を見て呆れている

和馬は結構頭も良いし、すぐに状況が理解できるからな

反対に瑞穂は状況がすぐに理解できない阿呆だ

そこで美月がハッ!!となにかに気づく、お前、ばらすなよ?

と俺が思っていると予想外の言葉が出てきた


「・・・徹夜と勇者は知り合い以上の関係かもよッ!!」


「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・は?」

俺は追いつけていけない


「なんだとッ!?お前、美月がいながら・・・

お前、美月が可愛そうだろっ!!」

そんなことを言いながら俺の胸倉をつかんできている瑞穂

この場で一番可愛そうなのは貴方の頭ですよ~


「じゃあ、勇者にお前を紹介してやるよ・・・」

めんどくさいから話を進ませよう、なんかもういろいろと疲れた


「ふむ・・・話をそらされた気がするが、とりあえず勇者に会わなきゃいけないからな」

そんな感じの瑞穂を手で持ち上げて体を回転させる

そして瑞穂の目の前に美月がいる


「はい、勇者」

俺の言葉


「は・・・・・・?」

追いついていけない瑞穂

ちなみにそれを見て美月と和馬は面白そうに笑っている


「わからないか?美月が勇者だよ」

俺の言葉


「ども、勇者で~す♪」

楽しそうに笑いながらそんなことを言う美月


「はああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁッ!!?」

瑞穂の驚きの叫び、正直うるさい


「いやぁ、瑞穂は可愛いなぉ~・・・」

和馬の言葉、その言葉を聞き瑞穂はドロップキックをおみまいしていた

正直、その容姿だったらそんなこと言われても仕方がないと思う





               ─   ─


とりあえず、この世界に来てからのことを俺と美月でそれぞれ言ってみた

すると・・・


「あうあ~ッ!!なにこれ超恥ずかしいんだけど~ッ!!

ふざけて勇者だけに言わなきゃいけない、ってからかおうとしていたのに

反対にからかわれるなんて~ッ!!」

めっちゃ恥ずかしがっている瑞穂


「まぁまぁ、瑞穂。そう気にしちゃいけないよ」

そこを和馬が慰めている

・・・いつも通りでなによりだ


「んで、お前らは何?」

俺の質問

すると、瑞穂が顔を上げて改めてこっちを見てくる


「勇者だよ」

あ・・・?


「サラスムで召喚されたの?」

美月が俺の代わりに質問している


「違う、この世界に来たから勇者になったんじゃない・・・」

和馬がそれに答え


「勇者になった後にこの世界に来たんだ」

瑞穂が言葉の続きを言った


「この世界だけが全てじゃないんだよ、お前らがこの世界に呼ばれたということは

少なくとも世界は二つはある・・・だが、その二つの世界だけしか存在しないって訳じゃない、そう思わないか?徹夜」

瑞穂の言葉


「確かにそうだろうが・・・」


「というわけだ、俺達は勇者になってからある理由があるからこの世界に来た」

和馬の言葉


「じゃあ、その理由はなんなの?」

美月の質問


「アニメで言う敵の野望を阻止するってとこだな

まぁ、敵がどこにいるか、なんてのはわからない

ただ俺達はそいつを追ってここに来たからな、この世界にいるのは間違いない」

瑞穂が言った


「敵ってのは?」

俺の質問、なかなかの面倒事がありそうだ


「『堕勇』だよ。堕ちた勇者、略して堕勇」

和馬の答え

・・・堕勇ってそのまんますぎね?




「そいつらの思い通りに行けば、この世界は消えると思っていい」

そんな瑞穂の言葉だった




誤字・脱字があればマジで御報告ください

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ