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俺は闇、幼馴染みは光の勇者様  作者: 焼き芋(ちーず味)
第二章  堕勇と堕天の面倒事
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3話 なん・・・だと・・・っ!!?

こんちゃでぇ~す(´д`)ノ

・・・

・・・・・・

・・・・・・・グッバイ(・ω・)ノシ

嘘です

本当にさよならはしないでくださいm(_ _)m

それから三日たち、俺達は宿にいた



「スゥ・・・ハッ!!ご飯食べなきゃ・・・スゥ・・・」

朝に弱い俺

朝ご飯を目の前にしても寝てしまっている


「もぉ、徹夜は・・・あ、そうだッ!!」

そして、その横にいる美月は何かに気づいた顔をした


「徹夜・・・あ~ん」

そんな事を言いながら俺の目の前にあったカレーもどきを

スプーンですくって俺の顔まで近づける

そして俺は寝ぼけている状態

なにがなんだかわからず、言われたことをすぐにやってしまう


「スゥ・・・むぅ?あむっ・・・スゥ・・・」

一回少しだけ起きてそのカレーもどきを食べる

軽く正常な時の俺なら恥ずかしくて死にそうな所だ

そして周りにいた他の野郎共からは憎しみの目で見られているが

さっきも言ったとおり寝ぼけているのでよくわからない


「念願の「あ~ん」が成功したッ!!・・・はい、徹夜あ~ん♪」

とても嬉しそうな美月の笑顔

そしてまた再び美月がスプーンをもってくる


「スゥ・・・あむっ、うまい・・・スゥ・・・」

そんなのが続き、10分ぐらいして俺がやっと正常な状態に戻る



「・・・ん?カレーもどきが3分の2くらいがなくなってるぞ・・・?」

俺の困惑した顔、俺がまだ寝ぼけてないときは完全にあったはずなのだが

さっきも言ったとおり3分の2がなくなっていた


「さぁ、何でだろうね~♪」

美月の顔はとても嬉しそうだった

何故だ・・・?




                 ─    ─


「というわけで、一応顔を隠すようにフードをかぶってそこに魔法をかけておこう」

俺の言葉、何事も面倒なことは取り除きたい


「ふぅ~ん、仕返しねぇ・・・」

美月の言葉、ちゃんと俺の言ったとおりにしてくれるからありがたい事だ


「どんな仕返しかな?」


「普通こういうときは命を~、とかじゃね?」


「ありそうだね~・・・」

というわけで宿を出た

まではいいんだが・・・一時間後には・・・・っ♪



「お前たちが、国王の言ってた奴か?」

そんな声が聞こえた

何故・・・何故に俺の首にはナイフをおしつけられているのだろうか・・・

歩きながら寝ていたのが間違っていたのだろうか?

いや、歩きながら寝ることは誰だってやることだっ!間違っていないっ・・・たぶん


「徹夜、なにやってんの・・・」

美月の呆れたような言葉

寝てたんだものしょうがないじゃないですか・・・

ちなみに敵と思われる人物は男女が二人

どちらも仮面をつけていて顔の上がわからなければ髪の色まで隠してある

顔の下のあごなどの顔の輪郭は見えるので、それで性別を判断した

男性は何も持っていないが、女性は背中になにか大きなものを担いでいる


「ここで騒ぐのは少し面倒なことになる

この村から出て森の中に行こうじゃないか」

ちなみに、俺の首にナイフを押し当ててるのは女性のほう

さっきの第一声は女性のほうで、この言葉は男性のほうだ

ん~、なんか聞き覚えのある声だ・・・




まぁ、ということで歩き出す


「なぁ、美月。なんか聞き覚えのある声だと思わないか?」


「え~、私もそんな気がするけど、ここではそんなことはありえないし

たぶん、気のせいじゃない?」

どうやら美月も聞き覚えはあるらしいが

ここは異世界(だった、と言えばいいだろうか?)、本当に聞き覚えがあるとしても

こんな変な格好をしてる人とは知り合いなわけがない、と思う


「でも、なんかひっかかるんだよなぁ~・・・」

もやもやしてる状態だ


「・・・気にしなければ?」

とりあえずそんな会話をしている俺と美月

美月は俺がナイフで動けない状態にいるから仕方なく付いて来ているのだろう

そんな感じで歩き、すぐに森まで着く

まだ歩き続け、森の中を15分ぐらい歩いただろうか?

そこで、なんとなく仮面の奴らに話しかけてみることに


「ねぇ、俺の事知ってたりする?」

なんともフレンドリーなしゃべりかた

女のほうがそれに答える


「・・・知らないとも言えるが知ってるとも言える

まぁ、会った時も無いし顔を隠している状態なのでどんな人物かはわかるわけがない

・・・ただ国王から話を聞く限り、理由もなしに国の上層部を潰した罪人ということはわかる。だから俺達が裁きに来た」

あれ?なんか話を捏造されてませんか?

この話を聞く限りこの二人は騙されている、そして善人に近いぞ

俺と美月が何か言う前に続けて女はそういった


「とりあえず死んでもらう、こちらにも予定は詰まっているのでな」

女性の腕がピクリっと動き、次に動く時には俺の首を切り裂くだろう


「・・・ふッ!!」

だから、その前に動くことにした

しゃがんで女性の足を払い、転倒させる


「ハァッ!!」

美月も同様にすばやく剣を鞘から抜き

男性を切ろうと横なぎに振るう


「・・・チッ!!」

男性はそれを後ろに跳んで避ける

そして男性が懐に手をいれ、何かを取り出した

それはこの頃ではもう見ることはないと思っていた二つの鉄の塊


「拳銃ッ!!?」

美月が驚きの声をあげる

それは当然のことだ、この世界では弓やボウガンはあっても拳銃はない

絶対に・・・だ


そして乾いたような銃声が数回響く


「おわぁっとッ!!?」

慌てて回避した美月

さっきまで立っていたとこには3個の小さな穴

完全に拳銃の銃口から出た銃弾だ

その間に俺は男性の近くに移動して追撃をかけようとする


「・・・俺を忘れるな、黒いのっ!!」

そんな声が聞こえ、慌ててそちらを見てみるとさっきの女性

しかも大きくて装飾がゴテゴテの派手なハンマーをふりかぶっている姿でこっちを見据えている

そして、ハンマーは振るわれ、それに対して二本の剣を取り出し防御する

さすがは俺のパワー、不意の攻撃でも数㌢押されたが受け止めきる


そこで横からチャカリ…という金属の音が聞こえ

そちらを見ると二丁の拳銃の銃口がこっちを見ている


「・・・ッ!!?」

慌てて後ろに下がるが、銃声が響く

銃弾が俺の横を通り過ぎていった

さすがは銃弾・・・早いね


そして再び数発の銃声

その銃弾は俺の体を貫こうと進むが・・・


「ハアァァッ!!」

俺の前に飛び込んできた美月がそれらを全て剣一本で弾いた

さすがは美月・・・早いわ・・・


「美月、お前は男性を頼んだ、俺は女性を殺る」


「相性的にそれが無難かな・・・」

そんな短い言葉を交わした後、美月と俺は動く


「・・・『火のファイアーボール』」

俺は火の球を造り、女性に投げつける

それは女性にあたって爆発したように見えたのだが・・・どうやら無事らしいな


「・・・『神に与えられし防具アイギス』」

そんな声が聞こえ、女性のまわりには分厚い透明な壁がある

相当硬いようだ

そこで横から銃弾が飛んできた、慌ててかわす

美月はなにやってんだッ!?と、思って男性のほうを見る


「ふんッ!!」

すると美月が男性の頭上から現れて剣を振るう

それを男性は間一髪で避け

美月に向けて銃口を向ける

そして銃声、飛び出た数発の弾丸はまっすぐに進み

美月の剣に弾かれる

さらに銃声は激しくなり、銃弾は多くなる

これ以上は辛い、というところで美月は横に走り出し

銃弾を避ける


「・・・なんであの拳銃は弾切れしないのっ!?」

走りながら剣を振るい飛んでくる銃弾を弾く

もう何十発と撃ってるであろう拳銃は弾切れの気配がない


「はぁッ!!」

俺の近くでその声が聞こえ

ハンマーが振るわれる、俺はそれに闇をまとわせた拳で応戦する

普通の場合はハンマーと拳じゃ負けは決定だが、さすがは俺

そんな状態でも力で押し勝つ


「なッ!?」

それに驚く女性

そこに俺は拳を放つ・・・が、さっきの透明な壁で阻まれた


「さて、どのぐらい硬いのかなっ!!?」

そんな事を言った後、数回、数十回と拳を放つ

闇でコーティングしてるので問題ないが、普通にやっていたら

少しの間、手が使えなくなりそうなほど殴っている


「結構硬い・・・殴るのじゃダメか・・・」

さっきのとは変わり殴るのではなく、右手を添える

その右手は闇で包まれており、黒い手袋をしているようだ

その手と壁の間でガガガガガガ…ッ!!という音が響き、火花が飛び始めた

闇を細かく使い、チェーンソーのようにして切り裂こうという考えだ


「正直なとこ、この壁を出してる間はお前動けないだろ?」

俺の言葉


「・・・ッ!!?」

それに驚いたような反応をする女性


「俺の考えはあたりか、ここまで強力な防御だもんな、すこしは副作用のようなものがなきゃ、マジでチートだよ。さてさて、俺の攻撃をいつまで持ちこたえられるかな」

俺は不敵な笑みを浮かべる


「ぐぅ・・・!」

悔しそうな声をあげている

ん~、チェーンソーじゃあ、ちょっと無理かな?

そう判断した俺は手から凄い勢いで闇を放出し始める

威力はさっきの50倍はある。すると壁にひびが入り始めた


「神に与えられた物だろうが、俺に壊されちゃダメだと思うな~」

さらに威力が上がる


そして・・・アイギスが砕け散った

その瞬間、俺は拳を振るい、女性はハンマーを振るう

他にも行動があった。俺が防御を砕いたのに仲間の危機だと思ったらしく

男性がそこに飛び込んできて、それを追いかけて美月もこの戦場に入ってきた

全員がそれぞれの攻撃を放つ

すると顔を隠していたものが全員ともなくなった


俺の拳は男性の仮面を砕き、美月の光属性の魔法は女性の仮面を弾く

男性の弾丸は俺の頭上のフードを貫き、その勢いでフードが後ろに下がる

女性のハンマーは装飾がゴッテゴテだ

その装飾の一部のトゲがフードにからまり引っ張られて破け、美月の顔を出す

そして・・・


「「「「・・・は?」」」」

俺と美月、そして戦っていた男女二人を含めたアホな声が響く

俺と美月の目の前にいるのは男女変わらない

男性はイケメン野朗、女性は美人だが

今までの言葉で「俺」と言っていたことを思い出す


「「なんで、美月と徹夜がこの世界にいるんだよっ!!?」」

そんも男女・・・前の世界のクラスメートの二人は驚きの声をあげ


「「和馬と瑞穂がなぜここにッ!!?」」

俺と美月の声もハモっていた




誤字・脱字があればマジで御報告宜しくお願いします

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