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俺は闇、幼馴染みは光の勇者様  作者: 焼き芋(ちーず味)
第二章  堕勇と堕天の面倒事
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2話 救出した魔族は

あれから一週間たった


「・・・(ヒシッ」


「・・・ま、負けるかッ(ヒシ」


「・・・何この状況?」

俺の疑問の声

え?よくわからない?まったく・・・

教えてあげますかね~、誰に教えるのかよくわからんとですが~

簡単に言うと二人に抱きつかれてます

一人は魔族の少女、俺が王様のとこから連れてきた奴

上位の治療魔法でぐったりしているのも治り、動けるようになっている

なんか知らんがなつかれた


そしてそれになにやら対抗してるのは美月

年下にライバル意識むき出し、お前はガキか・・・

まぁ、とりあえず・・・


「美月はやめなさい!!」


「ええええっ!!何で私だけ!!?」


「お前、同い年に抱きつかれるのはさすがに恥ずかしいぞ?

この子はまだ年下なんだぞぉ~」

それに同い年・・・高校生の女性はいろいろと体が育ってるわけでして

男としてはまずいものです


「むぅ・・・(ムス~ッ」


「お前、久しぶりに会ってからあまりむくれないから大人になったのかと思ってたが、なんでまた戻ってんだよ・・・」

久しぶりに会ってからは美月のム~ッとかムス~ッとかはほとんどなかったのだ

旅で大人になったのかな?と喜んでいた俺なのだ


「いや、新章だから表示される話数は二話に戻ってるから良いかな?と・・・」


「意味不明だ「新章」とか「二話」とか俺にはよくわからないッ!!

俺もときどき言うときがあるが、本当に意味がわからない!!

神様!!俺の疑問を解決してぇぇええ!!」

なんとなく神様にお願い、まぁこんな事言って返事なのくるわけないのだが・・・


『神じゃない、焼き芋だ』

なんか変な返事が返ってきた~~ッ!!

しかもジャンプの人気マンガの一つのぎんたまの

ロングヘアーの侍の答え方に似てるのですが!!

と、とりあえず無視しよう・・・


「徹夜、なにをいきなり叫んでいるの?(ヒシ」


「だから抱きつくなっての・・・乱心だ、気にするな」


「乱心って結構気にしないとだめだと思うけど・・・・」


「気にする必要はないぞ、美月」

おれはそんなことを言いながら腰に抱きついてきてる少女を撫でてみることに

すると、嬉しそうな顔をする魔族の少女

ああ、これを見るとラウを思い出す

この子も癒しになること間違いなしッ!!

でも、すぐにお別れだけどな~・・・


「おい、もう少しで着くぞ」

そんな言葉をかけてきたのはジールクである


「この魔族の男は『魔界六柱』という上層部に位置していて

それなりの強さの魔族だ、そしてどんな理由があるかは知らないが

ルクライルという魔族の少女と親しく「夫婦」とか呼ばれている

もしかしたらもうできてるのでは・・・?」


「・・・お前、焼かれたいのか?」


「ハッ!!なんか知らんが口が勝手にッ!!

こんな当たり前のことを説明しても意味ないだろうに・・・」


「おぉまえぇ~・・・」

額に青筋を浮かべているジールク

とりあえずそれを無視

今は大人数が乗るように作られた馬車の中

向かっているのは戦争の舞台ともなった海

そこに魔族の戦艦がとまっているはずだ

魔族を魔界に戻すためのものだが、簡単に大陸内にいれてしまうと

いろいろとまだ警戒されてしまうので

海の所に止めてあるのだ


そして戦艦の場所につき、魔族が続々と乗っていく

美月はそれを誘導していて、こっちにリーシが向かっているのが見える


「・・・あぅ」

そんなことを言いながらまだ俺の腰にしがみついている少女がいた

・・・むむむ?


「確か、その子には両親が病で死んでしまい

行き場所がなくなってさまよっていた時をさらわれた、という事で

奴隷になっていましたね」

リーシに最初にさらわれた魔族を調査して欲しい、と頼んでいたので

ここまで調査したのだろう、すごいな・・・


両親を失った直後に、さらわれて暴力を振られた・・・ということか

不幸だな・・・


「その様子だと大変そうですね。ふむ、この子に限らず他の奴隷とされていた魔族にも

この問題はあるでしょう、この事に何か解決策を見つけなければなりませんね」

リーシが口を開く


「カウンセリングでもすればいいんじゃないか?」

魔族の少女をなでながらしゃべる


「〝かうんせりんぐ"とは?」


「要するに心の治療だ、こんな風に不幸な思いをして心に傷が出ることは多いだろう?」


「ええ、確かに・・・」


「だから、それを治療するんだ」


「具体的にはどうやって?」


「この子の場合はよくわからないが、主にその人の悩みとかを聞いて

それを改善できるようにアドバイスをすることだな

まぁ、最初はどんなことをすればわからないだろうが、それはそっちでどうにかしてくれ

俺はただの一般人であり、それほど詳しくはないからな」


「ふむ・・・この子の場合は、安心して暮らせる場所を作れば良いってところですかね?」


「まぁ、それが正解っぽいな・・・さてそれがどこかが問題だ」


「黒いの、お前のとこじゃないかな?それを見てみれば誰でもわかるが」

リーシは俺の腰に抱きついている魔族の少女を見ている

今のところはそうかもしれないが・・・


「だめだめ、俺といると危険しかないし、美月がうるさいし

旅をするよりも一つの場所で生活できてたほうが良いんだよ

いつその居場所がなくなってしまうかわからないだろ?」

そんなことを良いながら

魔族の少女を抱き上げて、リーシに渡す

それをリーシは受け取る、


「・・・はぅ」

魔族の少女はそんな声をあげ、不安の顔でこちらをずっと見てくる

その少女の頭をリーシが撫でている

それが数分続き、少女はやっと安心したようだ


「・・・ふふ」

その様子を見てリーシは嬉しそうに笑う


「・・・お前が引き取れば?」


「ひぅッ!?な、何故私がっ!?」

それに動揺してるらしい


「正直お前、子供を見るの好きだろ?」

まぁ、子供ってのは可愛く見えるようになってるんだが・・・

まぁ、俺も子供は好きだしな

大人相手に話すより子供相手に話してた方が100倍は楽しい


「な、何故それをッ!?」

そういえばこいつ本当に仕事とかじゃあ、話し方が変わるんだな

ドラゲイルであったときとは話し方が180度違うぞ・・・


「見れば誰でもわかるだろ・・・ちょうどいいからお前が引き取って相手をすれば良い

女の子と一緒にいればお前の、時と場合で変わる男っぽい話し方も治るんじゃないか?」


「・・・ふんッ!!お前になどそんな事言われたくない!!」

いや、十分言えると思うんだが・・・

俺のどこにこのことを言えない要素があるというんだ


「だ、だが・・・その提案は少し嬉しいな」

魔族の少女を撫でるスピードが増加中。


「じゃあ、良いじゃん」


「こんな可愛いのと一緒に居れるのは最高だと思うからね」

リーシの言葉


「同感だ」

俺の言葉

子供は俺に癒しをあたえてくれるものである


「お前はそれで良いか?」

リーシは一応、少女に尋ねる


「・・・ん」

なにやら眠そうな顔で首を縦に振る少女

それほど撫でられるのが気持ちいいのだろうか?


「ふむ、よかったな。じゃあ、俺は美月を連れてここから離れるから」


「うむ、お仕事ご苦労、次の仕事でも頼むぞ」

次がなければ一番良いんだけどな・・・


「ん、そうだった、黒いの」

そこで何かを思い出したように俺を呼び止める


「んあ?なんだ」

俺はそれに対して振り返る


「二日前、例の国王が逃げ出した、結局は捕まったのだが

なにやら気になることを言ってたらしい」

例の国王とは一週間前に俺が蹴った奴だろう


「気になること?」


「ああ、『都合の良いのを見つけたぞ、これで奴らに仕返しができる』だそうだ

あとはただひたすら狂ったように笑ってるだけだったらしい」


「・・・」


「一応気にしといたほうが良いんじゃないかな?」


「ああ、そうしとく・・・ありがとな」

そういって俺は歩き出した




誤字・脱字があればマジで御報告ください

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