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俺は闇、幼馴染みは光の勇者様  作者: 焼き芋(ちーず味)
第一章 魔王編 物語の始まり
91/270

番外編 手紙

・・・

・・・・・・・

ん~・・・

ぷはっ!!息止めるの苦しいッ!!

・・・というのは嘘で、実は鼻で吸ってたりする



見直しできてないので誤字がいつもより多いと思います

今は馬車の中、大国の王都を出てドラゲイルのほうに向かっている

ドラゲイルでは、なにやら戦争の途中で大きな魚介類の材料を手に入れたので

そのパーティー(という名の大騒ぎ)をやるらしい

美月はそれなりにドレスとか着るのではないのだろうか?

一応、他の国からのお偉いさんも来るらしい


・・・ちなみに俺はバイトをするつもりだ

たこ焼きを焼きまくる♪ ん~・・・だって、たこ焼き作るのって面白くありませんか?

くるっと回すのなんて、もういつも吹き出しますよ

ちなみに俺は料理はまぁまぁだ、興味の持った料理には挑戦するが

ほとんどは興味ないのでやらない

まぁ、とりあえずこの話は終わりにしよう


「・・・徹夜、ちゃんと届いたと思う?」

美月がそんなことを聞いてきた


「ん~、ちゃんと届くって王様は言ってたんだし大丈夫じゃないか?」

俺の返答


「そうだよね、絶対届くよね・・・」

すこしブルーな空気だ、うむ~・・・


「届く届く、手紙は絶対届いてるよ」

そんな俺の声が響いた



               ─+   +─


これは、数ヶ月前

徹夜と美月の物語が始まる前のお話し

そこには高校があった

その高校は他の高校の学生から見るとチート学校と呼ばれるような学校

全ての部が全国にいけるような実力を持っている

成績は下のほうでも十分有名な会社に勤められるような学校だ

しかし、その学校は、一~二年前まではただの普通の高校だった


何故その高校はそこまで上がったのか、そんな疑問が残るだろう

その答えは二人の男女の生徒


女子生徒はその外見、成績、運動神経・・・それらが全てチート並み

なにより、他の人間の心を虜にしてしまうような女性・・・つまり美月だ

ほぼ全ての学生に尊敬されている


そしてもう一人の男子生徒は外見、運動神経、それは良いと言えるが

成績はその高校でずっと中ぐらいにいるので、優秀といえば優秀だが

それほど目立つ成績ではない

ただ・・・美月の幼馴染というほぼ全生徒が望むようなポジションにいる

・・・つまり徹夜である

ほぼ全ての学生に嫉妬されている


なぜその二人が関係しているのか

それは全生徒が美月に自分を見てもらえるように優秀になろうと努力した

そして全生徒が徹夜をボコボコにできるように優秀に、そして残酷になった

その結果が優秀な高校というわけだ


そしてその学校で・・・


「「「だぁぁぁぁぁぁああああああああああッ!!」」」

三人の男子生徒が木刀を振り上げ、徹夜・・・つまり俺に向けて

上から下に振り下ろす

それを俺は軽く避けて間髪いれずに鳩尾に俺の拳を叩き込む


「がはっ・・・!!」「くそ・・・」「この野郎・・・ッ!!」

そんな声をあげながら倒れる三人


「・・・はァ、めんどくさい」

俺は溜息をついて歩き出す

今日は水曜日、そしてその放課後だ。

俺が美月ファンクラブとの交渉で週の休日または自宅の時のほか

月と金は襲わないようにしてある

今日は水曜日、つまりほぼ全ての学生が俺を襲ってくる日だ

これも俺が交渉で決めた

なにやらこの頃、生徒の強さが上がってきてるがまだまだ

指一本でも勝てる程度だ

まぁ、一部の生徒は相当強いのだが・・・


「まったく・・・なんでこんなことを高校生になってまでしてるんだ・・・」

俺の呟き

いい加減に美月病から卒業しろってんだ

ちなみに、美月病てのは簡単に言うと、美月に魅了されて俺を襲ってくることだ

まぁ、卒業なんて無理だろうな


「おっす~、今日も襲われてんの~?」

話しかけてきたのは天竜てんりゅう 瑞穂みずほ

見た目は整った顔立ちに綺麗と言える顔

完全に女のものなのだが・・・


「お前、いま俺の事を女とか思わなかったか?」

こいつは男だ

女顔なのがコンプレックスの完全に何かの主人公になれそうな奴

勘が鋭いのも女の特徴といえる、だが何度も言うように男だ


「大変だな、徹夜は」

その瑞穂の横にいるのはThe イケメン野朗

いや、ここは名前を言うべきか、総帥そうすい 和馬かずま

この学校でベスト3にも入るイケメンだ


「なんだよ、お似合いカップルかよ・・・」

俺の言葉

この2人はこの高校で数少ない美月病にかかってない人間でもある


「そんな、俺に瑞穂はもったいないよ」

申し訳なさそうな和馬


「俺は男だァ!!和馬・・・お前調子にのんなよ?ボコるぞ?

それよりこんなとこでふざけてていいのか?追われてんだろ」

瑞穂は俺にニタニタとしながら言ってくる


「うっせぇ、しゃべりかけんなリア充がァ!!」

高校生になってまでいろんな奴に追われる苦しみを知らないクソ野朗めッ!!

俺だって追われてなかったらリアルに充実できたわッ!!


「「徹夜にリア充とか言われたくないな、軽く嫌味な気がする」」

そんな言葉を2人でハモっていた


「は? なんで俺が言っちゃダメなんだ?」

正直意味わからんよ


「だから美月は可愛そうなんだよ・・・」

瑞穂の言葉


「その鈍さはどうにかしたほうがいいと思うぞ、徹夜」

和馬の言葉

ん~・・・?どういう意味だ?


「んじゃ、俺達カラオケ行くんだ・・・頑張ってくれ」

瑞穂の言葉


「なにやら科学部が変な準備してたから気をつけろよ」

和馬の忠告


「うむ、わかった気をつけておく

じゃあな、お似合いカップル達よ!!・・・へぶっ」

俺の言葉が終った瞬間に瑞穂がカバンで殴ってきた

瑞穂はケンカは激強だ、俺には劣るが


ということで歩き出す俺

むむ~、今日も暇ですな、交渉で決めた時間は5:00

いまは4:30・・・まだ時間があるな


と、その時

視界の端の学校の屋上のほうでキラリと光るものがあった

そして風を切る音


「むっ!?」

首を横に振ると、そこを何かが通過する

それを確認してみると矢だ、アーチェリーで放たれる矢だ

うわぁ~・・・まさかの狙撃

屋上には何人かの学生が見える


次々と放たれる矢

それを俺はポッケに入れといたシャーペンで全て叩き落す

間違って手に刺さったら怖いです

テキトウに足元にあった小石を拾い、それを目標めがけて投げる

石ころ一つが確実に生徒一人ずつの眉間にぶち当たる

そして、もう一つずつアーチェリーを壊すように的を絞って投げ狙撃ができないようにする。

ちなみに、弁償をする気はない


ガサリ・・・と背中のほうで音がして、またしても風を切る音

完全なる殺意


「・・・っとッ!!」

慌ててしゃがむと頭上を光る何かが通過していった


「チッ!!しくじったか・・・」

そんな声、それは女性

俺は後ろを向く


「うわぁ~・・・あんたですか」

目の前の女性は全国大会にいくような女子剣道部の部長

そして、いつも本物の刀をもってくる狂ってる女性

名前は知らない


「本気でやるのが私流だ」

そういって走ってくる女性

うわぁ~、ここに殺人鬼がいるよ、助けて~

相手が振るってくる刀を懐から出したカッターで全てを防ぐ

いつもは持ち歩かないのだが水曜日だけは別だ


「ふっ!!」

その声と共にカッターで刀を上に弾き

女性の足を払い、転倒させる


「きゃぁッ!!」

そんな悲鳴を上げる女性


「まだまだ修行が足りませぬ、ってな、ワハハハハハハハハ!!」

高笑いを上げながら逃げる俺

正直、刀相手にカッターは怖い


「次こそはかつからなァァァァアアアア!!」

そんな声が聞こえた

この人は美月が目的というよりも俺を倒す事を目的にしてる女性でもある

一番厄介な奴だ

そして数分走り・・・


「ターゲット、発見!!ウテェ!!」

そんな言葉が横から聞こえた

そちらをすばやく見てみると、目の前は光で一色

多分、前にも使ってきたのだがミサイルのようなものだ

ミサイルをそのまま使うとイメージがわるいので花火のように光る仕組みにしてあるらしい

ようするに科学部のやつらだ


「フハハハハハハハハハハハ!!甘い、甘すぎるわァァアア!!」

そんなふざけた声をあげながらその光ってるミサイルを全て避ける俺

避けながら着実に近づいて行く俺

その様子に焦りを見せる科学部の奴ら


「・・・アレを使え、最終兵器を使うんだ」

そんな声が響き

機械音がすぐに響いてきた

なんだ?


「おわぁッ!!?」

なにやら変な大きなものが迫ってきたのでそれを避ける


『クハハハハハハハハッ!!見たか、景山徹夜!!

これが最終兵器だァ!!筋力、スピード、機動性、全てにおいて

人間の数倍の性能だ!!』

そんな声、その声の主は機械


「なにやら性能も外見もグレードダウンしているが・・・

いつからこの高校は魔術と科学が交差して物語が始まったんだ?」

完全にパワードスーツだ、見た目がしょぼいけどね・・・


『潰れて死ぬのだ、景山 徹夜!!』

そんなことを言いながら突っ込んでくる機械

結構速く、短い距離だったのですぐ目の前にくる


「うっせぇんだよ!!」

その機械を一蹴りで壊した

その後は面倒だったから相手しなかったが、ずっと科学部は泣いてました

たしか、科学部全員でお金を出し合って作ったものらしい

だったらこんな事に使うなっての


「あ!!徹夜、見つけた!!」

そんな声が聞こえた

その言葉を聞いた瞬間に俺は今までとの行動とは異なり

すぐに逃げの姿勢に入る

だが、俺の腕はその女性に捕まった


「帰るよ、徹夜。いつまでも遊んでないで!!」

つまり美月だ


「お前のせいで俺はこんな目にあってんだぞ!!」


「はいはい、そうだね~」


「こいつの反応うぜぇ!!」

いつもこいつに勝てないわけである

そして引きづられて行った俺




それが数十日前

美月と徹夜が目の前で消えるのを見た美月ファンクラブ一同は

すぐに騒ぎ出した

それを聞いた警察や美月と徹夜の両親などは

さすがに信じることはできなかったがいつまで待っても帰ってくることがないので

さすがに焦り、警察に動いてもらうことになった

それでも見つからない二人

違う世界にいってしまっては見つけることなどできるわけないのだが

それを知る事のできない人にとっては関係ない


いろいろと噂がとびかった

2人(そのうち片方は自称凡人だが)はなにやら可笑しいほどの運動神経をもってたりなどしていたのでどこかの組織に拉致された、などの学生ならよくありそうなものだ

拉致られたのは事実っぽいが、組織だのなんだのの話ではない


そして・・・


「こんにちわ」


「こんにちわ、おばさん」

そんな二人の声


「あら来てくれたの、瑞穂ちゃんに和馬くん」


「瑞穂〝ちゃん"じゃないですよ、景山さん。瑞穂くんですよ」

そこは徹夜の家の玄関、家の中には美月の両親もいるようだ

徹夜のお母さんは昔とかわらず美人だった


「なんで警察に捜してもらうのやめたんですか?」

瑞穂が質問する。敬語になると完全に女にしか思えない


「ああ、そのことね。手紙が届いたのよ、徹夜から」

その言葉に驚く二人

今は夏休み直前、一ヶ月以上前に徹夜たちは消えた

なぜに今頃なのかわからない


「いつ届いたんですか?」

和馬の質問


「今朝ね、なんかシュピンッ!!て光ったと思ったら手紙があって」

これは徹夜達が送ったものだ

魔法は徹夜達がいた元の世界からつれてくる専用だったので

それをどうにか応用した所、人間は無理だが小さなもの程度ならおくれるようにできたらしい、その結果が手紙だ


「徹夜も美月ちゃんも一緒に帰ってこれない場所にいるみたいなのよね~・・・

どこかを旅してるみたいだわ、2人で。フフフ・・ついに新婚旅行ね・・・」

そういう問題じゃないと思うんだが、この人は昔からそうなので気にしない

瑞穂も和馬も徹夜と高校で会ったときからの付き合いなのでこれは知っていた


「まぁ、美月ちゃんもいるみたいだし心配ない、ということで

美月ちゃんの両親とも話を決定してね、捜索してもらうのをやめたの」


「それでいいんですか?寂しいんじゃ・・・?」

瑞穂の質問


「んふ~、子供ってのはいつかは親離れするものよ

早いか遅いか、会えるか会えないか、ただそれだけ」

ニコリと笑う徹夜のお母さん


「まぁ、寂しいのは当たり前だけどね

生きてるんだったら、いつかは会えるわよ・・・きっとね」

徹夜のお母さんはとても優しそうな声だった


誤字・脱字があればマジで御報告宜しくお願いします



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