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俺は闇、幼馴染みは光の勇者様  作者: 焼き芋(ちーず味)
第一章 魔王編 物語の始まり
83/270

83話 (~A~)にゅわぁ~・・・

あらすじ

徹夜サイドにはSSランクオーバーのケルベロス

美月サイドにはSランクのアクババ20匹、Sランクのキマイラ一匹

怪獣大戦線

               ─ 徹夜サイド ─


「うおァッ!!?」

間一髪の所を俺が横に飛ぶようにして避ける

俺がいたところでは牙がぶつかり合う音が響く

もう少しで食べられそうだった


「はァッ!!」

そんなラルドさんの声

ケルベロスの横からエクスカリバーを振るう

一応斬る事もできた、ただ剣のサイズとケルベロスのサイズとを比べると

あまり深いとはいえる傷ではない


「・・・氷柱雨!!」

ハクの声

その言葉通り、透明な氷柱がケルベロスを傷つけようと雨の様に襲う

だが、その氷柱はケルベロスに当たる前に溶けていた


『炎を扱う我に氷など無意味』

ハクに襲い掛かるケルベロス

そして、ハクにケルベロスの大きな口が迫る


「・・・『火柱』」

ライルのそんな呪文、ケルベロスの腹の下あたりから

火柱が上に向かって噴き出す

その衝撃でひるむケルベロスだが炎の獣に炎はあまり無意味だ


『その程度では我に傷を与えることなどできぬぞ』

ケルベロスの雄叫びにも似た声


「・・・別にダメージをあたえるためじゃない」

ライルの狙いは違う所にある

ハクは怯んでいる間にケルベロスの攻撃範囲から退く

仲間を助けるための魔法、ライルが炎の精霊に願った物どおりだ


「簡単には深い傷を与えられないね・・・」

ラルドさんがいつの間にか横に来ていた


「倒す前にやることがあります・・・」

俺の言葉

ラルドさんの言葉を待たずに続ける


「あいつはジールクを噛まずに飲み込んだ、だから死んではいない・・・」


「あの魔族の男を助けるつもりなのかい?」


「ある少女に頼まれましたから」


「・・・」


「だから、あいつにはゲロってもらいます」

ゲロってもらいますよ宣言、発令中


『何の話をしておるのだァ!?我を無視して生きられるなど思うなよッ!!』

突然のその言葉

俺とラルドさんは逆方向に前を見ずにとっさに跳ぶ様にしてよける

すると、俺たちがさっきまで居た所はケルベロスの吐いた炎で焼かれていた

あぶなかった・・・

そして、着地したらケルベロスから離れるように走る


『フハハハハァッ!!死者を相手するだけではつまらぬからなァァッ!!

久々の生きた獲物だ、我を楽しませよッ!!』

そんなことを言いながら俺に追撃をしてくる

さすがにデカイ、数十歩あるかないと移動できないような距離も数歩で詰めてくる

そして、俺に向かって前足が振り下ろされた


「チィ・・・ッ!!」

避けれないと判断する、そしてその前足を受け止める

うおぉッ!?凄い圧力が俺に加わっている、相当重い

・・・だけどもここは


「おらっしゃァぁぁぁぁぁあああああああああああああああああああッ!!」

その前足を振り回して投げ飛ばす


『おおおおおおおッ!?我を投げ飛ばすとはそんなヒョロい体をしておきながら

なんという腕力ッ!!そして、いまだ一人も死なない強者達

これは楽しめるぞッ!!フハハハハハハハハァッ!!』

笑いながら空中でクルッと回りながら着地するケルベロス

・・・こんのうざってェクソ犬がァッ!!

ラウも犬(の獣人)だってのになんという可愛げのなさッ!!

お前ここから消えろよッ!!そしてラウが現れろッ!!俺の疲れを癒してくれッ!


『フハハハハハッ!!』

俺の頭に邪念がぶくぶくと湧き上がってる間に凄いスピードで迫ってくるケルベロス

もぉッ!!ラウのあの可愛い顔を思い出す前にッ!!

そして、前足が数回振るわれた

それら全てを避けて最後の一回だと思うものをキャッチしようとするところで

突然、尻尾が横なぎに振るわれた


「ぎゃふッ!!」

アホな声を出しながら出しながら吹っ飛ぶ俺

そして、岩にぶつかってやっと止まった

なにやら体が重い・・・というより俺は今、岩の中に埋もれてるようだ


「こォんのォ!!犬の癖に、かわいげのねェクソ野朗がッ!!!!」

そんな事を叫びながら周りの岩を吹っ飛ばす

そして起き上がる


『我の攻撃を受けてシャキッとしてるあたり、相当の実力の持ち主か

それともただのタフさだけの男か・・・どっちにしても面白そうだ

いたぶりがいがあるというものだッ!!』

こいつサドかッ!?

そんなことを思う間もなく俺につっこんでくる


「我々を無視していいのかなッ!?その三つの首の内一つがなくなると思えッ!!」

その言葉と共にラルドさんが

横からケルベロスに向けて光の斬撃を放つ


『・・・ッ!!?』

それに反応してケルベロスが一歩下がる

するとケルベロスの顔の前をすれすれで光の斬撃が通過していった


「首を狙いすぎたか・・・」

ラルドさんの呟き

腹を狙えば一歩下がるだけじゃ避けられなかっただろうに・・・


『ハッハッハッハッハッハッハッハァァァァ!!』

そんな笑い声を上げながら

再度俺につっこもうとしてくる、しつこいなぁッ!!?


「徹夜にはアタックしないでよッ!!徹夜は私の恋人なのッ!!」

そんな言葉を上げながらハクが絶対零度の冷気を放つ

おい、いつお前の恋人になった?あとアタックの意味が違うからな


『我が炎に対抗できる冷気かッ!!』

ケルベロスはそんなことを言いながら

三つの内の一つで炎を放つ

冷気と炎がぶつかり合う、どちらも五分五分

引きもしなければ、押しもしない、拮抗してる状態だ


『だが、我の首は残っておるぞッ!!』

あとの二つの首が開こうとしている

そして、喉の奥ではメラメラした炎が見えた


「・・・『妖精の炎フェアリーフレイム』」

ライルが魔法でケルベロスの下あごを衝撃で上に持ち上げるようにして口を塞ぐ


「オラァッ!!」

俺は上から下に思いっきり拳を振り下ろしてライルと同様にケルベロスの口を塞ぐ


『むぐッ!?』

それで炎が外に漏れずに口の中で爆発した

すぐに離れる俺とライル。ケルベロスは口を確かめるようにアグアグしているが

どうやら大丈夫みたいだ・・・自分の炎でもダメージはないらしい


「・・・~ッ!!本当にめんどくさッ!!」

俺がそんなことを言ってしまっても仕方がないことだと思う

その間にラルドさんは動き

ケルベロスの腹の下に潜り込み、エクスカリバーを下から上に振り上げる


『おっとッ!?』

それを避けるようにケルベロスは後ろに跳ぶ

俺も行動に移ろう


「・・・『火のファイアーボール』!!」

俺は六つの火の球を造る

それを一つの首に二つの割合でぶつける

すると、爆発した


『そんなもの効かぬわッ!!』

そんな大声を上げながら笑っているケルベロス

ケルベロスの動きは止まっている。そして、俺の狙いは爆発の煙を使うことだ

さっきの爆発の煙でケルベロスの目の前は煙、だから見えていない


「オォラァァァァァァァアアアアアアアアアアアアアアッッ!!」

俺の大声


『ぬおッ!!?』

ケルベロスの前足の一つを持ち上げる、それに驚いているケルベロスの声

そして振り回す、さっきとは違い投げずに背中から地面にぶつける


「ハクッ!!」

白い少女の名前を呼ぶ


「ッ!!」

ハクが氷を作り、すぐに溶けてしまうだろうがケルベロスの足を拘束する

そして、氷はそれだけにはとどまらない。空中に氷の柱ができる


「シャァッ!!」

おれはそれを空中で下に向けて蹴る

それはケルベロスの腹にぶち当たる


『ぐおッ!?』

腹に思いっきりあたったから声をあげるケルベロス

・・・まだ足りないな・・・

氷の柱は相当大きく、溶けきるには時間がある


「でっかいハンマーだ、ハクッ!!」

俺の呼びかけに反応して俺のすぐ近くに

戦艦も壊せそうな大きな氷のハンマーができた

それを俺は持ち、全力で氷の柱に向かって振り下ろす

釘を打つような感じだ。まぁ、先はとがっていないので圧力しかないだろうが

今は、それで十分だ


『げぅッ!?』

ケルベロスの声

この様子だと・・・もう少しだ・・・ッ!!


「久しぶりのこの魔法ッ!!・・・『重力操作グラビトン』50倍だッ!!」

もう一回ふりかぶり振り下ろす、そのハンマーは俺の魔法で威力が相当増している

さすがにここまで重力を重くしなくてもよかったかもしれないのだが・・・

まぁ、とりあえずそのハンマーはもう一回氷の柱を打ち込む


『お、おえぇ《ピーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ!!》』

(※ここはNGとさせて頂きました、想像するのはさすがに嫌でしょうし

もしかしたら食事中の方もいるかもしれません、本当に申し訳ないと思っております

m(_ _)m  byゲロ芋)


「うわぁ、なんという汚物の雨・・・うっ!!臭いがァッ!!

お・・・おえぇ《ピーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ!!》」

臭いにやられた・・・ッ!!なんという不覚ッ!!

ちなみに他の人たちは鼻を塞いでいた


そして、その汚物の中には俺が依頼(だと思う)された助けるべき魔族の男も混ざっていた

それを部下のメイトが回収していた

ちなみにメイトは鼻に洗濯バサミのようなものをつけ

服は細菌用の作業服みたいな物を着ている、なんという準備のよさ・・・


『くっ・・・!!我に恥をかかせおってッ!!』

そんな事いいながら、汚物を全部焼き払ってるケルベロス

その炎は不思議で触ってみても熱くはない、ライルの精霊の炎と同じようなものだろう

どうやらこれで巻き添えを食らわすよりも、ちゃんと戦って勝ちたいらしい

そして全ての汚物が燃えて消える


『よしッ!!自分のゲ《ピーッ!!》は自分で始末したッ!!

・・・・戦いを再開しようではないかッ!!』

そんな言葉と共に戦闘が再開される

臭いはライルが吹き飛ばしたので問題はないッ!!

ジールクも救ったし、これで躊躇なくケルベロスを倒せる


だけど、殺しはしない!!

だって俺は、犬大好き連合会長だから!!

(※「犬大好き連合会長」を思い出したい人は

『5話 どうなるかは時と運しだい』を見てください

ラウが登場する寸前で徹夜が考えているはずです by猫より犬派の焼き芋)




誤字・脱字があれば『マジで』御報告宜しくお願いします

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