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俺は闇、幼馴染みは光の勇者様  作者: 焼き芋(ちーず味)
第一章 魔王編 物語の始まり
82/270

82話 ぶみゃッ!?(0д0`)

あらすじ

戦争ですね


これからのタイトルは

ほぼ本編に関係ありません

               ─  徹夜サイド  ─


「ふぅ~・・・」

とりあえず運試しにより右の道に決定した

その結果はよくはわからないが、一つだけはっきりとわかったことがあった。


「どっちの道行っても結局一本道に戻ってんじゃん・・・」

俺の呟き

どうやらどっちに行っても同じだったようで

悩んでいた俺にとって

それはやる気を削ぐには十分だった

そうか・・・魔王はこれを狙ってこの道を作ったんだな・・・

お前の狙いは一㍉もずれずに俺の心をブレイクしたよ・・・


もう精神的にいやだ・・・

そんな感じで膝をつきうなだれている俺


「ま、まぁ別に気にすることじゃないよ・・・」

ラルドさんの言葉


「別に変わらなかったんだし、別にいいでしょ♪」

ハクの言葉

ちなみにそのあと「ハッ!!今の徹夜をテキトウな言葉じゃなく

心のこもった言葉で慰めてあげれば、私にイチコロだったんじゃッ!?」という事を言ってる

フン・・・なんという愚策だこと

そんな程度じゃ俺は落ちませんよ


「・・・(クスッ」

ライルの・・・・・・笑い


「笑われたァァーーーーッ!!もぉいやぉぁぁぁあああああああッッッ!!」

精神的ダメージ

大!!


「・・・冗談」

・・・冗談でも・・・

もぉ・・・いやだ・・・


「とりあえず立って前に進もう・・・」

ラルドさんに引きづられていく様に進む俺

ああ~、もぉ、なんかぁ~

やるきでねぇっすぅ~・・・あっはっはっはぁ~


「・・・お前らが来たのか」

そんな言葉が聞こえた

俺以外の男がいるわけではないのだが、それは男性の声だった

そちらを見てみると


「ふむ、『死炎』・・・ジールク・ライか」

俺のそんな呟き

『魔界六柱』のジールクとその部下のメイトという魔族

その二人しかその場にはいなかった


「・・・二人で止められるとでも思ってるのか?」

俺の問い

ルクライルという少女から頼まれたことがあったが

その詳細までは知らされていないのでよくわからない

まぁ、その詳細を聞けなかったのは俺と美月がからかいすぎて

そのまま、しゃべる事ができないぐらい疲れさせてしまったせいなのだが

まぁ、俺のせいじゃないよね・・・♪

美月だ、美月が悪いんだ・・・ッ!

・・・つい、ニヤッと思ってやった、後悔はしている


「俺達二人では止められないだろうな・・・」

それがジールクの返答

そして、ジールクはメイトに手で離れるようにうながす


「・・・ですが」

なぜかそれを拒んでいるメイト


「命令だ、上司には従うべきだぞ」

ジールクがその言葉を言うと

渋々と後ろに下がっていく

何をするつもりなんだろうか・・・?


「これが俺の最後の仕事だ・・・ッ!!」

その言葉を言うと同時に足をダンッ・・・!!と思い切り地面を蹴る

すると、どんな仕組みかわからないが、足元から赤い線が一面に広がっていく

それは色は違えど見覚えがあった、美月を召喚したときと同じような魔法陣だ

つまり何かを召喚するために使うものだ


「我が命を尽くし、呼び出そう!!!」

その魔法陣にジールクの魔力が注がれていく

魔法陣から赤い光がもれ始める


「炎の獣・・・門を守る番犬・・・『冥府の番犬』ケルベロスをッ!!」

その瞬間、犬のような獣の遠吠えが聞こえた

それは一つではなく三つがハモっているような遠吠えだった

そして、三つの首の巨大な犬が現れる


「・・・SSランクオーバーの強さかな?」

ラルドさんが呟く

それほどケルベロスは強いんだろう


「・・・それぐらい強いのをなにも代償をなしに召喚できるのか?」

俺の疑問

勇者では論外だろうが、それなりに召喚には代償が必要だ

たとえば召喚のとき、魔法陣の真ん中に生贄を置くのと同じ事だ


「魔王でもあるまいし、俺にはこいつを操りきれないさ

いっただろ?「命を尽くし」ってな」

その言葉を言うと

ケルベロスが動いた、それは俺達を狙うものではなく

近くのジールクに対するもの

ケルベロスはジールクを飲み込んだ


「・・・はァッ!?」

その光景に俺は驚きの声を漏らす

ケルベロスは噛みもしないで飲み込む


『代償は頂いた、我がその命を果たしてやろう』

その声がケルベロスから響いた

えぇッ!?・・・しゃべれるのッ!?

そしてその犬の目は殺意がむき出しでいて

その目はこちらに向けられていた


三つの大きな口を開けて襲い掛かってきた




             ─  美月サイド  ─


「ああ~、モフちゃんが逃げて行っちゃった~・・・」

美月はそんな声を漏らす

だけども、それとは違い体はすばやく動き

うねる大量の風の鞭の間をすり抜けるようにしてかわしていく

今は戦闘している途中だ

相手は『魔界六柱』の風属性のトップ

No,4のトールゥ・マイラスという男

その後ろには15名の魔族がいて、トールゥの攻撃とあわせたように

さまざまな魔法を放ってくる

トールゥは他の『魔界六柱』とは少し違っていた

他の奴は部下を取らないか、最高でも一人をつけているだけだった

しかし、トールゥの場合は15名の部下を従え

一緒に活動してきた


「どんな計画があるかは知らないが、足止めをしろ、とのことでねッ!!」

その言葉と共に風は激しくなる

美月以外のほかのメンバーもどうにかそれを避け続ける

この風だけならかわしながら進むことも可能だが

部下の15人の魔法がそれを丁度よく阻んでくる

あの風を使う魔族の男は相当、自分好みに訓練させたのだろう


「・・・(俺も痛い目に合わされなきゃいいけどな)」

美月たちはそれなりに焦っているのだが、その状況を前にしても

トールゥも焦っていた

何故「倒す」という命令ではなく「足止め」なのかがわからなかった

この頃命令が可笑しいところがある

ルクライルの任務、ジールクの任務、そして、俺の「足止め」

なにかが可笑しい

そうトールゥは思っていた


「・・・(まるで下位の『魔界六柱』を切り捨てるような)」

そこでトールゥは何かの存在にハッと気づいた

部下には攻撃をやめさせる

美月たち・・・勇者御一行も何かに気づいていたようで

トールゥとほぼ同時にある方向を向いていた


「おいおいおい・・・俺達ごと殺すつもりか、あのクソ魔王は」

トールゥは思わず呟いていた

目の前の空には20羽はいるアクババという強大なハゲタカ

そして、地面には動物がいくつも混ざったような生物

ライオンの体にライオンの顔、そしてヤギの顔がもう一つつき

尻尾は蛇・・・つまり、キマイラがいた

アクババはSあたりのランクだ、そしてキマイラはSSランクと言っていい強さだ


「・・・これは魔王は仲間のことなんて考えてないじゃないかな?」

美月が思わず呟いてしまうのは当たり前の事だ

これらの強さの獣が暴れたら仲間も敵もありはしない


「・・・クソが、あんなペットを送りつけてくるとは・・・

・・・強引に『魔界六柱』の世代交代でもするつもりか、あの野郎は」

トールゥは「魔王」とは言わずに「あの野郎」と呼んでいた

それほどこの状況は危ないという事だ


「・・・魔族のことは考えずにあの魔物たちだけに集中しよう」

美月がマイルたち・・・勇者御一行のメンバーにそれだけを告げる

それに異論は無い様で、他のみんながうなずく


「・・・勇者達とは休戦だ、今はこの状況で死なないことだけを考えろ

団結を乱すな、近づかれるだけでも危ないからな」

トールゥも自分の部下達に命令を下す

その額には冷や汗が浮かんでいる

あの数はヤバイということだ


「一人も死ぬな、あの野郎にほえ面をかかせてやる」

そのトールゥの言葉と共に

21匹の獣達の強襲が始まった


どんどん誤字・脱字の報告お願いします!!

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