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俺は闇、幼馴染みは光の勇者様  作者: 焼き芋(ちーず味)
第一章 魔王編 物語の始まり
79/270

79話 戦争の始まり

前回のあらすじ

・・・

・・・・

・・・・・

正直さ、この頃「あらすじ」が「あらすじ」じゃ、無いと思うんだよね

君もそう思わない?可笑しいよね

なんでこうなったのだろうか?

とりあえず、よくわからないよ


と言っておきながらも今回も「あらすじ」じゃなくなってしまっている



ちゃんとした前回のあらすじ

ルクライルという少女には

ある意味深の言葉をかけられ

クロや双子の精霊フレとイムにはなにやら心配されいている

これはどういうことだろうか・・・?

ダメ人間がもっとダメ人間になってしまった

そして、三日たった

それはすぐに始まった


『連合軍の代表として、サラスム王国、国王である私が指揮をすることは知っているだろう

・・・だから~・・・』

・・・と、こんな感じで通信用の魔法具から声が響いてきている

正直めんどくさいからいいや

俺はラルドさん達と一緒にポツンと立っている

基本的に此処は防御地域

戦闘地域は海の上、魔族の戦艦に比べるとショボイが人間もそれなりに飛べる魔法具を持っている、あとは竜たちの実力だ


「ふふ~♪リシのときもこんな感じだったな~♪」

さすがハク、一回経験した人は違うね


「・・・無駄に話が長い」

ライルの感想、俺もそう思う

あれだ、運動会のときの校長先生の話の二倍と考えてくれ

まぁ、軍の士気をあげようとしているのだろう

俺みたいな奴ではなく軍のキッチリした奴ならこれでやる気が出ることは間違いなしだと思う


「ん~、だいたい戦争はこんなもんじゃないかな?」

ラルドさんの発言

そうかもしれないかもしれないですけど、俺にはわかりません


『無駄に、話が長いわ、私に代わりなさい』

そこで、突然女性の声が出てくる

この声は・・・黙殺王妃か・・・


『守りたいもののために戦いなさい、以上!!』

うん、こういうのは俺的には好きだな

楽でいいじゃん

ちなみに、この通信のBGMは王様の泣いてる様子がわかる音だ

それなりに士気が上がっているな

はじめるんだったら早くして欲しい





              ─ 一回魔界側に移動  ─


「・・・戦争か」

ジールクという男が呟いた


「ククク、この戦争で勝利すれば

これで下等な生物達の存在を気にせずに暮らすことができる・・・」

となりに魔族の男がいた


「お前の考えはいつも下種だな

『魔界六柱』No,2『腐土』のクロイズル・リクトン・・・」

ジールクがその魔族の男・・・クロイズルに向かって言い放つ


「私を下種とは、よく言えますね。あなたごときが・・・腐って死んでもらいますよ?」


「お前らうるさいぞ、上層部のもの同士で争うな」

そこにある女性が割り込む

No,1の『漆黒』のリーシ・トルゥマアだ


「あなたもそう思いませんか?No,1」

クロイズルの同意を求めるような問い


「私は人間とか魔族などはどうでもいい、魔王様が支配する世界にしたいだけだ」

リーシの返答


「お前もおかしな奴だ・・・」

ジールクの呆れたような言葉

そして、他のものが口を開ける前に違う話題に変える


「で、戦場はどうなっている?」


「・・・戦艦は全隻出撃、魔王様のペットも大体は檻から出して放している

あとは、お前と、No,4がどこまでやるか、だ」


「・・・まったく、何故俺が足止めなどしなければいけないのだ」

そこに突然入ってきた男性が一人いる

その男の周りでは風が異様にうねっている


「・・・お前も来たのか、No,4『風刃』のトールゥ・マイラス」


「No,5も配置を無視してきてるだろうが・・・なんだ、恋人が心配か?」

フフ、てな感じの笑いをしながらジールクをからかっているトールゥという男性


「そ、そんな関係ではないッ!!」

それにあまりにも動揺しているジールク


「じゃあ、夫婦か?」


「お前をここで燃やすッ!!」

ジールクは割と本気で炎の拳を放ち、トールゥの放つ風とぶつかり合い

お互いに打ち消しあっている


「だから、やめなさいと言っている」

そこにリーシの冷たい言葉があびせられ

二人とも固まる

それを無表情に見ているクロイズル

No,1と2は基本的に仲間でも馴れ合いはしない

ジールクにとっては最もつまらない奴らだ


「はァ~・・・俺はこの戦争の結果にはあまり興味がないからな」

ジールクの言葉


「正直俺もだ、戦いは楽しいが団体で戦う戦争には興味はない」

それに対してどこかずれている返答のトールゥ


「いや、そういう意味じゃなくてな」


「・・・六柱に入ってるのなら、そこまででやめておきなさい」

ジールクがしゃべり続けようとしているのをリーシが遮る

魔王主義の彼女の前ではあまり言っていいことではなかったかもしれない

魔王主義というのは、彼女が魔王の強さにほれている。ということだ

まぁ、あくまで強さにであって、異性とかそういうわけじゃないらしい

もし、魔王が負けた場合この女がどうなるかはわからない


「ククク、もう少し続けていれば私が腐り殺してあげましたのに・・・」

クロイズルの不穏な発言

それに対して鋭く睨むジールク

こいつも基本的に魔王主義

強さに惚れた、というリーシとは違い完全なる魔王主義

魔王のためなら死んでもかまわない、という。魔王を神のように崇めている奴だ


「・・・お前らと話すのは疲れたし、俺の配置に戻るわ」

ジールクは手をぷらぷらと振った後、きびすを返して歩き出す


「ん、じゃあ俺も戻るか」

トールゥも歩き出す


「・・・疲れますね」

リーシの呟き


「私達が上位の存在であることが、この戦争で証明されるのです」

クロイズルの不穏な笑い




「で、お前の妻はどこにいるんだよ?」

トールゥの問い


「妻じゃねぇ…えっと、サラスムの牢屋だな、あそこが一番安全といっていいだろう」

ジールクの返答


「あ?何でだよ、俺らが勝ったら安全とはいえないだろ」


「・・・今回、俺は絶対には勝てるとは思わないがな」


「魔王に勝てる奴なんかいるか?」


「・・・さぁな」

そんな感じでだべりながら歩いてる二人がいた






            ─  連合軍  ドラゲイル軍   ─


大空に数百、数千という竜が飛んでいる

赤、白、黒、黄色、緑…などさまざまの色の竜が飛んでいる

そのなかでも一番前に飛んでいる竜は異様だった

灰色の体、他の竜に比べると数倍であろう巨体

体から自然に発せられているプレッシャーも他の竜とは段違いだ

悪竜と呼ばれていた竜だ

そして、その額に一人の幼い少女が前から凄い風が当ってるにもかかわらず立っている姿も

シュールといえた


「ここに降りてください、イルリヤ」


『わかったでおじゃる、姉上』

その言葉の後に急激に降りる

それに続いて竜たちもおり始める

そして、全竜が地面に足をつける


『では、姉上、仕事があるので行くのでおじゃる』


「安全に送り届けるように」


『わかってるでおじゃる』

そういって悪竜が飛び立つ

その後に2匹ほど竜がついていく、一応の護衛であろう


「これから戦争がはじまるッ!!

絶対に死ぬなないようにしろォッ!!」

口調の変わったイリルの大声がその場に響いた




              ─   ─


「というかさ、なんで戦争って決まった時間から始めるの?」

俺の問い

なんで時間を待たなければいけないのかわからない


「戦争でリシの時に不意打ちが多すぎたせいで、どっちの軍も大打撃をくらってね

普通戦争はそんなもんなんだけど、人間側はそれは嫌だし

魔王はゲーム感覚だったから、嫌な思いをしたくないから、人間と魔王の間で

戦争の取り決めをしたんだって」

なんかフレンドリーだな、お前ら

と、そんな事を思っているとラルドさんが口を開く


「必要なときは敵でも話し合うことが大切だからな」

だったら戦争なんかすんなよ

というか、ラルドさんは俺の心を読むな


「・・・ん、戦争が始まった」

その言葉と同時に光の閃光があちら側からこちら側に飛んできて

ある地域を焼いた。これは合図であり殺傷能力はない

光が見えたほうを見てみると空を埋め尽くすように魔族の戦艦が飛んでいる

そして、こちら側では竜が飛び立ち戦闘を開始する


「これは・・・すごいな」

なんというファンタジーワールド

ある意味アニメを見ている気分だ、まぁ、俺もそれに巻き込まれてなければ

楽しめただろう

さて、行きますかな

俺の足元から闇が広がっていく


「ドラゲイルでは俺が潰した魔族の戦艦四隻を回収しといたんですよ

それを使えるパーツで修理していけば・・・」

闇の中から現れたのは魔族の戦艦の二倍の大きさの戦艦

その戦艦に使われている金属は底が見えないように真っ黒

おれの闇での分解そして構築の結果の副産物だ

硬度は10倍以上だろう


「ほほぉ、これが海を渡る術か」

ラルドさんの言葉


「・・・徹夜にしては、よく考えた」

お前俺のこと馬鹿にしてないか?


「大きいなぁ~」

ハクの超微妙なリアクション

と、とりあえず乗るぞォ~


「ということで、しゅっぱ~つ!!」

俺のその言葉と共にその戦艦は大空を飛ぶ


 



              ─   ─


「戦争が始まりましたよ、美月様」


「わかってるよ、マイル」


「なんで美月様は目を閉じて静かに立ったままでいるの?」

サイスの疑問


「さぁ?」

ロイズの返答


「なにかを待ってるようにも見えますが・・・」

ラルチの言葉


「・・・」

相変わらずの無言のロミル

そこで美月が目を開けて大空を見る


「ふむ、来たね」

その言葉と共に空から言葉が響いた


『迎えに来たぞ、勇者』

その言葉は竜から発せられたものだった

他の竜とは違い、特別な存在のもの


「ありがとう、悪竜のイルリヤくん」


『では、さっそくだが、背中に乗れ

魔界まではすぐに着く』

その言葉通り

今から竜の背中に乗り大空を飛ぶ



誤字・脱字があればマジで御報告宜しくお願いします


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