78話 ・・・戦争までの話数多くね?
前回のあらすじ
俺とラルドさん達との会話
あのラルドさん達との会話から二日たった
これで、三日が過ぎた、あと四日である
今は城の中を美月と一緒に歩いている
あと、俺の右腕は予想以上に回復したようで
もう包帯はとれた、素の右腕だ
ん~、なんかミイラみたいでいやだったんだよね~、スッキリな気分です
ああ~、それにしても暇ですね~
「で、どこいくの?」
俺の美月への問い
「ん、地下牢」
美月の返答
何でそんな所に行くんだろう
「あ、一応徹夜にも渡しとく」
美月に渡されたのは地図
右端に魔界と書いてある、ふむふむ
お前までも俺の考えはお見通しかッ!!
赤いラインあたりが美月たちの通るところらしい
ふむ、ちょうど最初の俺の配置とは離れているな
ちょうどいいね
「それで、何で地下牢に行くんだ?」
俺は地図をポケットにしまいこむ
話の間にも二人は歩いていく
俺と美月が召使とかの横を通るたびに召使たちがこっちを凝視してくるのはなぜだ・・・?
そして、そのあとヒソヒソ声が聞こえてくるのはなぜだ・・・?
なぜなんだ・・・
ちなみに
『やっぱり、あの二人は・・・・(ゴニョゴニョゴニョ・・・)』
『やっぱりそう思うよねッ!!』
『あの二人はとてもお似合いだと思います・・・』
『私もそう思う!!』
めっちゃキャーキャー騒いでる・・・
なんだ・・・一体なんだというんだ・・・
俺には聞こえないぞォ!!絶対に聞こえないぞォォォォォオオオオオ!!!
聞こえるわけないんだァァァァァァアアアアアアアッッッ!!
そして地下牢に続く階段を下りていく
薄暗い地下牢はとても面白いと思う
肝試しに使えば十分の雰囲気だ
「こっち、なんか私達二人に用があるらしい」
美月がとまったのは
魔族の少女の前、たしか水で攻撃してきた少女だ
「・・・?」
俺ははてなマーク
「来たか・・・」
少女が顔を上げてこちらを見てくる
むむむ?一体なんのようだ?
「ジールク・ライを・・・」
少女が口を開く
「・・・?」
美月の疑問の顔
「あの放火魔族か・・・」
あいつとは戦ったときがあるしな
正直、全開の体力で戦いたかったな~
あまりにも体が疲れてて戦いを楽しめなかった
「あの人を・・・」
なにやらいいにくそうな少女
「「???」」
「あの人を助けて欲しいッ!!」
そんな大声
・・・
・・・・・ふむ
そこで俺と美月は同時に口を開いた
「「できてるぅぅぅぅ」」
水色の空を飛ぶネコも顔負けの巻き舌だ
「なッ!!?そんなんじゃなぁぁぁぁいッ!!」
少女の叫びが城に響いた
とても顔が真っ赤だった
これは絶対に恋人かな・・・(ニヤニヤ
─ ─
ここはある個室
「で、魔力を蓄えておけばどのくらいもつんだ?」
俺は目の前の黒い少女に問いかける
「ん~・・・満タンに蓄えておけば三日はもつと思うぞ、ご主人」
考えるそぶりを見せた後そう答える黒い少女・・・ようするにクロだ
この部屋にはクロと俺しか今はいない
「それにしてもご主人、なにを考えておる、言っておくが私に秘密を作れないぞ」
そんな事を問いかけてくるクロ
あっはっは・・・
ちなみに、クロで思い出すであろう狼のクオだが、いい忘れていたが
ラウについていってもらった、さすがにクオでも危ない目にあうだろうからな
「なんだ、俺のこと心配してるのか?」
ニヤニヤしながらクロに問う
「べ、別にそんなのではないぞ、ご主人ッ!!」
なんだ・・・・?ツンデレか?
いやデレてはないな
「・・・正直な所、私は心配でしょうがない・・・ご主人の真意が見えないのだ」
おお、デレたのか?これ、よくわからん
俺はそんなクロの頭を乱暴に撫でる
「別にそんな裏があるわけじゃないぞ、だから心配するな」
「心の」「世界は」「「今、霧に包まれている」」
いきなり現れる双子の精霊
「だから、私達は心配しておるのだ。ご主人」
「霧は僕達」「私達の目を」「「欺いている」」
「正直、ご主人がそこまでするのかわからない。何を考えておるのだ、正直に申せ」
「別に死にに行くわけじゃないって
それに、子供にそんな心配はされたくないな~」
俺は笑いながらそんなことを言う
「私達は子供ではないぞッ!!ご主人」
クロが代表して異論を唱えてくる
「金を取られたときに、なきそうになっていたのは誰かな・・・?」
「・・・痛いところを着いてくるな、ご主人」
ふ、俺は日々進歩しているのですよッ!!
ない脳ミソを使ってフル活動ですッ!!
別に自分で言って悲しくないです。別に泣いてないです
「まぁ、とりあえず心配すんな。お前らは俺の協力してくれればいい」
「・・・頑張ってくれ、ご主人」
「僕は」「私は」「「あなたに死んでほしくないから・・・」」
最後にそれを言って消えていく三人
ふむふむ、・・・子供にまで心配されるとは
なんとも言えないなぁ・・・アハハ~・・・はァ
俺の溜息が静寂の場に響いた
誤字・脱字があればマジで御報告宜しくお願いします