77話 会話してますよ、俺
前回のあらすじ
徹夜 VS ロイズandラルチ
ウィ(ン)ナー(勝ち) ルーズ(負け)
マイルのコメント「私も戦いたかった・・・」
サイスのコメント「ぷふっ・・・あの二人、あそばれてんの」
「・・・というわけで戦争に本格的に参加する事に決定しましたァ~」
俺の戦争参加宣言
俺の目の前には今まで旅をしてきた面々
その表情はいつもと違い笑顔ではなかった、完全なる真顔
あとは、悲しそうな寂しそうな顔だ
俺はそんな顔のラウを撫でまくってるわけだが・・・
「・・・アハハ~」
無駄に明るく楽しげにいったものの特に意味は無かった
・・・正直これは反応に困る
「私達も話すことがある」
ラルドさんからしゃべり始める
な、なんですかいったい・・・?
も、もしや、俺に告白!?・・・なんていうのは絶対にないことだな、うん
若干変態である俺を好きな人など一人もいない事は明白である
「・・・今回の戦争、各ギルドの戦闘員は全て参加が義務付けられているから
私達も戦線で戦うのは決定している」
ほら、やっぱり違った
・・・
「え?マジですか?」
まさかの告白!!
「これは本当だよ徹夜、これはリシの時にはなかったことだから
前よりも大きな戦争になるね」
ハクがめっちゃ真顔ッ!?あのハクがッ!!
「それで徹夜くん、君はどうするつもりなんだ?」
「言われた内容では、俺は魔界と今いる人間が多いこの大陸の間の海の所
つまり、敵が攻めてくるのを阻止するのが俺の配置ですよ」
まぁ、あくまで言われた所だけどな
ふふふ、海を渡る手段ももう用意してあるし・・・
美月に魔王を殺らせるわけにはいけないさ♪魔王は俺にとって頭痛の元だからな~
アハハハ~・・・
「で、本当はどうするつもりなんだ?」
さらにラルドさんが問いかけてくる
えぇ~・・・お見通しッ!?
「俺は美月とは違うルートで魔王を殺しに行きますよ
全てを美月に任せておくことは心配なんでね、いろいろと・・・」
「ようするに、今までの勇者みたいに死んで欲しくはない、ということか」
「・・・」
何故だッ!!何故この人は俺の心がお見通しなんだッ!!
幼馴染の美月にだってばれないように特訓したんだぞッ!!
ハッ!!美月専用に特訓しただけで他の人専用には特訓してねぇッ!!
なんという不覚・・・
「私達もついていくさ・・・ルミとラウは無理だが」
「ドラゲイルに戻る必要がある、ということか」
そこでよりいっそう悲しそうな顔のルミとラウ
ラウは戦えるような体ではないからな、しょうがないことだろう
「ラウはルミと一緒にドラゲイルのほうに連れて行かれるようになっている
それが一番だからね、今日のお昼にはここを立つよ」
「・・・じゃあな~、二人とも。元気にしてろよ~」
あっはっは~、明るく明るく、アハハハハ~・・・
・・・くっ、我が癒しのラウがいなくなってしまうとは・・・
「死なないようにねッ!!」
ルミがそんなことを言ってくる
死ぬつもりなど毛頭ありません
「帰ってくるよね・・・?」
うあ、こんなときにだけどラウかわえぇぇ~・・
頭を撫でながら口を開く俺
「帰ってくるに決まってる、俺だからな」
意味わかりません、俺の言葉
そしてこれは死亡フラグがめちゃくちゃ凄い勢いで立っていませんか?
完全にたってますよね?死亡フラグ
・・・
この戦争が終るまでの俺の目標
『打倒、死亡フラグ!!』に決定です
「ちなみに、どうやって魔界に行くつもりなんだ?」
「ふっふっふっふっふ、この俺をなめてはいけません」
ふっふっふ、と笑いながら答える俺
「・・・舐めたら汚い」
ライルの直な反応
「いや、言葉のあやだから。そんな直で受け止められた後に直でその反応は傷つくよ、俺」
正直涙目になってきた
と、とりあえず話を進めよう
「ドラゲイルの時に移動手段は調達済みだ、もう修理し終えてあるからな
戦争のときまで楽しみに待ってればいいさ」
「徹夜はいつでも余裕だね♪」
そんなことを言いながら俺に抱きついてこようとする
「ふんぬッ!!」
それを投げ飛ばす俺
これは前にもやったような気がする
「まぁ、わかったよ。戦争で本当に俺についてくるのか?
正直辛いかもよ?」
「ああ、私はついていくつもりだ」
ラルドさんの余裕の返答
「魔界という危険な場所で、徹夜と急接近作戦・・・フフフ」
ハクは俺以上に余裕だと思うぞ
「・・・乗った船からは下りられない」
ライルの返答
「・・・ふむ、じゃあ、俺からもよろしく頼む」
そんな感じで終った会話
それからはラウとかルミとかと遊んでいた
俺って余裕、余裕♪
ちなみに、それから今日ハクを投げた回数は50回を越す
俺は投げるのがうまくなってきて、ハクは投げられた後に着地するのがうまくなっていた
なにかと疲れました
誤字・脱字があればマジで御報告宜しくお願いします