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俺は闇、幼馴染みは光の勇者様  作者: 焼き芋(ちーず味)
第一章 魔王編 物語の始まり
65/270

65話 幹部クラス

前回のあらすじ

表は学び舎、裏では兵器を作る魔法学園

裏で活動し人を殺すことで生活する闇ギルド

その二つの勢力がぶつかり合う


「「・・・ッ!!」」

巨大なハンマーがなぎ払う範囲から慌てて逃げる二人


「・・・『大地のトゲアース・スピア』!!」

マーリンの放った岩のとげは


「ははははッ!!こんなもの食らうかァ!!」

ハンマーでなぎ払われる


「おおおおおおおおおおおッ!!」

その間に近づいていたジークは剣を数回振るうが

巨大な体のわりに男は細かく動き、全てを最小限の動きで避ける


「今まで俺は何人もの奴らと戦ってきたんだァ・・・

お前らごときに負けるわけねェだろォがよォォ~」

その言葉通り二人の攻撃を全て防ぐ

そして、ジークに向かってハンマーを振るう


「・・・チッ!!」

ジークは危ない所があるもののジャンプするように避けて

マーリンの横に着地する


「・・・これは一人一人じゃあ、無理だな」


「ああ、確かにな」


「胸糞悪い事だが、生き残るためだ。俺のサポートをしろ」


「は・・・?なんで俺がお前のサポートをしなくちゃ行けねぇんだよ

普通お前が俺のサポートだろ?」


「お前一応後衛の魔術師だよな?普通剣士が前に出るもんじゃねぇのかよ?」


「・・・ふっ、痛い所をついてきたな、お前にしてはとても良い進歩だと思うぞ

だが、ここは譲らん・・・ッ!!」


「おぉまぁえぇなぁぁ~~ッ!!」


「なァに・・・ゴチャゴチャ言ってんだァ!!挽き肉にすんぞォゴラァ!!」

話してる途中に男はハンマーを振るってくる

話が終るまで待つ敵なんて普通いるわけがない

戦隊ヒーローもののあの敵達はとても優しいと俺は思う


「「ッ!!とりあえずお前サポートなッ!!」」

同じようなことを言いながらも二人は避けて

攻撃に移る


「はァッ!!」

ジークが真正面から迫る


「最初に死ぬのはお前かァ?」

そしてハンマーをかまえる男

ただ、男には予想外の事がおきる

ジークが首を横に振った瞬間、ジークの顔があった所から黄色い光線が自分にまっすぐ向かってくる。


「おォうわァッ!?」

慌てて避ける男


「・・・『水の玉ウォーターボール』!!」

マーリンが水の玉を造り、投げる

それを男はハンマーの一撃で粉砕する


「・・・なァ!?」

男が驚いた理由は簡単で水の玉の後にジークがいた

水の玉のせいで見つけることができず

ハンマーは水の玉を粉砕するために振った後で引き戻す事ができない


「だああァッ!!」

ジークが剣を上から下に縦に振るい

男を切り刻む


「こォんの、ヤロォ!!」

浅かったようで男は死んでいない

男はハンマーを振るい、ジークを横からなぎ払う


だが、手ごたえもなにもなく

肉が潰れるような音もしない


「一応俺って『映る水ミラー・ウォーター』っていう幻影の魔法が使えるんだ」

マーリンのその言葉

男の周りには水がただよっている

それがジークの姿を映していたらしい


「ただ、元から水を用意しないとダメなんだ、だからさっきの

『水のウォーターボール』さ」


「なァンだとォ!?」


「それより後ろ見なくていいのか?」


「ンあァ!?」

男が振り返ると

そこには男の頭と同じ高さにジークがいた

ジークはもう剣を振りかぶっている


「・・・やべ、なめすぎてた」

その言葉とともに男の首が胴体から離れた


「「おし!」」

ジークとマーリンはお互いにハイタッチしている


「「・・・」」

その行動に気づいていなかったらしく

驚いている二人


「まぁ、これからは仲良くしようや・・・」


「ああ、そだな・・・」


そんな感じで二人の戦いは終った





                 ─    ─


「ふんッ!!」

その声とともに放った電撃をおびた一撃は男の胴体に突き刺さる

男は別に死ぬような一撃を食らってはいないが

体中を電撃が走り、痙攣して動けなくなっている


「・・・殺すつもりは無いから、手加減せずにかかって来ていいよ

私は死ぬかもしんないけど、あなたたちは死なないんだから

恐れる必要なんか無いよね?」

楽しそうに笑いながらエミリィが言った

意外に戦闘狂のような一面があるのかもしれない


「・・・ッ!!小娘一人に・・・」

その場には最初に倒された二人を入れて、13名の男達が倒れている

もう半分以上が倒されていた

意外にエミリィって強いのかもしんない・・・


「意外ってなによ、意外って?」


・・・この頃、キャラが介入してくるのが多くて困る




             ─    ─


「・・・幹部クラスってどうやって見分ければいいんだ?」

徹夜は何十人もの敵の攻撃を避けたり

そのうちの一人を使って殴ったりしながら通信機に問う


『ん?長年の勘かな?』

ラルドさんの返答


『・・・体から出てるオーラとかかな?』

ライルの返答


『ん~、戦ってて面白い人が幹部クラスだと思うよ♪』

ハクの返答


『簡単には死なない人とかですね』

学園長の返答


「みんな微妙な答えをしないで欲しいぞ・・・

あんたらに聞いた俺がバカだった・・・」

そこで俺は一息つき


「みなさんの内だれか幹部クラスはいますか~ッ!!?」

大声で聞いてみた


『『『『確かにあんたは馬鹿だよ・・・』』』』

通信機から一気に四人の声が響いた

・・・だって、しょうがないじゃないですか

わからないものは相手に聞いたほうがいいとは思いませんか?

ふぅ・・・

相手も答えてくれないし

俺が仕掛けたほうが早いか・・・


「久しぶりのこの魔法『重力操作グラビトン』」

俺が呪文を口にする

だいたい15倍だね

すると、俺の回りにいる全ての奴らが重力に耐え切れずに倒れる


「・・・幹部クラスはいなかったか?」

俺がつい疑問に思ってしまう


「それはどうだかッ!!」

いきなり後ろから聞こえた

俺は振り向く、その勢いを利用しながら剣を振るう

すると金属音が響いた

俺の剣は相手の剣で防がれていた


「・・・三人の幹部の一人、『食夢』のクロウラス・ロイドロウが

お前を苦しみながら死なせてやろう」


「ひどいこと言うねぇ・・・」

その幹部は少年で、とても良い顔立ちをしていた

徹夜は知らないが、それは徹夜が捕らえた4人の闇ギルドのメンバーを排除しにきた

幹部だった




              ─   ─


「ん~、なかなか物足りないなぁ・・・幹部クラスの人も前に出てきてくれないし・・・」

白い服を着た少女・・・ハクがそんなことを言った

ため息をつきながらも

凄い速さで動く

彼女の周りでは男達が切りかかるも突然現れた氷の壁により邪魔されたり

手足が氷付けになり動けなくなった所に上から氷の刃が落ちてきて首をちょん切られたり

あとは、そのまま氷のオブジェと化すものもいる


はっきり言ってグロい


「ここらで全員お掃除しようかな・・・『|氷刃は全てを凍らし砕け散る(アイス・オール・ブレイク)』」

その呪文が響いた瞬間に

一つの氷の刃が一人の男に突き刺さる

その男はキョトンとしていたが、いきなり悲鳴を上げる

1秒もせずに、体が氷となり、砕け散る


次の瞬間にそれと同じ氷の刃が

何十、何百と降る

いたるところからの悲鳴、氷の砕ける音

それらが全て無くなる


「・・・さすがは幹部クラス。化け物じみてるね。」

ただ一人だけ立っている人物がいた


「お前が言うか。『白い魔女』」


「・・・『赤の吸血鬼』ごときにその名を呼ばれたくないよ」

彼・・・ではなく、彼女だ

彼女はその呼ばれた名前どおり吸血鬼

この世界でのただ一人しかいない存在だ


その彼女にも氷の刃は突き刺さり、氷となって砕け散るが

すぐに再生していた


「さぁ、楽しい殺し合いをしよう」

彼女の上の歯の特にとがった歯がキラリと光る


「吸血鬼は私と同様に長生きするからね。・・・あとの寿命は氷の中ですごさせてあげる」

お互いの殺気が頂点にまで上がる



              ─   ─


「はアァァァァッ!!」

ラルドさんの周りの男どもが綺麗に吹っ飛ぶ

彼女の周りでは金色の光がちらちらと見えた

目に見えないほどの速度でエクスカリバーを振るっている


「それにしても、この数は鬱陶しいな・・・」

ラルドさんがげんなりしながら呟く


「少し他のみんなと同じでお掃除するか・・・ふぅ・・・」

ラルドさんはそこで息切れしてないのに息を整える

エクスカリバーを斜め後ろに構える


「・・・『約束された勝利の剣』エクスカリバァァーーーッ!!」

その声とともに黄金の剣を横に振るう

それを行うと同時に

強大な光の斬撃が全てをなぎ払う

全てのザコ共がなぎ払われ、防御する事ができずに血を噴き出しながら空中を舞う

その中で凄い速度で動く影がある

それは空中のザコを足場に使い、こちらに向かって突撃してくる

その手には莫大な量の魔力の込められた特別な剣があった


ラルドさんの聖剣とその男の剣がぶつかり合う


「幹部クラス・・・その剣は魔剣ティルヴィングかな・・・?」

聖剣で受け止めた剣。それにはさっきも言ったとおり莫大な量の魔力が秘められている

それは、狙ったものを外す事のない剣


「あたりだ、聖剣の使い手よ。我は『魔剣』のスウァフルである」


「これは相当の腕の持ち主だ・・・」


勝利を約束された剣と狙ったものは外さない絶対の刺殺の剣がぶつかり合う


  


               ─    ─

その戦場では

グジャァ…!!という音をたて、何十人もの敵が押しつぶされた

そしてその何十人もの敵の前にはある男がいる

学園長。それがその男の役職である


「・・・我が法律の前では何者も裁きの鉄槌が下る。

『鉄槌』のトール・ルクイズと申します。悪いのですがここは通させません」

男は手に持った鋼でできている裁判官が持つような鉄槌を上から下に振り下ろす

その動作とともに違う場所で同様に押しつぶされ、敵と一緒に大地を潰し

大きなクレーターを作る

この潰されたやつらが最後の人数だったと言える

ただ、一人だけ立っている


「フン、笑わせるな・・・そんな法律ごとき、我が信仰の前では無意味・・・」

その男はこの世の中で言うローマ教皇のようなめちゃくちゃ豪華に飾ってある服を着ている

その男は手に持っていた黒い本を開く

それと同時にまるで威圧でもするかのように魔力が放たれる


「・・・では『黒の十字架ブラック・クロス』のボスである私が、

これよりお前の死刑の準備を始めよう。我が行動は我が神、邪神様のために」

その男は、邪悪な神に仕えるもの


「全てはわが法律のままに裁きを下す事にしよう・・・」

学園長は鉄槌を構えながらそんなことを言った


二人の戦いが始まる

その結果は誰にもわからない



誤字・脱字があればマジで御報告宜しくお願いします

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