61話 闇ギルドと勇者
前回のあらすじ
徹夜はお休み
美月がメインです
「・・・ヒマダ」
「ご主人ッ!!」
「スンマセンシタァーーー!!!」
─ ─
数人の男達が一気に襲い掛かる
「はっ」
その声とともにある女性・・・勇者である美月が数人まとめて切り伏せる
斬られた男たちは
全員死んではいない
致命傷を避けられて斬られた者、ただの打撲で気絶させられた者
そんな感じで全員死んでいない
「美月様、わざわざあなたが前線に出なくても・・・」
「でも、マイル。勇者なんかだからちゃんと働かないと意味は無いと思う
名前だけじゃあ、意味は無いの」
「・・・確かにそうですが」
「だったら、何も言わなくていいよ♪」
そんな会話をしてる間もマイルと美月。
どちらも数人が襲い掛かってくるが、どちらも剣で一太刀で切り伏せる
「・・・『幻影の鎌』!!」
隣からのそんな声
そちらを見てみるとサイスの鎌が複数に増えて
相手を惑わせながら切り刻む姿があった
「・・・さすがはトップ3の闇ギルド・・・無駄に敵の数が多いわ」
サイスのその言葉通り今勇者ご一行は
『黒の道化師』という闇ギルドの本拠地にいる
その本拠地は裏市場という所にあり
表通りにある小道にそれ
一定の道を通るといける道、一回でも道を間違えると表通りに逆戻りするという
不思議な道を通った先にある
そんな場所にある建物
そこが本拠地として動いていた
そこは今はところどころ煙が立ち上がり
悲鳴、なにかの壊れる音などそのほかにもいろんな音が響いている
「出てくるのはザコばかりですね、大物の幹部3名とボスが出てきてません
少し気になりますね」
ロイズという男性の騎士がそういった
「だから、ロイズはお姉さまにしゃべりかけないでください
お姉さまの美しい耳にゴミが詰まってしまいます」
「・・・」
いきなりそんなことを言ったのはラルチ
今はクナイという短い刃物を持っている
完全に忍者だ
そして無言でそれを聞いてるのはロミル・トゥートニという女性
腕は確かだがほぼ詳細が不明という人だ
その人は美月たちと同様
一気に襲ってくる数名の人たちを一瞬で切り伏せる
当然のこと殺してはいない
それは美月の命であるからである
「まぁ、ロイズの言うとおり大物が出てこないのは気になります」
マイルがそんなことを言う
「意外と私達を恐れて逃げていったのかもよ?」
サイスのそんな言葉
それに対して美月が口を開く
「サイス、それはフラグが立っちゃうからやめたほうがいいよ」
「ふらぐ・・・?それってなn・・・──」
サイスが三月の言った事に対しての疑問を聞こうとした瞬間に
「・・・『石の壁』!!」
そんな声が聞こえた
その瞬間に勇者御一行を分離するように壁ができる
何人かずつ分離された
─ ─
「・・・分離されましたね」
マイルのそんな声
「ええ、分離されたわね」
サイスのそんな声
そして二人は少し考えた後
「「他の人達は大丈夫だろうから、私たちは進もうか」」
そういって二人で歩き出す
「「む・・・?」」
二人は一緒に固まる
「ぶほほほ、おいらのとこにきたのはお前らか、おいらが相手をしてやるぞ」
目の前にはデブ
ひたすらデブ、デブ、デブデブデブデブ
デブである
そのデブは口から炎を出している
「・・・」
「名前は忘れたけど3人の幹部の一人だわ」
サイスのそんな発言
「「じゃんけんで負けたほうがあいつを殺そう」」
二人はじゃんけんをする事にした
─ ─
「なんで私があなたなんかといなければならないのですか・・・」
「それは俺の言葉だ、なぜに同性愛者などと一緒にいなければならないのだ・・・」
ラルチは普段のまま
ロイズは他の人がいなくて相手がラルチだということで
いつもより口調が厳しくなっている
そんな感じながらも歩いている二人
「あぁ、お姉さまが心配です、お姉さま、あぁ、お姉さま」
「本当にお前は変態だな」
「うっさいです」
「変態だっていいじゃないッ!私だってあの人のことを考えて・・・ハァ・・・ハァ」
「「・・・」」
二人の目の前にはある女性がいて
いきなり変なことを言っていた・・・
「あれは一応幹部の一人ですね」
「・・・」
「ここは同じ変態が相手するべきだと思うぞ」
「いえ、変態は常識人が相手をするってことはお決まりのパターンだと思います」
「「・・・」」
二人は黙り込み
「私は絶対にやです!」
「俺も嫌だ!!」
─ ─
「・・・ああ、俺もこんな事をしたいわけじゃあないさ
でも、これが仕事だしここで潰されちまうのは少し困るんだよ」
「・・・」
「無言てわけか・・・?それとも話せないのか?
どっちなんだ?口が聞けないと言えば俺の親戚には
あるトラウマをかかえて口が聞けなかった奴がいてだな
そのトラウマってのがおもしろいんだ
なんだってな、あいつはな・・・~~」
男のそんな言葉が続く
「・・・」
それでもただひたすら無言でいるロミル
「・・・と言うわけで死んでくれやァ!!」
「・・・」
ツッコミどころのありすぎる感じだがそれでも無言だ
─ ─
「それではこれからショーをはじめよう!!」
「わぁ~(パチパチパチパチ)」
ある男性の声と女性の声と拍手の音が響く
「ショーの内容をネタバラシしよう!
この俺、闇ギルドのボスをやっているこの俺がぁ~
・・・勇者を殺す」
「わぁ~(パチパチパチパチ)」
「・・・お前の事だぞ?」
「・・・(パチパチパチパチ)」
ただ拍手の音が響くだけ
前の話のときにユニークが10万、PVが100万を超えました
とても嬉しいです
ありがとうございます
誤字・脱字があればマジで御報告宜しくお願いします