60話 高熱により
前回のあらすじ(ここは大事ですよ)
・・・今回はあらすじではなく
皆様に謝らせていただきます
今回は主人公の徹夜くんは
突然の高熱により、休ませていただきます
私達のご都合により、本当に申し訳ないと思っております
今回のことは少しばかり温かい目で見守ってください
今度からはこんなことがおきないよう
気をつけて行っておきます
徹夜が何故、いきなり熱を出したのかはわかりませんが
本当にこれからは気をつけます
体調を見る限り2~3話ほど休ませていただきます
本当に申し訳ありません
その代わりと言っていいかはわかりませんが
ある方を主に出させていただきました
「・・・ああ、俺だって別に休みたいわけじゃあない
なんたって主人公だよ?どんなときでも少しでも出番はあって欲しいじゃないか?
だってさ、そのほうが俺にとっては楽しいんだ
君はただ寝てるだけで楽しいのか?熱を出して寝て
見る先には面白みも無い天井、だるい気分、そんなものはどんな人でも嬉しくないだろう
俺に出番が無くて少しでも残念に思ってくれた人、あなたは良い人生を歩めると思う
俺が出なくて「よし」とか「ざまぁw」とか思った人、そんな人には
苦痛と絶望のフルコースをくらわせてやる
そして、「ハッ・・・どうでもいいんだよ」てな感じのことを思った人
あなたは明日には目に俺の指が突き刺さってると思ってくれ・・・」
「何を騒いでおるかッ!!ご主人!!」
「・・・すみません」
「病人は」「ただひたすら」「「静かに寝てれば良い」」
「・・・はい」
要するに十数年以上の記憶が流れ込んだせいで
俺の許容量の低い脳ミソはパンクしました、
俺の脳ミソは弱い、弱い♪
─ ─
「・・・というわけで、徹夜先生はお休みをします」
そんなライルの言葉
それはある三人にとって
ラッキーなニュースであった
そしてその二人はにらみ合い、すぐにもケンカになりそうになる
「・・・徹夜から伝言ですが、「エミリィ、ジーク、マーリンが何かしたら
俺が復活した後でコ ロ ス♪」だそうです」
「「「・・・」」」
ケンカしそうだったにらみ合っていた二人は
お互いに仲の良さそうなニッコリ笑顔でいて
一人はただ無表情にいる
三人ともガタガタと震えていたらしい
─ ─
「・・・ハッ!!徹夜が熱を出して寝込んでいる気配ッ!!看病しに行かなくてはッ!!」
ある女性がそんなことを言って今すぐにでも走り出そうとする
それをある女性が羽交い絞めをして止める
「美月様!変な事を言って走り出そうとしないでくださいッ!!」
「だって、マイルぅ、本当に気配がするんだもの~ッ!!」
「それでもダメです」
この女性はマイル・トクルサー。
サラスムでの初の女性の騎士であり
結構な強さを持つ女性である
そして今は勇者御一行の一員としている
「・・・(ムス~ッ)」
美月はほっぺを膨らませたままマイルを睨む
それを見たマイルは
「そんな事したって同姓にはうざいだけですよ」
そういって受け流す
そう良いながらも微妙に顔が赤く
目をそらしてる所は気にしないで置こう
「いつも美月様は「徹夜」という名前を連呼されますが、
それは一体誰なのですか?」
それを言ったのはある女性
肩には大きな鎌を担いでいる
サイス、これが彼女の名前である
見た目は14歳程度なのだが、これでも二十歳を過ぎている
「徹夜は徹夜だよ」
「それでは意味はわかりませんよ・・・」
新しく会話に入ってきたのはある男性
その男性はマイルと同じ騎士であるロイズ・ルーサニッヒである
「ロイズはお姉さまには近づかないでください。
お姉さまに男など一切近づく事は私がさせません」
こんなことを言って蹴る準備をしてるのは召使のラルチという少女だ
この「お姉さま」と聞けばわかるとおり
ファンクラブ同様、美月に心酔中だ
「・・・」
無言でそれを見てるのがロミル・トゥートニという女性
Sランクの実力を持つ彼女だが、ほとんどが詳細不明である
「徹夜殿とは一回私はあった事があるぞ」
「「「ッ!?」」」
マイルさんの言葉にサイスとロイズとラルチが食いつく
「でも、ラルチは一応知ってるんじゃないの?情報を集めてくれたのラルチなんだし」
美月のそんな言葉
ラルチは表上は召使だが
裏では相当の情報網を持っている
三人と一匹の冒険者と美月が会ったときもラルチの情報網が原因である
「一応情報だけは知ってますが、具体的な容姿などはわかりませんので」
「ラルチが情報を集め切れなかったの?」
「なにやら裏に結構大きいのがいるみたいでいろいろとカバーされてます」
ちなみにバックとはイリルがルミのことをあまり知られるのはさすがにまずいかな、と思い
権力を使って消して行ってるだけなのだが
それは結果的にも徹夜の足跡を消していく形にもなっている
「ちなみにその「徹夜」という人は今は魔法学園で先生をやってますね」
あくまで容姿だけだが・・・
「よし!ありがとう、ラルチ。私行ってくるッ!!」
そんなことを言って走り出そうとする美月をまたもおさえるマイルさん
「・・・話を戻すがその徹夜くんは悪い所の無い人でしたよ。」
「悪い所がない・・・?」
「ああ、容姿も良かったし私達が巫女と勇者を捜してるときに
わざわざ二人の居場所を教えてくれたほどだ」
「「「・・・厄介払い?」」」
そんな三人の言葉
「・・・ガァーン」
あまりのショックにわざわざ自分で効果音をつける美月
「・・・で、もっと話を戻しますが、この状態をどうします?」
マイルさんの言葉
「え?返り討ちじゃないの?」
美月のそんな言葉
この六人の周りには
何十人と武器を持った奴らが立ち
美月たちに向けて殺気を放っている
「でも、この数と質は私一人で十分かな」
美月がそんなことを言いながら手を空にかざす
「・・・『光剣の雨』!!」
その言葉と同時に空から何十、何百と言う数の光の剣が降り注ぐ
次の瞬間にはその場に立っていたのは勇者御一行だけだった
「あいかわらず凄まじい・・・」
サイスのそんな発言
「・・・・こいつらは闇ギルドのトップ3に入る
『黒の道化師』ですね」
「他のトップ3の闇ギルドも黒ってついてなかったか?」
「トップ3の闇ギルドは全て「黒」という名前がついていますよ
それが頂点に立つ者達だ、という事を意識してるみたいです」
「・・・そうなんだ。」
「どうしますか、勇者様?」
「当然、裏社会と言うのも変えていかなければいけないからね
・・・解体しよう♪」
美月のその言葉により
一つの大きな闇ギルドを解体するべく
少数、しかしとても強力な勢力が動き出す
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