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俺は闇、幼馴染みは光の勇者様  作者: 焼き芋(ちーず味)
第一章 魔王編 物語の始まり
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57話 古い本

前回のあらすじ

要注意人物AとBは要注意だ

むぅ・・・


「で、他には?」


「だってマーリンがッ!!」


「だってジークがッ!!」


「うっせぇッ!!」

何か何かを殴ったような音が二つ響く

お前らは子供か・・・


「アハハハハハハハッ!!」


「お前もうっせぇッ!!」

そしてまた一つ同じ音が響く

何ゲラゲラ笑ってんだよ、エミリィは・・・


「・・・ッ!!うぅ・・・手加減なしで殴らないでよテツヤ」


「俺は臨時だが一応今は先生だ。生徒とは手加減なしで接するのが先生だッ!!」

ただいま絶賛悪ノリ中です

こんなのは熱血教師がやることだが

正直な所こいつらのせいで俺はいまめちゃくちゃ怒っている

別に体罰ではない。・・・〝やさしい"教育だ


「でも、手を上げるのはダメでしょ」


「そうだぜ、新任教師」


「暴力はいけないよ、テツヤ先生」


「よぉし、わかった。手はあげないぞぉ・・・」


「「「・・・ホッ」」」

アンドの声を漏らす三人


「〝手"はな・・・」


「「「・・ッ!?」」」


「あのテツヤ?なに服の中から剣を取り出してるのかな?」

エミリィの恐怖に引きつる表情と声


「テツヤ先生だ、〝先生"」

俺はエミリィの発言を訂正する


「そんなの今はどうでもいいじゃんッ!!

しまってよ!そんな物騒なものしまってよッ!!」


「い や だ ♪」



「「ぎゃあああああああああああああああああああああ!!」」

「みゃああああああああああああああああああああああああああああ!!」


二人の男子のうざい悲鳴と一人の女子の可愛らしい悲鳴が

その時学園に響いたらしい


それは『学園恐怖の七不思議』に長い年をかけて語り継がれていくはめになった

(たぶんね)



               ─    ─


そしてそのつぎの日にあたる

そして今日も


「このクソやろうがァァァッ!!」


「このカスやろうがァァァッ!!」

という大声が響き渡り

またジークとマーリンが熱い戦いを繰り広げている


「くらえ!『大地のトゲアース・スピア』!!」


「ふんッ!!この一年と少しの間お前と戦い続きけてきたんだッ!!

その程度の攻撃などお見通しだ!!

切り刻まれて死にやがれェェェェッ!!」

マーリンの放った数個の岩のトゲを

うまくかわしたり剣で砕いたりしながらマーリンに近づき

ジークが怒涛のラッシュ


「効かんッ!!それは俺も同じだッ!!お前の攻撃なんざお見通しだァ!!」

それを避け続けるマーリン


・・・おまえら

実は仲いいだろ・・・?



そしてそれを見て


「アハハハハハハハハハハハハハハハハハハハッ!!」

また笑っているエミリィ

・・・そうか

そういうことか、俺に怒られたいんだな君たちは?


「よぉし、今日はどんな拷問・・・じゃなくて教育をしようかな」

俺がゆらゆらと近づいていく



そして、また三人の悲鳴が響いたのは言うまでもない






            ─   ─


これが今日のお昼の話だった

今は俺はやっと仕事が終わり

自分の部屋である本・・・やはり日記と言っておこう

その日記とにらめっこしている

別に日記の目があって、その目があるトンデモ日記とにらめっこしてるわけではない

ただの言葉のあやだ


それは二代目勇者の日記

なんとなく読みたくなったから読んでみる事にした

なにかが気になったから気になる元の場所を探すことにした

ただそれだけだ


パラパラパラ…と日記を軽くめくっていく

変わらない日記

文字が書いてあるだけの日記

そして、あるページから空白の日記

それをパラパラパラ…とめくっていき

軽く目を通す


「なにもないか。・・・ん?」

最後のページのところで何かが気になった

他のページとは違い少し厚いページがある

それを指先でいじってみる事にした


「二枚が重なって張り付いてる・・・」

二枚が張り付いてまるで一枚のようになっていた

それを丁寧にはがしていく

何百年も前の日記だ。少しでも間違えれば破れてしまう

だから俺は、プロでも驚くような丁寧さではがしていく

そしてやっとのことではがし終わる


「む・・・?」

そこには文字があった

黒い文字

だけども、ペンで書いたようには見えず

指と同じ太さで書かれていて、所々ちゃんとかけていないようだ

まるで、習字を書くときに墨が少なすぎたときみたいになっている

その黒い文字は

なにかペンの黒色とは違う気がする

なんとなく臭いをかんでみると、なにか鉄のような臭いがする


「もしかして、血か・・・?」

血は時間がたつと黒くなる

これはそのせいで黒くなった血なのかもしれない

その文字を読んでみる事にした


「えっと・・・『我が記憶をここに残し、次の世代の者へとこれを示す』?」

俺がなんとなく指でその文字をなぞりながら

口を動かす


すると、その文字がいきなり光りだした


「・・・ッ!? 言葉で発動する文字の形をした魔法陣か・・・ッ!!?」

んな、むちゃくちゃな事してんじゃねぇッ!!


そんな考えを抱きながらも

俺の意識は何かに吸い込まれていくように遠のいていく


誤字・脱字があればマジで御報告お願いします

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