表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
俺は闇、幼馴染みは光の勇者様  作者: 焼き芋(ちーず味)
第一章 魔王編 物語の始まり
56/270

56話 要注意人物 AandB

前回のあらすじ

無駄になげぇ

学園長のお話だったとさ・・・

ある学園があった

そこは生徒が武器の使い方を学び

攻撃魔法、治癒魔法の二つの種類の魔法を学ぶ

授業では

他のクラスの人間と戦い

同じクラスの人間とも戦う

女子も男子も関係なく

死なない程度に殺し合いをする

そして

それが普通の学園生活をする

そんな学園


そしてその学園のある廊下を

カツン…カツン…と音を立てながら進む人間が四人

そのうち二人はクラスに入って行き

あとの二人はその一つ横のクラスに入っていく

それは黒髪の男女。

音を立てながら開くドア

それを見て少し緊張した感じで固まる生徒達

そして黒い髪の男は教卓まで歩いていく

それを見た女子は目がキラキラと光り、男子は憎しみの目で睨む

黒い髪の女性は入り口あたりでとまっている

男子は黒髪の女性を見ると顔が嬉しそうになる、女子は憎しみの目で見る

という二つの状態がわかった


そして、黒髪の男は口を開く


「あ~…今日から臨時でこのクラスの担任になるテツヤ カゲヤマだ

記憶力などはほとんど皆無だ、名前を覚えて欲しかったら

俺にヤキソバパンを贈呈せよ!」


そんな一言。そして生徒たちは


(((もしかして、ダメ人間・・・?)))

全員がその男の的を射たことを考えていた





                  ─   ─


「まぁ、ヤキソバパンのとこは冗談だが、このクラスの担任なのと

記憶力が皆無なのは事実だ。気をつけてくれ」

俺、景山かげやま 徹夜てつやは本来まだ学生なのに対して

現在は臨時の先生をやっている


「・・・私は副担任のライル・レイシー。よろしく

得意な事は放火、苦手なものは熱血」


いやさ、確かにライルは火の精霊持ってるし放火は得意だろうけどさ

ちょっとそれを言うのはおかしいと思わないか?

それに苦手なの熱血って・・・なんとも言えねぇよ


「人に何かを教えるってのは苦手なので、あまり期待しないでくれ

一応臨時だが先生をやることになった身だ、頑張るつもりでいる

それに、ギャラが高いと聞いたからな」


(((ギャラって、おい・・・)))

そんな生徒の考え


「誰も俺のことは知らないと思うが知ってる奴がいたら手を上げてくれ

手を上げた奴は・・・───」

その言葉を聞き、当然大会なのでめちゃくちゃ目立ってしまった俺を知ってるものは

いるらしく、教室の大体が手を上げようとする

さっきの言葉の続きを言おうと思う


「───・・・フルボッコにして吊るした後に記憶を消してやる」

その瞬間に上がろうとしていた手がバッ…!!という音とともに下げられる

うむ・・・、なかなか面白いクラスだ


「・・・冗談だ、俺の言う事の9割は冗談だと思ってくれ」

フルボッコにして吊るした後に記憶を消すのは本当だけどな


「よし、じゃあホームルームは終わり。」


そんな感じでダメ人間MAXな俺だった




                ─    ─ 


「普通さ~・・・担当の先生とこういうのは入れ替わるもんじゃないのか?」


「・・・この学園は違う。育てる教師は冒険者やどこかの国の兵士とかだった人だから

教師はは基本的に授業全体を担当できる」


「めんどくさいなぁ~」


「・・・これも仕事だから」


そんな感じの会話をしている俺とライル

いまは授業中、当然俺の目の前には生徒がいる

ちなみにこの授業は体育

目の前の生徒には屈伸などをして体をほぐしてもらってる

何事も準備運動が大切だ

俺なんて準備運動せずに美月ファンクラブ一同から逃げたときに

足の指が攣った記憶がある

・・・一体足の指を何に使ったかはわからない、足の指でシガンでも行ったのだろうか


「この後どんなことをすればいいんだ?」


「・・・ん~、魔法科と剣士科でわかれて、行う必要があるはず

魔法科はとりあえず今まで習った魔法を撃ったりして練習すればいいはず

剣士科はお互いで練習程度に練習用の剣で稽古をすればいいはず」


「ふむ、じゃあ俺は剣士科行くから、ライルは魔法科でいいか?」


「・・・ん、了解」


そして生徒達を分かれさせて俺とライルもわかれる

そして生徒達が自動的に稽古を始めている

ちなみに、そのなかには


「にゃはははは!!無駄無駄無駄無駄ァァ!!!」


「ちくしょぉッ!!さすがはAランク、

ただの拳で、俺のラッシュがすべて防ぎやがるッ!!」

知らない男子が振る稽古用の剣を全て素手の拳ではじいてるエミリィがいた

エミリィは二年S組らしい

ちなみに、エミリィは早くも全員となじんだらしく

俺が来る前の教室ではみんなで笑顔で話していた

ちなみに稽古の最後では相手のラッシュを余裕の感じで避けて最後に男子の額を殴る

・・・そして男子は吹っ飛んでいった

エミリィは軽くやったつもりらしく「あれ、えッ!?吹っ飛んでいった!?」てな感じで

慌てている


「先生も剣を選んできたらどうですか?」

ある女子の言葉

むぅ~・・・俺もやるのかめんどくさいなぁ


「わかった・・・」

めんどくさいオーラを出しながらもトボトボと歩き

剣が置かれてる所に向かう


「う~ん、これは軽いなぁ、これも軽い、これも軽い、これすらも軽い、

む?これは他のよりは少しばかり重いな、これにするか」

俺が取り出したのは剣

だけど大きさが違う。他の剣は1㍍程度の長さなのだが

その剣は2㍍。そして剣の幅が男性の肩幅ぐらいだ

簡単に言うと大剣だ


それを片手で持ちトボトボと歩いてくる


「よぉ~し、誰かり合おうぜ!」

俺が持っている大剣を怖がってるのか

さっきの俺の言葉の「や(殺)り合おうぜ!」の意気揚々としている言葉に恐怖してるかは

わからないが、全ての生徒がザザザザザァ…と数㍍後ずさった


「じゃあ、俺がやろう」

その中で一人男子が出てきた


「お前、名前は?」


「ジークだ」

ふむ、こいつが要注意人物の一人か

確かこいつは剣が得意で

その腕は生徒会並。

だから、ギルドで言うとBランク程度だ


「よぉし、やろうぜ。要注意人物Aくん」


「俺は職員室で何て言われてるんだ・・・」

普通の場面では普通の人に見えるが

こいつは要注意人物Bが揃わなければ意味が無いらしい

その内容は聞いてないので、どういうふうに要注意なのかはわからない


そしてはじまる

ジークは俺に剣を叩き込もうと数回振ってくる

それを避け続ける俺

むぅ、確かに他の生徒と比べると動きも良くて、剣筋もいいとおもう

むぅ~・・・


「こなくそ!あたりやがれェ!!」

そんな声をあげるジーク。

ラッシュはその声とともに加速していく

ふむふむ、確かに強い気がするなぁ・・・

俺が軽く蹴りを放ってみる事にした

すると、ジークはそれをしゃがんで避け

しゃがんだ状態のまま俺の顔面に向けて突きを繰り出す


「おぉ、才能にあふれてますな、若者」

そんなことを言いながらも顔を横に振って避ける


「あんたも十分若いだろっ!!」

そんなことを言ってくるジーク

むぅ、そろそろ終わりにするか

避けてるだけじゃあ、終わらないもんな


「では、これでおしまいだな」


「あ?」

そんな俺の言葉を聞いて疑問の声をあげるジーク

俺が軽い力で大剣を横に振るう

当然ジークは剣で防御しようとする・・・

ここで説明すると、剣は頑丈さ、刀は切れ味を重視している(はずだ・・・)

そして、大剣ってのは重量で叩き潰すものだ、普通の剣と大剣では圧倒的に大剣が有利

しかも筋力では、圧倒的に上の俺に対してその反応は間違ってるといえよう


大剣を剣で防御したジークは

その剣の防御と一緒に押し切られて吹っ飛んでいく

そして地面をバウンドしながら転がっていき

やっとの事でとまった所でうめき声を上げている

そして痛々しげだが、すぐに立ち上がる


「判断を間違えてるな、普通は防御じゃなくて避けたほうがいい

筋力とかで押し切れる自身があるならやってもかまわないだろうが

筋力でも負けていて、重量でも負けてるんだ。絶対に無理だろ」

俺のそんな声

むぅ~・・・正直あたってるかはわからないなぁ・・・


「あ、先生危ないッ!!」

そんな女子の声

後ろを向いてみると迫り来る火系の魔法


「いきなり、なんだよ・・・」

そんな声とともに俺は手に持ってる大剣を片手で横に振るい

魔法を大剣で砕く


「ジークが負けたから、俺も試してみようと思って」

魔法が放たれたであろう場所にはある男子が立っている

そいつは杖についた水晶をこちらに向けている


「お前、マーリンか・・・?」


「なんで俺の名前を知ってるんだ?」

ふむふむ、要注意人物Bが登場ですか

こいつは魔法科で

ジークと同じで実力は生徒会並


そしてなぜ職員室では要注意人物AandBと呼ばれているかは

すぐにわかった


「まったくへぼすぎるなジークは、だからいつも俺に負けるんだ」


「んだとゴルァ!!誰がお前なんかに負けた事があんだよ。この野郎がッ!!」


「いつもだろ」


「負けてねぇし!!なら、今日こそ決着つけてやんよォッ!!」


「いいだろうッ!!今日こそ殺してやる!!」


そんな感じで例のケンカがはじまる

これが職員室で言われてるものだ

ケンカと言っても殴り合いとかそういう問題じゃない

ジークは剣を片手で振るい、マーリンは呪文を唱えながら杖を構える

このケンカのせいで先生が止めに入ったとき

先生すらも怪我を負わしたということだ

ちなみにいつも決着はつかないらしい、ライバルってやつだろうか・・・?


「はァ・・・」

正直なところため息しか出てこない


「・・・あれが問題のやつ?」


「あぁ、そうらしい・・・」

ライルがいつの間にか近づいてきていて質問してきた

おれは頭が痛くなってきた所だ

ちなみに・・・


「アッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハ!!」

エミリィはその様子を楽しげに笑ってその様子をみている

他の生徒は巻き添えを食らわないように離れながら

ジークとマーリン、そしてエミリィに苦笑いである



「切り刻んでやるよ!!」

うぉ、いつの間にか本物の剣を取り出してやがる

マーリンに向かってジークは走り出す


「ふん、体に穴あけて死にな『全ては光の道オール・ライト・ロード』」

こっちは貫通性の光の上級魔法ですか・・・

あえて表現するならこの魔法は光線だね


「止めに行ってくる・・・」


「・・・うん」

俺はライルにそういうと凄い速さで走り出す

そしてすぐにジークとマーリンの間につき


「頭を痛くさせんな、ボケがァ!!」

俺は片手でジークの頭を鷲づかみをすると地面に思いっきり叩きつける

そしてもう片方の手では上級魔法の貫通性の光線へ

おもいっきり上から下に向けて拳を振り下ろし、砕く


「二人一緒にのびてろッ!!」

地面に叩きつけられて目を回しているジークをマーリンに向けておもいっきり投げる


「えッ!?ちょ、こっち来るな・・・ッ!!ぎゃあッ!!」

マーリンはいきなりの事に反応できずにジークが腹に激突して悲鳴をあげながら

ジークと一緒に床に倒れて動かなくなる

うん、のびたな

そして俺はジークとマーリンの制服の襟をつかみ二人を引きずっていく


「先生、二人をどうするんですか?」

誰かのそんな質問


「当然、〝やさしい"教育だ」

俺のそんな声

やさしいを特に強調した言い方はとても怪しいと思う


「あ、あとエミリィも来い」


「え!?なんでッ!?」


「止められる実力を持ちながら、止めずに笑っていた罰だ」


「えええッ!!そんな~!!」


「いいから来いってんだよ、このやろうッ!!」


「みゃああああああああああああああああああああッ!!」

引きずっていく人は二人から三人に増えた


「後は頼んだ、ライル」


「・・・うん」

ライルに任せておれは歩いていく


誤字・脱字があればマジで御報告宜しくお願いします

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ