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俺は闇、幼馴染みは光の勇者様  作者: 焼き芋(ちーず味)
第一章 魔王編 物語の始まり
55/270

55話 不幸なお掃除係のルミ

前回のあらすじ

魔法学園へと向かう中

いろいろと説明を聞く


そして最後の言葉に俺はあほな声を漏らす

「・・・え?」

そんな俺の声


「む、言ってなかったか?」

そしてラルドさんのその言葉

なにも言われてないんだが


「それはどういうことですか?」

説明をしてもらおう


「エミリィは何歳だと思う?」


「14歳ぐらいじゃないですか?」


「・・・当るとは思わなかった」

あ、当ったんだ

俺の目は凄いなぁ~・・・


「とりあえず、説明をすると普通ならこの歳ではギルドには

普通の人は入れないんだ。魔法学園を卒業したり、それなりの訓練を終えたり

などと、そういうものを終らせてから入らなくはいけない

大人は関係ないだろうが、子供なら普通は入れない

子供がギルドに入って死なれてしまうのは誰でも嫌だろうからな」

このせかいでは、15~16歳程度から大人ということになる

エミリィはまだ子供だ


「だが、エミリィの場合はそれのどちらも終えることなくギルドに入った

エミリィの家はエミリィが稼ぐまで家に住めないほど貧乏だったからな

だからこの場合は二年生から入学してもらう事になる、というわけだ」

エミリィの家のことは知らないけど

そんな理由があるのか


「学園は金が無い人は入れないからね、こういうケースは多いのだが

ギルドマスターが依頼のついでに丁度いいからということで入学させるそうだ」


「ふむ、だから一時の別れ、と」


「エミリィなら学園でも最強の実力だろうな。一応彼女もAランクだしな

正直な所、一時とは言え手放すのは惜しいはずだが、うちのギルドマスターは

ギルドよりも人のことを考える人だ。だから、エミリィを入学させると言う事になった」

あのご老人はそんな人なのか


「あの歳だったら、友達とわいわいしながら楽しむべきなのに

今までは魔物を殺したり殺されそうになったり、時には裏家業の人間を

拘束したりなどということをしてたんだ

いい加減、普通の平穏な生活をしてもいいと思うな」

ラルドさんのそんな言葉


「それは同感ですね」


「たしかエミリィは最低でも3年前からギルドにいるはずだ

いくらギルドにいるみんなといるのが楽しい、と思えたからといって

さすがに同い年の友達がいないのはつらいだろうしな」

ラルドさんが口を開きそんなことを言う


「まぁ、貧乏な人間からAランクの十分稼げる人間になるというのも

珍しいがな。やはりギルドマスターはエミリィの人生を優先してるようだ

私もこの判断には賛成だしね」

そこで一息つき


「まぁ、エミリィには子供としての

当然の学園生活を二年間歩んでもらうというわけだ」


そんな感じで馬車は進み

時間がたっていき、学園に着いた





                ─    ─


「ようこそいらっしゃいました、ルズミナ国立魔法学園へ」

そんな言葉で出迎えたのは

男性だった


「学園長をやっております。トール・ルクイズと申します

失礼ですが自己紹介はしてくれなくて結構です。

知らない方もおりますがあなた方は大会などで有名なので

名前も知っております」

淡々とそんな事を言ってくる


「接客室へとご招待します」

そして歩き出す


「あなた方のうち、エミリィ殿は入学、ラウ殿は一時的な入学となっていただきます

エミリィ殿は二年生から二年間授業を受けてもらい

ラウ殿には防御魔法などの護身的な魔法を学習してもらう、ということでよろしいですね」


「ギルドマスターはラウの事も頼んだんですか?」

俺のそんな疑問


「あなた方のギルドマスターからはあなた方についていったら

危険な目にもあうだろうから、自分のみは守れる程度に教えてほしいということです

ラウ殿は年齢はすこし下でしょうが一年生として授業を受けてもらいます

あなた方の任務が終了すれば学校を辞めるのもよし、そのまま入学するのもよし、です」


「その他の方々を説明いたします

徹夜殿は2年S組の担任、ラルド殿は2年A組の担任

ハク殿は2年A組の副担任、ライル殿は2年S組の副担任、です」


「私は・・・?」

これはルミの声だ、


「あなたは掃除係です」


「なぜッ!?」

めちゃくちゃ驚いている


「あなたはどうやら偉い身分だったようなので、この世の辛さを教えよ。

ということで、竜の国『ドラゲイル』のほうから言われましたので」


「ふこうッ!!」

手を床について落ち込んでいる様子

それよりも気になることがある


「なぜそんなに教師がいないのですか?」

なんでこんなに担任やら副担任になっているのかがわからない


「教師はここ何週間の間にすでに1名が殺害されております

そのためにこの学園内の巡回のために三名の教師を使っております」


「教師が殺害された・・・?」


「依頼内容の説明がまだでしたね。この魔法学園は

表上は学生の学び舎です。ですが、裏では強力な大規模魔法具の発明などを行っております。

そのため地下には大量の人殺しの道具が眠ってるというわけです

それを闇ギルドが狙ってるわけでして・・・

その為、拷問でもしたようで先生が一人殺されていました

幸か不幸かその先生はその事をあまり知らない方でしたが」


「闇ギルドの情報は?」


「・・・『黒い十字架ブラック・クロス』。

闇ギルドの中でもトップ3にも入る勢力です」

ああ、あのギルドか

ルミをさらっていた奴らだ


「それでは、依頼内容ですが、

闇ギルドを撃退をしてくれれば結構です。それまでは先生として

働いてもらいます。生徒には知ってる限りのものを教えたりなど

教科書のものを効率よく教えてくれれば結構です」

ふむふむ・・・

おれにはとてもつらそうな任務だ・・・


「あ、あと徹夜殿への付け足しですが・・・

2年S組ではちょっとした問題児がいます。

実力では生徒会にも入れる二人がいるのですが、その二人には

ちょっとした問題がありますので気をつけてください

あなたの実力ならあまりありえないでしょうが、怪我するかもしれませんので」

本当に嫌な所の担任させられるようだ

つらい、これは本当につらすぎる


「明日から先生をやってもらいます

生徒は新任の先生が来る事は知っておりますので」

そういってそのトールさんは懐をあさりはじめる

そして何かのカードを取り出す


「これはセキュリティーのための専用のカードです。

生徒は生徒用、先生は先生用、従業員は従業員用などの種類があります

自分の部屋から食堂までいろんな所で必要になりますので

なくさないようにお気をつけください」

そのカードをそれぞれが受け取っていく


「では、あなた方のお部屋へと案内いたしますので

この後は休むなり、学校を見てまわったりなどして自由に行動していただいて結構です

明日からお願いいたします」


そんな感じで最初の日は終わった

ちなみに俺はすぐに寝た

ユニークが9万、PVが90万を超えました

ありがとうございます


誤字・脱字があればマジで御報告宜しくお願いします

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