表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
俺は闇、幼馴染みは光の勇者様  作者: 焼き芋(ちーず味)
第一章 魔王編 物語の始まり
54/270

54話 ルズミナ国立魔法学園

前回のあらすじ

三人と一匹の冒険者は現勇者と出会う

勇者は相当な実力で

10人もの刺客達をいとも簡単に

ねじ伏せる


すべてお見通しのようで

最後に主人のことを頼まれた

むあ~ッ!!

眠い目をこすりながら俺は頑張って起きている

依頼で王都を離れて二日ほどたった

今は馬車に揺られながら

道を進んでいる

カタコトと揺れながら進む馬車は

とても静かで

とても何も無い感じだ

・・・

・・・・・・

正直に言おう

退屈だ


「スゥ・・・スゥ・・・」


こんな感じで

みんなが寝息を立てて眠っている

俺は眠らずに

ず~っと一人じゃんけんをしている

・・・いたい人じゃないですよ。俺は

そ、そんな目で見ないでッ!!

お願いだからァァーーーーーー!!


・・・すみません

少しハイな気分になりました

今もそうですが・・・

誰も俺の心の声なんて見てるわけ無いですもんね

ふぅ・・・とりあえず落ち着こう


「む?徹夜くん起きてたのか」

そんな声が聞こえたのは

ラルドさんが起きた様子だ


「えぇ、いつも通りの時間です」

正直めんどくさいからいつも二度寝をしていたが

これでも元は学生。

早起きするのは習慣である

時々朝早くに家を出て学校まで本屋で時間を潰すと言う事は

何回もあったことだ

それもこれも、美月(のファンクラブ一同)のせいだ


「それでその学校とやらはどんなものなんですか?」

説明をまだ聞いていないので

とりあえず聞いてみることにした


「確か・・・」

ラルドさんがしゃべりだす


「剣士科、魔法科、という二つあり、学生がそれを選ぶんだったね

剣士科と言っても武器などでいくつかの種類に分かれ

魔法科にも治療、攻撃などの二種類にも分かれている

・・・だったけかな」

まだまだ説明は続くようだ


「あとは~、えっと~基本的な訓練を学生は受けてるんだっけかな~

生徒会長が全生徒の中で最強のはず・・・。まぁ実力で言うと

Bランクの上の中あたりかな・・・?

まぁ、それだけの実力でも十分と言えるが、学生でこの実力だ

この先が頼もしいな

あとは、とくにわからないな

学園についてから説明を聞いてくれ」


「ふむふむ、そうですか

む、そういえば、依頼の内容は?」


「それは学園長から説明を聞く」


「ふむ、そうですか・・・

わざわざギルドに依頼するほどなんですから

何か危ない話だと思うんですが・・・」


「それは私も同感だな

というか徹夜くんとチームを組んでから

まともに魔物を討伐した記憶が無いなぁ・・・」


「それは気のせいとは言いません

というか、俺がいない間は魔物討伐はしなかったんですか?」


「いろいろと忙しくてね」


「ふむ、じゃあ俺のせいじゃないでしょ」


「あくまで覚えが無いだけだよ」

じゃあ、俺のせいにしないで欲しい


「悪いね」

・・・俺の心を読まないで欲しい


「いやはや、本当に申し訳ない」

・・・またか

もういいや

これじゃあ、∞ループじゃないか・・・


「とりあえず、私たちは全然仕事をしてないわけだ」


「お金なら小銭があります」

俺はポケットから銅貨を数枚取り出した

当然金貨は出しませんよ


「それはどうしたんだ?」


「ああ、これはですね、俺の役に立ってくれる

親切な黒い精霊さんの稼いだお金です」


「・・・?」


「私の初の依頼の報酬を奪わないで欲しいぞ!!ご主人!!」


「・・・ッ!?」

いきなり現れたクロに驚くラルドさん

クロは俺から金を取り返そうとするが

相手の見た目は年の離れた女の子

手の長さは、リーチの長さ

俺はクロの頭を抑えてこっちにこないようにしていて

クロは取り返そうと手をブンブンと振るが

長さで有利な俺にはその手は届くわけも無く

空を切るばかりである


ちなみにクロは俺が魔力を分けておけば実体化もできるわけで

おれの闇の力も少しばかり使えるようで

闇に報酬をウキウキした顔でしまったのが運の尽き

俺の手の中だ


「盗ら~な~いでぇ~~ッ!!」

口調も子供っぽくなっていくクロ

そして微妙に涙目だ

・・・からかいすぎたか


「冗談だよ、冗談」

そういいながら、お金を渡すと

クロはほっとしたような顔になる


「子供じゃないんだからからかわないで欲しいぞ。ご主人」


「涙目になっていた奴がよく言えるな」


「なッ!?そ、それはその・・・あれだッ!!」


「思いつかないなら言おうとするな」


「・・・この子は誰だい?」

そこで今まで置いてきぼりを食らっていたラルドさんが口を開く


「俺の精霊です、この指輪の」

俺が指にはめている指輪をちょいちょいと指しながら

答える


「ふむ、そうか」

ラルドさんは納得したようである


『学園が見えてきましたよ』

馬車の業者さんの声が聞こえた

言葉通り真正面を見てみれば大きな学園が見えてくる


「着きそうですよ、ラルドさん」


「ああ、学園だな」

そこでなぜかラルドさんが言葉を止める

そしてまた口を開く


「エミリィともこれで一時のお別れになるわけだ」

いきなりのその発言


「・・・え?」

俺はその言葉にまぬけな声をあげていた


誤字・脱字があればマジで御報告宜しくお願いします

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ