45話 なんか、こう・・・・なんでもないです
前回のあらすじ
いろいろとあって
なんかこう、ア――ッ!!で
バサッっとなって
ぐはぁ!! ∴0д0`)
むぅ~・・・これはどういうことだろう
なぜだろう
何故俺はここに立っているのだろう?
なんで俺はこんな思いをしなくてはいけないのだろう?
「今日から入る、テーヤだ。みんなよろしく頼む」
なんでおれは女装なんかしているんだろう・・・?
「・・・宜しくお願いします」
依頼をしに来た女性・・・ミルダさんが俺の紹介する
女性が何人も並んでいてそれに対して
俺が一言言ってペコリと頭を下げる
テーヤってなんぞ?
「おい、サジ、面倒を見てやってくれ」
「え!?私ですか?」
その中の一人が慌てたように言っている
「そうだ」
「わ、わかりました。頑張ります」
「よし。じゃあ、頼んだぞ」
その言葉と同時にあわただしく全員が動き出し
サジといわれた女性は俺の手を引っ張って
仕事に連れて行くようだ
ちなみに俺は無駄に力があるが一応体型は
スリムな感じで、身長は170ちょっとだ
意外とばれないのがとても俺的にショックである
「仕事を教えるのでしっかり覚えて頑張ってくださいね」
「・・・はい」
「元気が無いですね。何か嫌な事でもあるんですか?」
この女装がいやです
「いえ、特にはありません」
「じゃあ、もっと元気出して」
「はい!」
「それでいいです♪」
うぅ・・・いじめです
無意識、無自覚なるいじめです・・・
基本的に2つ共に同じだけども!
「では、最初に~・・・」
てな感じで進んでいく
うぅわぁ~・・・めんどくさいぃ~~~
どんどん仕事は進んでいく
廊下を拭いたりとか箒で掃いたりとか
そんな感じだ
「では、この頃一番大変な仕事に行きますよ」
「一番大変?」
「錬金術師様の部屋の掃除です」
キタッ!!
ミルダさんがサジに俺を任せたのは
この掃除をやらせるためでもある
そしてサジがある部屋の前でノックをする
「何だ?」
「失礼します、お掃除に参りました」
そう言って入っていく
その錬金術師はモノクルみたいなのをつけて
髪の毛はオールバック、そして白衣みたいなものを着てる
むあ~ッ!!怪しい気がするよ、これは
そして掃除が始まり
その錬金術師は何かが気になるのか部屋の真ん中の
高そうなカーペットの上に立っている
むぅぅ・・・
とりあえず掃除しながらその錬金術師さんの作品を品定め・・・じゃなくて、調べて見ますか
「・・・(うわ、安そうなものが一杯だな・・・)」
小声でそんな事を言ってしまいながらも
慎重に見ていく
「・・・(気をつけてください、壊すと相当怒られますから)」
いつの間にか近くに来ていたサジさんが
一応注意してくる
わかりました、了解です
そんな感じで見ていく
中には液体に浮いた目玉
何かの胃袋らしきものなど、
後は、作品で言えばほとんど三流品ばかり
あえて言えば
飛んでいく便箋みたいな物もあり、魔力を見る限り1~2㍍飛んで力尽きそうだ
「・・・(技量が全然無いんじゃね?)」
まぁ、それでも少しこういうのを作れれば
普通の人にとったら興味を引くものなんだろうけど
領主様はなんでこんなチャチなものが気になるのかね?
金で買えばもっといい物はあるだろうに
ただ、ほとんどが三流品で人をさらったりとかそういうのには
使えなさそうである
ん~、この部屋には何も無いのかな~?
そういうことで掃除が終わり、礼をして部屋を出て行く
ん~、なんにも収穫なしだ
「・・・」
「どうしたんですか難しい顔して」
あ、考え事してたら心配されてしまった
「慣れなくて・・・」
「大丈夫ですよ、すぐに慣れます」
適当なことをいって話をそらしておきましょ~
「じゃあ、次は洗濯物運びますよ」
次の仕事はこんな感じらしい
「わかりました」
サジさんの後をついて歩いていく
「うぅ~、前が見えない・・・、重くて腕がつらい」
「そうですか?」
二人とも同じ量の洗濯物を持っている
住み込みの人の分もあるようで相当大量にある
俺的にはまだまだ余裕なのだが
サジさんはプルプルいってる状態である
まぁ、戦艦を投げてしまう俺だからこのぐらいは普通だろうか・・・
「なんでこの重さで汗一つ流さず涼しい顔なんですか、テーヤさんは?」
「さぁ・・・?」
俺だからです
「うぅ・・・でも、もう少しだから我慢すれば・・・ぎゃあっ!!」
そんな感じの声を出しながら転んだ
洗濯物が当たり一面に広がる
「・・・あ~」
「ああああああああああああああ!!!」
呆れてる俺と絶叫してるサジ
「あぁ、これは私が一人で洗い直さなくては・・・」
「俺・・・じゃなくて、私も手伝いますよ?」
「いいんですかぁ!?」
めっちゃ目がキラキラしてる!!
「べ、べつに構いませんが・・・」
「ありがとございます!!」
なんだろうか、これは・・・
とりあえず洗濯物を干した後に
また洗い直しに行きました
─ ─
誰もいないところでミルダさんと二人で話している
「で、何か見つかりましたか?」
「全然見つかりませんでした・・・」
俺の即答です
「そういえば、あの錬金術師が良く行くところってないんですか?」
「ん~、特にはありませんね・・・」
「むぅ~・・・」
「ただ時々部屋から青い光が漏れてる時があるらしいです」
「え~、一回調べたのに見つかりませんでしたよ・・・?」
「どうにかして、もう一回入る機会を作るので頑張ってください」
まだまだ続きそうである
めんどくさいよ・・・
ちなみにハク達は合図があるまで待機
誤字・脱字があればマジで御報告宜しくお願いします