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俺は闇、幼馴染みは光の勇者様  作者: 焼き芋(ちーず味)
第一章 魔王編 物語の始まり
44/270

44話 いきなりの依頼は俺の嫌な方向に

前回のあらすじ

600年前から冬のままの地域があり

その山には原因の白い魔女がいた

だが、

白い魔女は寂しがり屋の少女で・・・


一緒に行動をする事になった

ん~、これはどういうこと?


「いい加減にテツヤから離れろォー!!!」

そんな大声を出しながら『竜の息吹ドラゴンブレス』を放つルミ。


「ふふ、その位の火如きで私を焼こうとするなんて600年は早いよ」

その言葉とともにルミの放っていた息吹が氷でおおわれて動かなくなる

赤色の炎が透明で日の光を反射している氷に覆われている様子はとても綺麗だと思う。

それにしても、竜の火をも凍らす氷とはすごいな。


「いい加減に仲良くしろ!」

その言葉とともに放つ俺のチョップが二撃


「「いたぁっ」」


「だって、私が徹夜にくっついてくるのを邪魔するんだもん」

また、くっついてくる

とりあえず離す


「正直、くっついてこなければいい話だと思う」

俺がそういってるのにまたくっついてくる


「そうだよ!くっつかなければいいんだよ!だから、くっつくなァー!!」

ルミが反論していて俺から白い魔女を離そうとしている


「というか、お前の名前は何だ?」


「え?…え~っと、なんだっけかな・・・?」


「自分の名前を忘れたのか?」


「600年も一人でいると名前は関係ないからね~、う~ん・・・」

この会話中にも歩いているのだが

白い(魔女)のはず~っと唸っていて考えている


「無理、思い出せない」


「・・・おいおい」


「じゃあ、名前をつけてもらう♪大会を開催いたします」

いきなり大会ときましたか


「ルールは簡単で私の名前を決めてくれ♪私が良い名前を選ぶよ♪」

その言葉を聞くと同時に

ラウとルミが考え始める。それを見た白いのはウキウキしながら待っている


「アイスとかかな・・・?」

ルミがそんな事をいう、多分、氷だからだろう。


「スノウが良いと思う!」

ラウがスノウを提示、たしかに名前としても発音がいいし

氷の小さな結晶は雪だしね


そしたら白いのは俺を見始めた

え?俺も考えるんですか?

みんな単純な考えで行ってるし、俺も単純でいいかな?


「ハクとか・・・?」


「ん~、アイスは発音が名前としては合わない気がするから却下ね」


「え~、良い名前だと思うのに・・・」


「ごめんね~」

何故だ、こういうときは普通に仲のいい感じの会話なのに

なぜ、最初あたりみたいに喧嘩になりやすいんだ・・・?


「ん~、スノウかハクか~・・・

戦闘っていうのは奥の手を見せないようにするのが鉄則だし、

ハクのほうがいいんだろうけど・・・うぅ~」

唸り続けている


「ハクだと、『白い魔女』ってのがばれる確率も~、だけどこんなか弱い少女が

白い魔女なんて思わないよな~…」

自分でか弱いとか言うなよ

てか、この心の中でのツッコミに、俺はデジャブを感じるぞ


「じゃあ、『ハク』に決定しました♪」

イェー、パチパチパチとでもやりそうな感じのテンションで言っている


「じゃあ、ハクよろしく」


「よろしく♪」


そんな感じで名前が決定しました。




「そういえば気になってたんだけどさ、ハク」


「ん?なに、徹夜♪」

またくっついてくる、なぜに・・・?


「だから、テツヤにくっつくなァー!!」

さっきと同じでめちゃくちゃ慌てて

ハクを俺から離そうとするルミ

それを見て


「~♪」

ラウは楽しそうに笑っている。可愛い・・・


「・・・いい加減はなれて、俺に話をさせなさい・・・」


「あ、ごめん」

すると、すぐに離れていった

うん、許してあげる


「ハクが住んでた山ってさ何でまだ冬なの?」


「え?何の話?」


「近くの村の老人が言ってたんだけど、お前があそこに住むようになってから

600年ずっと冬だって言ってたぞ」


「あぁ、あれはそんな話になってるの?」


「・・・?」


「あれはあの地域が特別だからだよ」


「特別・・・?」


「理由はわかんないんだけど、あそこは1000年の内

643年はずっと冬なんだよ」


「・・・何故それがお前のせいに?」


「人間というものは忘れていく生き物だからね、記録を残しておかなければ真実はわからない。だから自然の内に私のせいになったんじゃない?長い冬がはじまる時期と私が移住する時期が重なっちゃったし」


「じゃあ、お前のせいじゃないんだな」


「私が何で他人に迷惑をかけるの・・・?」


「俺が聞いた話がそうだったから、一応確認したの」


「ふむふむ」


そんな感じの会話をしながら先に進むと

都が見え始めた

王都とかと比べると小さな都である




「何者だ?」

当然のこと衛兵さんがいるわけです

ギルドカードを見せる


「この三人は連れです」


「え!?ギルドカード、私も出したかっt・・・――」


「ふむ、そうか。まぁ、通っていいだろう」

ルミの言葉を遮って通してくれる衛兵

めんどくさいから早く行けということだろう

俺もめんどくさいのには同感であるから何も言いません。


「恋人って言って欲しいな~♪」

そんな事をいいながらまたもやくっついてくるハク


「ハクは離れなさいッ!!そして、ルミは息吹ブレスを吐こうとしないッ!!」

なんですか、このパターンは何回やってるんですか

お前らは・・・


この町の中央には城があり、そこに領主が住んでいるのだろう

そして、いつもどおりとも言っていい賑やかな感じ

ん~、宿はどうしようかな~?


「今回はギルドの宿舎に泊まるか。ハクのギルド登録もついでにやっちゃおう」


「「「は~い」」」


ということでギルドまで行き

空を飛ぶ鳥スカイバード』へ登録する

俺はそのまま自分の一人部屋へと歩いて行くことにした

三人へは自由行動で食事でも自分の部屋で寝るでもなんでもして良いと、言っておき

いい加減疲れたので俺は寝ます

のび多(漢字はちがくしておきます)にも打ち勝つ

眠りにつく早さを見よ!!

フハハハハハh…

(´~д~ …zzZZ



              ─   ─

「おきてよ~(パチンッ!!)」


「ハッ!!」

頬にめちゃくちゃ鋭い痛みを感じて飛び起きる

めちゃくちゃジンジンするんだけど・・・

そして

目の前にはルミがいる


「なに・・・?」


「なんか仕事がどうとか言われてるんだけど

私は城を出てきたばっかだし、ハクは山を出てきたばっかだし

ラウは寝ちゃってるし、何もわからないんだよね」

あ~、そういうことですか

今行きます、オッケーです

適当な支度をしてルミと一緒に歩いていく

そして、冒険者が良く集まるところにつく

するとオムライスみたいなのを食べてるハクと

一回起こしたのか目がとろ~んとなっててこくん…こくん…と顔が上下しているラウ

そしてハクの向いにある女性が座っている


「あ、キタキタ、徹夜!私わかんない!」

いきなりなんなんですか、その言葉は

とりあえず席に座る


「こんにちわ、何か御用ですか?」

とりあえず眠いので即の質問です


「こんにちわ、依頼です」

むむむ、即答ですか


「何故に俺達ですか?」


「指名したんですよ、私が

何事も無能な者より強く有能な冒険者にお願いしたほうが良いと思いますので」


「あまりそんなこと言わないほうがいいですよ、

まわりの冒険者達が睨んでますから・・・」

こんなところで聞こえるようにそんなこというあんたの

度胸はすごいね


「いや~、どうもあなた達と他の者を比べると見劣りしてならないんですよ

それにあなたがギルドの大会で優勝したチームにいた事はわかってますし

だから丁度いいので指名させていただきました」


「今もそのチームには入ってる状態ですよ。

僕なんて普通の冒険者と同じです、わざわざお世辞を言う必要なんてありませんよ」


「私は思ったことを言っただけですから」

相手の女性はニッコリと笑った後にすぐに真顔になった

・・・

む~、本題ですか


「実は、友達を見つけて欲しいんです」


「友達?」

何故それを俺達なんか指名する必要があるんだ


「私はこの都の領主様の城の召使達を束ねる役割についてまして

その役割についてる私は当然召使の者たちの名前と顔は覚えておくのですが

いつのまにか一人また一人と消えていくのです。今では合計6人が消えてしまいました

最後にいなくなったのが2日前、休暇もとってないし、だから依頼しにきたんです」

うわぁ、なんかホラーぽいな


「それはいつから?」

一応質問


「いつからはハッキリとはわかりませんが、わかる事といったら

領主様のお城に錬金術師が居候になりはじめてからなんですよ」


錬金術師とは一般的に魔法具を作る人たちだ

ハクと会う前に使った電話もその一つで、物に魔法の効果を加えるような人たちだ

普通に魔法使いも自分が使うものにはその作業をやるときもあるが

錬金術師の場合は売るために行うといってもいい

そして他には、その物質を魔力とか性質とかを調べて研究したりとか

よくマンガとかに出てくる奴だと『合成動物キメラ』を作ったりなどする


「領主様は錬金術に大変興味がおありでしてね、

そのおかげで錬金術師は長居ができてるんです」


「調べたりとかはしなかったんですか・・・?」


「前に召使の中で隠れて調べまわったものがいるのですが

そのものは二日後には消えていました」

うわ、怪しすぎるだろ、おい

二日後にいなくなるなんて不自然な事をするよりも

もっと時間がたってからやればいいのに

おっと・・・なんか悪い考えが浮かんできてしまった・・・


「だから強い人に代わりにやってもらおうかと・・・」


「依頼は受けるか受けないかは後で決めるとして

どうやって調べるんですか・・・?」


「それはやっぱり召使の中に混ざってもらうのが一番かと」

む~、やっぱりそういうことになるか


「女性ですか?」


「女性ですね、ほかに潜り込む職は丁度ありません」

となると・・・


「ん~、ルミはお城から出たばかり・・・召使なんて無理だし

ハクは山から下りたばかり、これもまた無理だな

やっぱり、ここは受けないほうg・・・ん?」

いきなり服を引っ張られたのでそちらを見る

すると、いつの間に起きたのか少し眠そうなラウがいて


「え?ラウがするっていうこと?そんなのダメダメ」

当然却下です

危なすぎます、絶対ダメです


「違う」

ラウがそれを否定した


「え?」

するとラウはイスに立つようにして俺の顔の近くまで来て

なにかをつかんで引っ張った

それと同時に俺の何かがバサッ…という音を開いて

回りに広がる


「よし♪」

ラウのやってやったぜ、みたいな感じの声


「???」

俺は何?としか思えないのだが


「「「・・・ッ!?」」」

なぜか、ルミとハクと女性は目を丸くして驚いている

なに?何でそんなに俺の顔をジーと見るの?


  <◎> д <◎>

ジ―――――――――――――…てな感じだ


「・・・徹夜ちゃん、綺麗だよ~♪」

最初に口を開いたのはハクで

いきなりそんな事を言って抱きついてきた

え? 徹夜〝ちゃん"・・・?

ハッ!!髪の毛を縛ってるのを解かれたんだ・・・ッ!!


「男だったのに綺麗な女性になってるッ!!」

ルミの声


「本当に不思議です・・・ね」

依頼を言ってきた女性の言葉

やられた・・・

ラウは嬉しそうにニッコリと笑っている

ラウのこの行動にはとても恨む事しかできないんだけど・・・

かわえぇ・・・ *´д`*

うっ、いかんいかん!!


「ちょッ!!俺は嫌でs・・・」

俺が拒否しようとするが


「「「「けって~い♪」」」」

俺以外の四人は大声でハモっていた

しかも依頼をしてきた人はハクとかと何故かハイタッチしてるし

打ち解けるの早すぎだろ


・・・もう、やだ・・・

めんどくさいよ・・・


誤字・脱字があればマジで御報告宜しくお願いします

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