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俺は闇、幼馴染みは光の勇者様  作者: 焼き芋(ちーず味)
第一章 魔王編 物語の始まり
32/270

32話 良い子とお薬と病の母親

前回のあらすじ

勇者の日記を読み

人生ゲームをした

今日は次の日


今日のやること

特になし


俺のやる気

全然なし


俺の脱力感

ありすぎる


「ぐだ~~~~・・・」

そんな事をいいながら自分の貸してもらっている部屋でだら~んとしている俺


「テツヤやることないなら城を出て買い物に行こう!」

ルミがそんな提案をしてきた

正直内心、えぇぇ~~ッ!!と思っている俺

だるいです、動きたくないです。


「徹夜・・・行こう」

ラウのそんな発言


「よし、行こう」

即答だ


「態度が180度違うッ!!」

だって、ラウは日々、俺を助けてくれる癒し系だよ?

助けてもらっている俺が逆らえるわけないじゃん

ルミは頭と両手をダラ~んと下げて落ち込んでいる様子


「ルミ様、そう気を落とさず、あったばかりの者と二人で旅してる者

そうすぐには勝てませんって、まだチャンスはあります!」

まて、マイアさん、なに意味のわからん事を言っているんだい?

何に勝つの?何のチャンスがあるの?何のことだかわからないよ・・・

むぅ~・・・


まぁ、とりあえずそれはおいといて

お出かけのほうに戻ろう


「ていうか良いのか?勝手に出て?一応昼寝して誘拐されたあとだろ」

俺が普通に思ったことを疑問として問いかける

ルミに対してだったのだが


「あ、いいですよ~」

いつの間にかイリルさんが後ろにッ!!

ビックリしたッ!!


「むぅ~、私も行きたいんだけど・・・「イリル様!!見つけましたよ!!」

え?ちょ・・・、マジ、引っ張らないで!!オタスケェェ!!!ほんと、まってって!!

・・・

ミュアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!」



・・・

・・・・・・


「じゃあ、行こうか」


「「「「りょ~かぁ~い」」」」



        ─ 三つある断層の内 第一層、獣人たちの住むエリア ─


というわけだ


「この・・・クレープ・・・高くないッ!!?」

ルミが指差してるのは銀貨二枚のクレープ

普通こういうのは銅貨で十分買えるものだ

なにが違うのかとルミが聞くと

どうやらわざわざ遠くの地からいいものを選び

作ってる材料一つ一つが良いものらしい

ルミがこちらを見ている。・・・自分のお財布は持っていないらしい

という事で


「諦めなさい」


「えぇ~ッ!!」

ルミが声をあげている。ていうか俺にお金を出させようとしている事態がまちがいなんだ

俺がお金持ってるように見え・・・

持ってるけどさ~、サラスムの城で盗んだのがまだまだあるけどさ~ッ!!

そして俺がなんとなく視線を移しラウを見てしまった

ラウの目はとてもかわいらしく

そして表情もかわいらしく『食べたい』と言外に訴えている


・・・

・・・・

・・・・・

・・・・・・


「よし、じゃあ買おう」

負けました


「「「「よっし!」」」」

あれ?マイアさんもロイルさんもガッツポーズしているよ・・・

え?ええええ?

ちょっとひどくね?


~とりあえずお買い上げ~


「う~ん、このバナナチョコ美味しいね~」ルミ


「ルミ様、こちらのいちごも美味しいですよ、どうぞ」マイアさん


「~♪ぶどう美味しい♪」ラウ


「徹夜くん、このドリアン納豆クレープの端っこをちぎったから食べるかい?」ロイルさん


「ドリアン納豆とか嫌がらせか、俺はパイナップルのがあるので結構です」俺


てか納豆があるのも驚きだ

ときどき手でちぎって食べ比べしながらも(当然ロイルさんは除外だ)

楽しくわいわいと話しながらも進んでいく


「てか、人にお金出して貰ってるのに、ドリアン納豆とかふざけすぎでしょ」


「ついうっかり」

ふざけんなやァッ!!


とりあえずこの話題は終了


「うわぁぁ、この洋服かわいい」

これはラウの声、ちなみにラウは最低限の服を今まで着ている

最初の奴隷になってたときの服はひどかったが、ラルドさんたちとチームを組んだときに

俺が寝ている間に服を買っておいたらしい。3着とかぐらいしか買ってなかったらしいが

という事でここで服を買うらしい

マイアさんとルミが一緒に買い物している


獣人たちの住むエリアではみんながわいわいとしてる感じで

とても良い雰囲気の場所だ、その分裏との落差はすごいだろうが

表にいれば居心地が良いぐらいだ

という事で俺はなんとなく周りを見てみる事に

獣人がいっぱいだな~、あたりまえか

ん?

路地裏で男の大人二人と男の子一人がいて

男の子がおびえたようにしている

頑張って音を聞いてみる


『おぉい、金目のもの出せば悪いようにしないからよぉ』モブキャラ①


『いや、これはその・・・』男の子


『いいから、よこせっていってんだッ!!』モブキャラ②


大人の二人はハイエナのような感じだ。てかハイエナの獣人だろう

そして男の子はどうやら猫の獣人のようだ

ちなみに俺はショタコンではないです。同じ歳が一番こno・・・ゲフンゲフン

ただ子供を助けたいだけです、そして運よく行けばラウに友達を作りをさせます

運よく行けばですがね・・・

と、いうことでェェッ!!


「どっせェい!!」


「ギャゥン!!」

二人の内一人にとび蹴り成功!


「オメェ・・・よくも─ギュフゥ!!」


「おとなしくする事をお勧めする」

いきなりもう片方の男が短い悲鳴を上げたのは俺の行動に気づき

慌てて追っかけてきたロイルさんが男を後ろから壁に押し付けている

ロイルさんGJグッジョブ


「ぐぅ・・・ッ!!竜人かァ・・・!!!」

男がわめいているが

さすがはロイルさん

俺には負けたけど強いねッ!!俺にはまけたけど・・・(ニヤッ


「徹夜くん、今僕が傷つく事考えなかったか?」


「いや、そんなわけないじゃないですか」

笑顔で嘘をつく俺

とりあえず俺の飛び蹴りをくらったやつは俺が持っていたロープで拘束


「おにいちゃん達ありがとう!!」

13歳ぐらいの男の子だ

おお~、猫!猫だよ!猫!

・・・残念ながら男の子ですよ。皆さん

まぁ、ショタコンの人は嬉しいかもね~、


「ん~、どうしたの~?」

といいながらこっちにくるルミ。そのあとに二人ともついてくる

そしてこちらに着いた


「いや、ちょっとゴミがあったもんで掃除してた」

俺も口が悪くなりましたなぁ~

あははは~

そしてふと気づいた

男の子の目線の先、その先にはラウがいて


「ほぇ・・・」

ほほぅ・・・(ニヤニヤ

これは、これは、もしかしたらもしかしますなぁ~・・・


「とりあえず移動しよう」

ということでここから移動

男達は放置です


『はァ・・・床つめてぇ・・・』

こんなつぶやきが聞こえたけどほっとこう


男の子の名前はロムだそうだ

そして、ロムの目的は


「お母さんへの薬を買って帰らないと」

というロムの言葉

いい子だね・・・

また変なのにからまれるのを考えて

とりあえず同行

そして大人数の3組(15人ぐらいが一組)に襲われたけどとりあえず撃退

なんか無駄に襲われる回数多いな




ということで薬を買ったあと


「おにいちゃん達も家にきてよッ!!」

この言葉により、行く事になりました

そしてロムに連れられて歩いていくと

ちょっとした居酒屋のような感じの店があり、そこにロムが入っていく


「お父さ~ん、薬買って来たよ~」

ロムが店に入ると大声で知らせている

それに周りの客の人もいて慣れてるのか『ロム、偉いなぁ~』などと軽く声をかけている

ちなみにこの店には5人程度しか今はいない、メニューからも考えると

夜とかが一番賑やかになりそうな店だ


「ロム、おかえり」

そういうと体格のいい男性が店の奥から出てきた

猫の獣人だ


「そちらの方たちは?」

俺達のほうを見てロムに質問してきている


「途中で助けてくれたのッ!!」


「それは、家の子がご迷惑をかけて」

そういうと男の人はペコリと頭を下げてくる


「コウド・リアマーといいます」

相手が名前を言いながらまた頭を下げてきて

そのあと俺達もそれぞれ名前を言いながら頭を下げる

そして、それを終えると


「ここにいるのもなんですから、中に入ってください」

家のほうにとおされた。店のほうは数人の従業員に任せて

中に入っていく


「お母さん、ただいまッ!!」

奥には敷き布団の上に座っていて腰当りまでは掛け布団をかけている女性

顔色が悪い事から病人だろう

それに驚きなのは犬の獣人だということだ


これは、あとできいたのだが

王都ではない集落などでは同じ部族で結婚という事になるが

こういう王都ではそれは関係なく違う部族で結婚できる

もし違う部族で結婚したときは子供がどちらになるかは運しだいだ


「あらあら、ロムおかえりなさい」

ニッコリと笑いながら返事をしている女性

さっきみたいにみんな自己紹介をして

女性はケイトという名前らしい


「何かの病なんですか?」

不謹慎な事にルミがそんなことを言った

ギロッと俺が睨んでしまいルミの体がビクッと震えた

予想通り病気らしい

薬で悪化はしなくなるが、魔法で治療しないとなおらないらしい

病の名前は、名前は聞いたけど難しかったので忘れました


「治るのは治るんですが、お金がないんですよ」

まぁ、魔法の治療なんて相当お金かかるだろうな

治療が完璧にできる魔法を使える人なんてあまりいないし


「どのくらいなんですか?」

またルミが・・・


「金貨10枚なんですよ、貧しい私達にとってこれは相当つらいです」

ケイトさんが答えてくれる

金貨10枚ははっきり言うと借金しまくってもとどく確率が少ない金額だ

そしたら横でルミが

私のおこづかいじゃあ、届かないなぁ・・・。と言っている

お金出してあげようかと思ったのか

偉いね~ルミは~・・・

・・・ふ、俺は金貨300枚弱ぐらい持ってますよ・・・?

う~ん・・・。やっちゃえ☆


「じゃあ、今度から食べに来るのでそのときは食べさせてくださいね」

俺がそんな事を言うと

コウドさんとケイトさんが最初何を言われたのかわかんないような顔をした

それと同時に俺は袖に手を突っ込んで服(具体的には闇)の中から

金貨15枚を取り出す


「え?ちょっと、それの気持ちは嬉しいですがさすがにそんな大金は・・・

それに5枚も多いし・・・」


「いやいやいや、ドラマみたいな家族愛を見せてもらって

こっちはある意味嬉しかったですから、それに今度ただで食べさせてくれればいいですから」

はっきりいっていっぱい金があっても邪魔なだけだ

ちなみに

ドラマ・・・?とみんなが疑問に思ってるが俺はスルーだ

はっきり言おう、なにが嬉しいのか俺の言葉には俺にも疑問がある

まぁ、それはいいとして



「と言う事で、どうぞ♪」

そんな言葉とともに15枚の金貨が(おもいっきり力を入れて)投げ

それは・・・

コウドさんの顔面に命中した


・・・押し付けようとして思いっきり投げました・・・

コウドさんすません


誤字・脱字があればマジでご報告宜しくお願いします

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