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俺は闇、幼馴染みは光の勇者様  作者: 焼き芋(ちーず味)
第一章 魔王編 物語の始まり
3/270

3話 面倒だけど決心が大事

前回までのあらすじ

この世界に着てからはめんどくさいことばかり

ゲテモノ王妃はいるは・・・

ゲテモノ王子はいるは・・・

なんかとても気になる黒い指輪があったので

装着!してみた・・・

俺が闇の中にいた。


「ここはどこだ・・・?」

当然答えてくれるものがいるはずもない。つい言葉に出してしまった感じだ。


─ここはお前の心の中だよ─

なんか言葉が頭に響いてきた。

それに驚いている間に視界に変化があり、目の前に黒い髪の可愛い少女が立っている。


「お前は・・・誰?」

頭の中にこんな少女がいるなんて・・・ッ!!

お、俺はここまで変態だったのかッ!!!!!


─・・・いや、変態とかそういうことじゃないから─

あれ?俺の心でおもっていた事なのに、何故にバレバレ?


─さっきも言ったとおりここはお前の心の中だ、簡単にわかる─

ふむふむ、これで謎解明。

てか、それよりも早く誰だがいえよコンチクショ~(なげやり)。


─私は黒い指輪に封じられていた精霊とでも思ってくれ─

ヘー、ソウナンダ(棒読み)。


─・・・話を進めよう。お前は力と知識が欲しいか?─

力?知識?なにそれ?力って何の力だ?知識って何の知識だ?

…説明頼む。


─・・・めんどくせぇ─

おお、なんか仲間なきがする。


─力はお前の中に眠っている力を引き出す。知識は私が知ってる限りのものをお前に与える

魔法などのものだ。ただし、一つ条件・・・いや、お願いがある─

お願い?無理なものじゃなかったらやりますが、できるかぎりのものでおねがいね。

だって、めんどくさいの嫌じゃん。


─心配しなくてもいい、私はここに何百年も前から置きっぱなしでね。いい加減飽きているのだよ。だから私に外の世界を見せて欲しい─

おお、そんなことでいいのなら。


「交渉成立だ」

そう言葉で言いながら手を伸ばす。

その手を黒い髪のかわいい少女は一瞬見たあとに、同じように手を伸ばす。


「ありがとう」

少女の声がはじめて心にではなく耳に響いてきた気がした。

その瞬間に闇の中から俺の意識は出ようとしている。


「あれ?ちからってどうやって使うの?」


「心配せんでいい。最初は私が手伝おう、感覚を覚えたら私が手伝わなくても使えるようになる」



その言葉を最後におれは元の場所に戻った。




               ─ ─


「起きないときには気合をこめた魂の一発」

なんか無駄に熱そうな言葉を言いながら拳を振りかぶっている美月。

ちなみに俺はこの時点で復活した。


「(ビュン!!!)うおぉぉぉぉぉぉ!!」

慌ててかわす俺。風を切る音が顔の横を通り過ぎていった。


「おお!魂の一撃でおきた(?)」

俺がおきたことに喜んでいる美月。

いま・・・お前何しようとしたよ?


「・・・」

無表情でずっと美月を見つめていると…


「・・・ごめん(サッ)」

顔を背けて謝ってくれた。

なんか微妙に顔が赤くなってるのは何故だ。


「ふむ、ちょっと試すか」

なんとなく力とやらを試してみたいな、念じるんだっけかな?

うおおおおお!出てきておくれぇ~!


─出ろ、とでも一言念じれば出すのに無駄に暑苦しくやんないで欲しい─

その声が聞こえるとともに、自分の足元の影が動いたように見えた。

だが、影ではない。それは影ではなく真っ黒な闇だった。

それが部屋全体に広がろうとする。


「ぅわぁっ!!」

いきなりの事に驚いて美月が声をあげている。

だが美月には何も起きない。

闇が行こうとしないのもあるし(たぶんこれは俺の気持ちのせいだろう)。

闇が出ると一緒に美月のほうでは光が壁のように美月を覆っている。

闇は光に少しでも触れると消える。


「ふむ、闇と光は対極の存在、か・・・」

やっぱりこれはさっきまで考えてた事を実行しなければならないだろう。

一人になるのは寂しいが仕方ない。


「美月」

闇が完全に光に消されたのを確認してから口を開く。


「なに?」

すこしおどおどしながらも聞いてくれる。


「俺、二日後朝早くにはこの城を一人で抜け出すから」


「えぇっ!?なんで?私も行くッ!」

ふむ、私も行くときましたか。


「さっきの闇を見ただろ?

俺は闇、そしてお前は光。しかも勇者様と来た、勇者様ご一行に闇なんかいらないさ

光は闇を打ち消すし、俺が本気で攻撃するときには光を闇が食う場合だってあるだろう

おれはお前の足手まといになるだけだ。

ある約束もあるしこの世界を旅してみようと思うんだ。

ついでに元の世界に帰る方法も捜しておくさ」

美月は最初は納得いかないって感じだったが俺が口を開くたびに、その気持ちが無くなっている。


「また、あえるかな?」


「会えるさ、すぐに出発するわけでもないし、もしもお前がやばい時には駆けつけてやる」

まぁ、やばいときなんてほとんどないだろうけどな


「うん・・・」


「まぁ、魔王討伐頑張れや」

頭をぽふぽふしながら応援しとく。


「じゃあ、外に出ようか」

美月を引き連れてこの隠し部屋から出る。

この隠し部屋は知識のなかに闇の使い方も混じっていたので、それを使って無理やり閉じておく。

そのまま武器の宝物庫を出るとそこには王子とグレイグ(だっけか?)がいた。


「ふむ。無事に済んだようで」

グレイグ(だよね?)が口を開く。

ああ、と返事をして歩き出す。さっきから王子が美月しか見ていないあとで消すか?

いや、王子だからやめとこう。うん?そういえば王妃様20代前半に見えたけど、こいつ第二王子だからありえない歳では・・・?

まぁ、そんなとこはおいといて資金集めだ。ここは宝物庫だ。


「おっと・・・」

わざと転んだフリをして金貨の山にざっくりと手を差し込む。

闇は便利だ。本当にできるのか知んなかったけど闇は物を食い、それを内部で保存できる。

闇を使い金貨を300枚程度ごっそりともらっていく。当然、金貨の山はへこんださ。


「えっと・・・今盗ったよね?」

王子があからさまに疑いの目を向けてくる。


「すまん・・・つい」

俺は謝りながら服の中に手を差し込む。

そこからだしたのは・・・金貨五枚。


「・・・」

うお~、めっちゃすごい目で見てくるんですけど~・・・

めんどくせぇなこいつ。


「嘘だよ、ほら」

もう一枚金貨を取り出す。


「はぁ・・・別にいでしょう」

めっちゃあきらめながらも見逃してくれる、いい人かもな~。

そういって宝物庫を出るとグレイグはやる事がなくなったのか一人でいなくなった。

食堂に向かうそうだ。当然めっちゃくちゃ豪華らしい。

その間に俺は王子からこの世界の事を聞きだす。



この世界は二つ大陸があり南は魔界と呼ばれる魔王の占める国。

北が人間や獣人、竜などのすむ、今俺達がいる大陸だ。そしてその南と北の大陸で戦争中。

北の大陸には人間の3つの大国と少数の小国。そして竜と獣人などのいる大国。

そして俺らのいるのは三つの大国の一つのサラスムという国だそうだ。

あとさりげなく聞いてみたが、闇のようなものを使えるのは魔王と魔族と知能の高い魔物

あとは人間と魔族の間に生まれたハーフだ。

この国は逃げてきた魔族などを保護しているようなので何人かは居るらしい。

この国での魔族は特定のデータを持ってる人なら大丈夫、そのほかはだめとなってるらしいね。

他の国ではハーフなら王都にも入っていいという許可を出されるらしいが魔族はだめらしいんだわ。

ふむ、俺はどこまでも邪道ですな。



ふむ、あとはこの勇者様ご一行に男が入らないようにしなくては…

ふぅ、めんどくさい事がたくさんだ 。


2011 7/17 訂正しました

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