113話 あんなことがおきるとは…で終わる、かも
番外編アイディア募集中(諦めきっているのは秘密)
これは真くんが寝込んで2日ほどたっており、俺は美月と一緒に学校への道を歩いている最中である……ああ、学生のはずなのに何故ここまで学校が出る事がないのが不思議だ。
とりあえず話しに戻るが、美月と俺…そして、知らない人間だが生徒らしき少年や少女も学校へと向けて歩いている。
今更の説明ではあるが、駅から差ほど遠くはないので運動部で朝練などで急がなければいけない理由がある者以外はほぼ歩きだ。
「へぇ…真くん熱出しちゃってるんだ」
「そうなんだよ」
「調子はどうなの?」
「…それがさ、母さんが病院に連れて行って風邪と診断されたんだけど…俺は居なかったから知らないけど栞の話じゃ、朝まで全然調子は悪そうじゃなかったらしい。
セキとか風邪の時に見るようなものも全然見ることもなかったらしいしな」
「……むぅ、ちょうど私たち居なかったからわからないけどなんだかソレは可笑しいね」
そんなこんなでこんなそんな(意味不)学校につき、いつもの様にクラスに行く…。
だが、クラスの横の廊下の窓から覗くが、いつものことではあるがあのメンバーがクラスには居ない……なので、俺達もいつものように通り過ぎ(いつも思うが、学校生活はコレで良いのか?)限られた人間しか入ることができない部屋へと入り、その部屋にある豪華な装飾の扉の奥へと入って行った。
俺達は扉を出るが、いつも扉の前に居るはずのタベという猫は居らず少しなんか怪しく感じて疑問の表情になる俺達だが、とりあえずはそのまま歩きいつも勇者さんメンバーでだべったりして集まってる場所に行こうとするわけだ。
その場所に行くためには城のそれなりに高い位置外にある通路を通るのだが、そこから見える風景はいつもなら、建物が沢山あり賑やかな感じ…だが、何故か今日は慌しく人々が動きいつもなら開いているお店やらが完全に閉まっている。
「……なんだ、これ? どうしたんだ?」
「…さ、さぁ?」
俺の言葉に、美月が答える。
どちらも、目の前のいつもと違う光景にわけがわからないよ…という感じであり、なんかもう……うん、わからない。
─ ─
これは1日前の午後だ(ちなみに真くんが寝込んだのは土曜。徹夜たちが学校に行ったのは月曜である)
ある都市では賑やかに人々が歩き、話し、笑ったり…子供が数人で笑いながら走り回ったりしていたりなど…良い風景が広がっている。
そこは徹夜たちがいつもいる都市の外に広がる守備のための大きな壁、そこにいくつか大きく開けて扉が設置されており、そこには数人の兵士が中に入るためにくる旅人などを記録したりしている。
この守備のための大きな壁の上には常にいくつかの魔法である防御膜が混ざり合い、この都市を守っているのだが…この大きな扉を閉じることでその魔法の最大限までへの防御力を引き出すことが可能である。
その壁の大きな扉の前に、ある商人の一団が居た。
「おお、いつもなら数日前に到着しているはずなのに全然来ないから心配したぞ」
「すまいな…恐ろしいモノに襲われて、大変だったんだ」
この兵士とこの商人の男は昔から知り合いだ。
この商人はこの都市に一ヶ月に3~5回とくる人間であり、兵士は長年の間この都市の扉の前で中に入るモノを記録しており、知り合いになるのは当然の事だ。
「それは不幸だったな…ランクの高い魔物か? 魔物だったら場合は報告してくれればこちらで冒険者ギルドに報告して討伐の依頼を出しておくぞ。
商人が通る道に魔物なんてのはある話だが、やはり迷惑ではあるからな」
「いや、恐ろしいモノに襲われてたのは覚えているんだが、何に襲われたのかは覚えてないんだ……すまない」
「気にするな、よほど恐ろしいものだったんだろう…お前の後ろに居るほかの商人や護衛に雇った冒険者なんて顔色が死人のように真っ白だし、護衛の鎧はボロボロ。
相当なものだったんだろうな」
「ああ、おそらく俺がここにいるのは奇跡だと思う」
「…まあ、この都市の中だったら安全だ。商品の取引とかは明日にして宿でゆっくり休んだらどうだ?」
「ああ、そうするよ」
握手した兵士と商人。
兵士は紙に商人たちの一団がきたことを記録し、商人に都市への入ることを許可する…それを確認した商人は後ろに何人もいる人間を従えて、そのまま歩いて入って行った。
「…覚えている事を拒否するほど恐ろしかったのか。
いつもよりも笑わなかったし、表情もあまり変わらなかったな…それほど恐ろしかったのか。冒険者ギルドと城の方に一応報告しておこう」
兵士が紙に強力な魔物が道の近くに積みついている可能性あり、冒険者ギルドおよび城へと報告の必要あり…というメモをとり、それを目立つ場所に貼り付けておいた。
これが、あんな事になってしまうだなんて……。
─ この話を終わると思ったか?残念だったな、まだ続くぞ(作者がうざ過ぎる件 ─
そして、その数時間後。
この時間帯は夕方だ。
そこは兵士が商人を入れる前の都市とは180度違い、人が外に出ては居らず、窓も締め切り完全に殺風景なモノへとなっている。
人が限りなく外に出ていない静かな都市。
そこを数人の影がそれなりに速いスピードで走っていた。
その影は1つの宿を発見し、そのまま入っていく…本来なら人が来たら出てくるであろう宿で働いている人間がでてくる事はなく、それを気にせずその影…瑞穂、要、そのほか数名の騎士たちは奥へと入っていく。
瑞穂と要は土曜に夜遅くまで仕事があり変える事が出来ず、そのまま泊まり土曜の本来なら帰ってもいい日なのだが、今ある仕事を全てを終わらして徹夜たちに二人で『ドヤァ…』という顔をしてやろうという事で、そのまま仕事を続行。
その結果、その日も帰れなくなってしまい疲れ果てながらまた泊まり…結果日曜も仕事に追われることとなった末路だ。
そんな二人と数名の騎士が、ある大部屋の一室へと入って行った。
そこには午後、兵士と話していた商人の男をはじめ数人の承認と護衛が倒れている…そして、その部屋の空気は何か気色悪いものが充満しており、それが部屋の外へとどんどんと漏れている。
「…ここが、ウィルスの原因か」
瑞穂が静かに呟いた。
現在、この都市には特別なウィルスが充満している。
そのせいで人は家から出ずに、全てにおいて殺風景なものへと変えていた。
「…この商人たちも護衛たちも……数日前に死んでいるようです」
「でも、今日は扉で記録係をしている兵士の人と話したんじゃないの?」
商人の体を確認していた騎士の言葉に要が質問で返すが、騎士は答えられずに黙るしかない。
そのウィルスはもうそれなりに被害を出しており兵士や騎士、魔術師…そして一般人などがウィルスにおかされ苦しんでいるが、現在瑞穂たちの周りにいる者はウィルスにかからないように魔法を施されている。
一応のためにウィルスにかからなかった魔術師や神殿に篭っているおかげで関係なかった治療専門の魔法を覚えている神官が都市を守るための兵士や騎士を重点的に速めに治療をしている。
このウィルスは治療をすればすぐに治ってしまうが、その観戦スピードが半端なモノではない。
「…数日前に死んでいる、か。
この人達は、このウィルスを気づかれずにこの都市へと入れるために利用されたってことか……」
瑞穂が苦しんだ顔のまま動かなくなった商人やら護衛やらを見つめている。
この商人たちはいくらか前…詳しく説明すれば、徹夜がジパングで捕まるあたりの時に葵の刀によって殺された者達だ。
「要、少し辛そうじゃないか?」
瑞穂が心配する目の前では、要が苦しそうに息を吐きながら胸あたりを押さえている。
瑞穂もウィルスの感染者を何人か見ていたが、その感染者以上に苦しそうな要をみて心配になる瑞穂…その目の前で要が耐え切れずに倒れた
「おい、要!」
その要に瑞穂が慌てて駆け寄って行った。
サブタイトルと本文のヤツ…なんかごめんなさい。
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