110話 白と黒
番外編アイディア募集。
知ってる人しか分からない話ですけど、この話を投稿した日の24日にね…マイクラ1.4のアップデートがあるんですよ。
魔女さんめっちゃ気になる。
最初の攻撃と同じように、まるで一本の槍のような感じになりながら突っ込んでくる正気を失った魔剣さん。
「せぇい!!」
俺はそれに対して片手に闇で槍を作り出し、突撃槍に向けて槍で思い切り魔力と力を込めて突きを放った。
……そういえば少しメタな話になるわけだが、徹夜の馬鹿力設定が、今になって空気な存在になっちゃってる件。
それはさておき、俺の闇の槍にぶつかった突撃槍。
だが、俺の闇でつくった槍が次の瞬間に砕け散ったが、俺のやりにぶつかったせいで軌道がずれ俺の足元の地面にぶつかり、瞬間的な力で爆発のようなものがおきた。
「んぶ!?」
爆発の衝撃を食らうと共に顔面に砂煙をかかり変な声がでてしまったが、それはどうでもいいので置いといて爆発のせいで俺は結構高く吹き飛ばされた。
吹き飛ばされた高さは異常で、天井にまで届くほどだ…ソレほどの威力の攻撃だという事だろうが、俺はとりあえず休みたいので、天井に斜めに剣を突き刺してぶら下がることにした。
「はぁ…疲れた。
ラルドさんが後で見せられたら絶対に恥ずかしがるであろう今の姿を…撮っておくか」
闇の中から、ずっと前に親に借りたまま返すのを忘れているデジカメを取り出し、その機会の上にあるボタンを押していく。
合計、三枚分の写真を撮った。
「…なかなか疲れることばかりだ」
そんな事を呟く俺の目の前では、ラルドさん又は魔剣さんがこちらを睨んでいる。
ちなみに今更ながら外見を説明させていただくと、ラルドさんの顔は出ているのだが全身は完全な鎧を装備。
その鎧の胸辺りの中央には、最初に見たときは剣にはめられていたはずの黒い宝石のようなものがあり。本来はめられていた剣のほうにはなくなっているので、おそらく移動したのだろう。
あと、あのギラギラしている目が怖い。
「はぁ…とりあえず短い休憩も終わり、ぱっぱと終わらせてラルドさんのことをディスりますか……怒られない程度にしないと、俺が痛い目にあうけど」
相手も俺のほうへと突撃をする準備をしているので、俺は体を揺らし勢いに任せ足を天井につける。
そしてラルドさんのほうを見据え、剣を引き抜くと同時に天井を蹴り、ラルドさん(または魔剣さん)へと一直線に突っ込んでいく。
ソレと同時に、再びやりの如く鋭い突きでラルドさんがこちらに突き進んでくる。
「おオォォォォォらアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ…ッ!!」
空中を凄まじい勢いで移動しながら、両手で持っている黄金の剣を振るう。
光属性の魔力を使えないのでソレ自体の光の反射で光っている黄金の剣と凄まじいオーラのようなものを纏わせている黒い剣がぶつかり、お互いに弾かれ吹き飛ばされた。
「…ふぅ~」
空中で闇の翼を広げ体勢を建て直し、石の床に着地した。
その次の瞬間には目の前で黒い剣を振りかぶっている魔剣さん(またはラルドさん)が居た。
「ッ!? …ぁぶねぇ!!」
後ろに下がった俺の目の前を黒い剣が通過していく、それを魔剣さんはすぐさま返すように俺を狙って戻ってくる。
俺はソレを受け止めるが、それでも何回も振るわれる黒い剣。
それをはじきながら、魔剣さんを切りつけるために俺も頑張って剣を振っていくが……俺が剣でラルドさんに勝てるわけが無い。
俺には追いつけない手数の剣が俺を浅く切り裂いていく。
「こ、これは無理! 俺に近づくな!!」
その言葉と共に俺は闇の矢をいくつも放つが、それは放った瞬間に黒い剣によって全て砕かれた。
それを気にせず俺の足元から闇が津波のような形で魔剣さんへと向けて放ち、魔剣さんを俺の遠くへと押し流すことをイメージして攻撃したわけだが、それは魔剣さんの突きで砕かれた。
「…うっぜぇ!!」
相手を離れさせるのは無理、なので俺は闇の中を移動での下手したら呼吸困難になる方法でどうにか距離をとる。
「あれ自体を俺が倒すのは無理だな~……ラルドさんをひきずりだして、アレを行動不能にするか。
ラルドさんを使わないと動けないみたいだしな」
ラルドさんが近くに現れ体を乗っ取るまで魔剣さんは動かなかった、なので魔剣さんはそのままでは動けないと予想しての行動だ。
「…でも剣の技術的にも楽にラルドさんを奪うってのは無理だな~」
だったら、ダメージくらってでもやるしかないっしょ。定番的な考えではあるが、これをやるしかない状況なので仕方が無い。
剣を構えながら魔剣へと向けてダッシュする。
それに対して魔剣は突きを放つ準備をしている…アレをまともに食らうとさすがに死ねる。だったらまともに食らわなければどうにかできるだろう。
そして、放たれる突き。
それが俺にぶつかる瞬間に、剣を下から上に振り上げ、それにより相手の突きは剣に弾かれて軌道がそれ俺の額をかすりながら、通過していった。
「いい加減におきてくださいな、ラルドさん!」
その次の瞬間には俺の手が鎧を砕きながら、魔剣さんへと突き刺さる。
ぬ? 何かを掴んだ感触が……あ、これは服だ。
そんな俺得なことってないからさ………とりあえずは、思いっきり引っ張るべし。
「…ぬ、抜けない!!?」
おもいっきり引っ張ってるのに!!
驚いて目を見開いている俺の目の前では魔剣さんが、次の瞬間に剣ではなく黒いオーラを纏わせた拳が俺の腹に突き刺さった。
「ぐえぇッ!?」
思いっきり吹き飛ばされた俺だが、手を離さなかったのは褒めてほしい。
相手に吹き飛ばされた勢いで魔剣さんが造った黒い鎧からラルドさんを吹きぬくことに成功。
黒い鎧の破片と外れた黒い宝石が空中を舞い…俺はラルドさんと共に凄まじい勢いで吹き飛ばされ背中から壁に激突した。
「~ッ……くそ、いてぇ…マジ無理、家に引きこもりたい」
何故この思考に至ったかは分からない…勝手に口からこの言葉が漏れた、それだけです。
……これはちょっとした黒歴史。
そんな俺は置いといて、目の前ではラルドさんを抜かれて苦しんでいるかのように暴れ狂う中身は殻の黒い鎧。
それが形が崩れ、黒い触手のようなものがうねうねと飛び出している。
「…これは嫌な予感」
そんな呟きに答えるかのように、殻の黒い鎧だった人型のナニカは赤い目でこちらを睨んでくる。
「体、動かないんですけど…最後の一撃が一番体にこたえたな、こりゃ」
剣での突きほどの威力ではなかったらしいが、それでも威力は相当なもの…それをもろで食らってしまった俺は絶賛只今ピンチ中です。
その空の鎧から飛び出した触手が俺に向かって数十本放たれた。
「やばぁーッ!!」
そんな叫び声を上げる俺だが、すぐにその触手はすべて光の塊によってなぎ払われた。
「…いやいや、本当に悪いね徹夜くん」
聞こえたのは結構懐かしく、天敵である女性の声。
「本当は私たちの一族が後始末をしなくてはいけないモノに巻き込んだ挙句、私が無駄に迷惑をかけたし……最後の美味しい所は貰ってしまうしね」
「……俺に謝ってるようなことを言ってますけど、その表情はめちゃくちゃ嬉しそうに笑ってますね…ラルドさん」
俺の前に剣を支えにしている姿で立ったラルドさんは、こちらにまるで悪ガキのような表情で笑っている。
うわぁ…なんかこの頃ラルドさんにギャップしか感じねぇ。
「ま、私も体中が誰かのせいで痛いんだ……我慢してくれ、最初の背中の一撃が相当効いてるよ?」
操られている間も意識あったのか。
「…すんません」
「しょうがないさ、私が操られていたのが悪いしね……どうやら、相手も私たちの会話を待ってはくれなさそうだし、終わりにしましょう」
ラルドさんとの会話を気にしていたが、魔剣さんのほうでは今まで異常に黒いオーラを溜め込みながらこちらに向かって今まで以上の凄まじい勢いで突進をしていた。
ラルドさんは光をおびた黄金の剣を頭上に構え、静かに、鋭い眼光で相手を見据えていた。
そして、黒いオーラを帯びた突きと光を帯びた黄金の剣がぶつかり…黒と白の混ざる異様な光があたりを埋め尽くした。
ふぅ…次の一話で帰還ですかな~。ラルドさんにラストを飾ってもらうのは前々から狙っていました。
この頃メタが多いのは俺が落ち込んでるせいで、なんか前より文章がくそになってる気がする。
文章はそのままで俺の考えが変わってるだけかもしれないけど
誤字・脱字があれば御報告宜しくお願いします