109話 (ω・` )
サブタイトル思いつかん。
あと1~2話で、これも終わりですね。
そこは1つの部屋である。
その中には二十数体の魔剣だったモノ達と転がっている元の姿に戻った魔剣が五本ぐらい転がっており…魔剣だったモノを対峙するように立っているのが肩の怪我を治し問題なくたって居るラルチと炎に身を包んでいるライル。
それはライルがこの頃使うようにしている魔法で、ある一定の威力よりも下の攻撃ならば全てを燃えつくすことができるが現時点でのライルの力量の問題上、本当に最高の鎧というわけではない。
おそらく、『魔界六柱』のNo.6に通じるか通じないかの所だが、六柱の中では一番弱く書かれているがルクライルは本来、軍隊を相手にしても問題はない実力なので、どちらかといえば強いほうだ。
まあ、通じるか通じないかなのでルクライルに勝てるかは不明だ。
「…ハッキリ言って、辛い」
「私を助けると言ったんですから、ちゃんと助けてください」
「………無理だったら、ごめん」
「弱気な事を言うのはやめてください…戦いなんてやる気がどれほどあるかで、勝てるか負けるか違ってきますよ?」
「…わかってる、でも」
ライルの掌に上に炎が現れ、その手を振るうと炎がライル以外の部屋の全てを焼き尽くす。
だが、その中でも魔剣たちは1つの魔剣だったモノの能力で完璧に炎をガードされダメージを食らうことなく立ち続けている。
「…あれをどうにかしないと、たぶん無理」
「でしょうね…」
疲れた表情になるライルとラルチ…名前の最初にラがつくキャラがこの頃多いので色々と紛らわしくて嫌だ。
……ラの名前の方が出やすかったんです…なんでだかはわかりませんが。
「とりあえずは、あと25体ぐらい…どうにかして逃げるか、頑張って殺るしかないでしょう」
「……ぬぅ、前も思ったことがあるけど威力の高い広範囲攻撃がないから辛い」
「私はあまり魔法を使えないほうなので辛いです」
「…今度、誰かに習おうかな」
「そのときは私も呼んでください」
「…うん」
そんな会話をしているライルたちに空気を読んでいた魔剣たちは攻撃しなかったが、話している時間が長くさすがに辛くなったのか一体が襲い掛かった。
「「ッ!!」」
体に空気を渦上に帯びながら突進で突っ込んできた魔剣を二人は左右にわかれるように跳び、避ける。
そのままライルは再び炎を灯し、突っ込んできた魔剣に向かって放つがそれは再び他の魔剣の能力でガードされている。
「本当にあの能力はジャマですね!」
地面に着地したラルチは沢山居る魔剣たちの後ろに隠れるようにしてガードの能力を使用している魔剣を殺すために、ダッシュしようとしたがそれを防ぐように魔剣の一体が前に立ち、ラルチは止まるしかない。
「…この連携も邪魔」
ラルチを攻撃しようとしている魔剣の横腹に炎の槍が突き刺さる。
当然、それはガードされているのだが…次の瞬間には炎の槍が爆発しガードの上から魔剣を衝撃で吹き飛ばした。
ライルがそれに追い討ちをかけようと追おうとしたが、その前にラルチがライルに飛びつくようにしてライルの立つ位置を強引に移動させると、今までライルが立っていた場所の床から剣が数本生えている。
ライルが飛びつくようにして移動させなければ、それがライルの体を貫いていただろう。
「この数も面倒ですよね」
「……確かに」
ライルたちの周りには20を越える魔剣。
連携の関係でお互いを攻撃しあわないように攻撃をしない魔剣たちが多いが、それでもこの量は邪魔である。
「…倒せた魔剣は最初の不意打ち以外は、結構奇跡ですよね」
「……あいつらが私たちの攻撃方法への明確な対処法を知らなかったのもある」
意外と知能のあるヤツラ。
魔剣でのそれぞれ能力が違い相当迷惑なものもある、元々が1つだったせいか連携がとれており、意外に知能もある。
それらの理由からライルとラルチは苦戦しており、一匹や二匹潰した程度ではなかなか逆転はできない状態である。
だが、それらは1箇所壁が吹き飛んだことにより逆転することとなる。
「…むぅ? 人の気配がするからこっちに来てみましたが、黒いのじゃありませんね。
あれは勇者の一行にいた侍女と、黒いの仲間だったハーフですか…それとパッと見て魔剣20体以上。結果的に私達が助ける形ですかね」
それは黒い刀を一本手に持っている魔族の女性。
つまりはリーシ…徹夜が黒い小鳥を飛ばし連絡を入れたのは、魔族のトップである『魔界六柱』である。
これは場所が分かったら連絡してくれ、と徹夜が言われていたことを思い出したからだ。
「まあ、とりあえずは魔剣確保のためにやればいいんじゃない? 魔界の主な戦力は私たち五人だったから、相当楽になるわよ」
そのリーシの後ろからは魔族の少女…ミルリアが顔を覗かせる。
「……意外と楽に終わるかも」
「そうですね」
それをみたライルとラルチは、今までの緊迫したモノとは違い攻撃されれば避けられるが、疲れるほど集中はしない状態へとなっていた。
─ ─
「…うひょあッ!?」
変な声をあげながら、避けた俺の背後で壁が綺麗に切断された。
いきなり暴れだした魔剣さんは何を言っても反応することは無く、一回ビンタを食らわして数㍍吹き飛ばしたのだが正気に戻らない。
「……あの愉快な魔剣さんを殺すのはなんか嫌な気がするが、俺が殺されるよりはいいな。殺されたくねぇし、痛いのは嫌だし」
黄金の剣を構えながら、相手を見据える。
俺の目の前でも魔剣さん…またはラルドさんは唸りながらこちらをギラギラと恐ろしい目でこちらを睨んでいる。
その目は先ほどの俺と会話していたときのような物では一切無い。
「…むぅ」
……やるしか、ないか。
ストーリーを詰め込み、シリアスばかりなので本気で疲れる。
ほのぼのとしたのが書きたいけど、もう番外編までは無理かな~?まあ、ほのぼのを書こうとすると俺の場合ぐだるんですが…いいんすかね?
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