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俺は闇、幼馴染みは光の勇者様  作者: 焼き芋(ちーず味)
第三章 セカンドワールド 堕勇と勇者の戦争
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107話 魔剣サマ

番外編アイディア募集中です。

今回も意味が分からないよ、といわれても仕方が無いですが次こそは……。

「…っぷはァ~!! この鎧、息苦しいなオイ!!」


「…ふぇ?」

鎧を着たかと思ったら、いきなり顔の部分だけ縫いでいきなり喋った言葉は俺にとって呆気に取られるものでしかない。

そんな感じの俺に対して、目の前のラルドさんは鎧を足元に置きソレを足で転がして遊びながら俺のほうをキッと睨みつけてきた。


「おい、そこの」


「え? あ、はい…何か?」

正直、ついていけてない。


「その忌々しい剣をどうやって手に入れた?」

ラルドさんの口からそんな事が言われると共に、俺の持っている黄金の剣を指差している。


「え、あ~…これは別に俺のではなく、俺は持ち主に返そうとしてるだけですよ」


「持ち主に返す、か。……ということは、あの男はこの近くにいると言うわけだな。だが、あれほどの力の者を感じられないのは可笑しいな?

自分の力を完全に漏らさないように、細工でもしているのか?」

持ち主は、この剣を指差しているあなたですけどね。

とりあえず、口調的にも雰囲気的にも本当のラルドさんでは無い気がする……ということは、さっきから薄々気づいてはいたけど、ラルドさんを操ってるのは魔剣。

そして、今…俺にしゃべりかけているのはその魔剣というヤツではないだろうか。まぁ、一応確認はしておこう。


というか魔剣に自我あるんだね…剣の癖に生意気な。


「…あんたはラルドさん? それとも魔剣?」


「ラルドとは誰だ?

魔剣、か…フン、私にはちゃんとした名前があるぞ? 魔剣などと勝手に呼ばれ始めた名前など知るか」


「じゃあ、その名前とやらは何ですか?」


「お前に教える必要があるのか?」

…うぜぇなぁ、こいつ。


「じゃあ、名前は知らないんで魔剣さんと呼ぶことにして……あの男って誰ですか?」


「あの男とは当然、ウィリアムに決まっておろうが」


「は? 誰だよ、それ」

俺の記憶にはそんな人の名前は全然検索件数0なのですが、そんな名前の人って居ましたっけ?

いや、居ないな…たぶん。


俺の答えにラルドさんの体に入る魔剣さんは、驚いた表情になる。


「お前…持ち主に返すといって、その持ち主の事を知らないのか?」


「は?」

何いってんのか、わかんね俺。


「金髪で美形でコレぐらいの男だが?」

ラルドさん…もういいや、そのまま魔剣さんで俺より少し高い位置で手を横にしながらやっている…つまりそのぐらいの身長の男というわけだ。


「それで、私をこの空間の魔法陣の中心に刺した者でもあるな」

えっ…。

ということはアレか…この魔剣さんは自分を封印した相手を今も恨んでおり…というか、この魔剣さんは封印されている間は寝ている状態なのだろうか。

何百年も経っている…または千年以上立っているのにソレを気づかず、ラルドさんの祖先の相手を探しているわけなのだから。


「私はあの男を捜しているのだ。さぁ、居場所を答えよ」


「え、あ…あのですね、その人は…」


「私は自由な身体も手に入れたことだし、ウィリアムに告白でもしに行くのだ!!」


「は?」

俺の言葉を遮ってそんな事を高々と宣言した魔剣さんの言葉は俺にとっては全然理解できないモノだった。

……なんだ? どういうことだ? 全然理解ができないのだが?

そして、魔剣さんは俺が魔剣さんのお言葉に消化不良を起こしている最中にラルドさんの身体でありながら腰をクネクネと左右に揺らし頬に両手を当てるようにしながら、勝手に語りだした。


「昨日のように思い出せる。

私が人の体に偽る能力で、清々しい気分で自由を満喫しながら人間の都市に出かけたときに…ちなみに私は人間の性別で言う女だ。なので、人に体を偽った際も女性なのだったのだが……数人の男に迫られてしまい、初めての体験だったので怖くなってしまったのだ。

つい、怖くなって男達を殺し…都市を破壊し、なにやら意味が分からない事に大勢の兵士どもが襲ってきたのを返り討ちにした時に、あの男は現れたのだ」

え、え~…何、これどういうこと?

というか、初めて男に迫られたからって恐怖するのはほぼ人間なのか……あの後にやったことが相当問題あるけどな。


「大勢の人間やらを返り討ちにしているときや、都市を破壊しているときはつい恐怖で人間の姿に偽る能力が解け、それこそ化け物のような姿だったのだが…あの男は優しかった。

何日間もの間、私が落ち着くまで私の剣を受け止め…私の何百と言う能力を物ともせずに全て優しく受け流すようにして凌ぎきっていた…あれこそ私を使うのに相応しい。

だが、なんとも忌々しい事に…その最高な男の手には既に最高の剣が握られている。内心、どれだけ悔しかった事か…ッ!!」

なんだ、マジでなんだ? やばい、剣の気持ちが分からない俺にとっては全然理解できない……どうしよう、俺剣の気持ち理解できるかな? …理解できる気がしないな。

…というか最初に言っていた"忌々しい゛って、そういう意味での『忌々しい』だったんですか!? 俺的に自分を封印した男が使っていた剣だからだと思ってたのに!!


「…というかアンタは魔王がつくったじゃん。魔王がアンタを使うって言う選択肢はなかったのか?」


「ああ、アレは駄目だ。

なんというかはよく分からないが、あの性格は私にとってはアウトだ……私を造って最初の言葉が『さすがは私だ、見事なまでの業物だッ』だぞ?

その瞬間に『うわぁ…』と思ってしまったわ!」

昔からナルシスト、というわけですか魔王さん……さすがわやぁ。


「ソレに比べて…ウィリアムは性格もよかったし、ここに私を閉じ込めはしたがほぼ毎日会いに来てくれたし、とても嬉しかった。

何故かある時から来なくなってしまったがな……むぅ」

ラルドさんの姿で、なんか寂しそうな表情をされるのは凄い違和感がある。

ラルドさんもそういう表情になるときもあるのだろうが、俺のイメージの中ではああmりそういうのは無かったので凄い不自然でしょうがない。


…というか、何故俺は襲ってきた相手と普通に話してるんでしょうか?


「…なんでさっき俺を襲ってきたん?」


「ん? あの時はこの体をちゃんと扱えるほど時間が経ってなかったのでな…あえていうなら起きたばかりで寝ぼけているのと同じようなもの。

思考があまりできない時に大好きなヤツの剣を持って現れた人間が居るのだから、襲い掛かるだろう」


「それはない」


「……そうか?」

そうです。


「まあ、それはさておいてウィリアムはどこに居るのだ? 人の気配を感じて起きてみれば、丁度良くこの体がありやっと動けるようになったのだ。

折角だし、私自ら会いにいくしかあるまい」


「もう、何処にも居ないよ」

こういうのは、何にも隠さずにぶっちゃけるべき。


「……どういうことだ?」

俺の言葉に魔剣さんはラルドさんの姿で首を傾げるような動作をしながらこちらを見ている。

俺はこういうのは画すのはどうかと思うし、隠しきれるものでもない…それに魔剣さんが使ってるのはラルドさんの体だ。

できるだけ早く、解決したほうが良いだろう。


「あんたがウィリアムとやらと戦い、ここに封印されたのは…詳しくは知らないが何百年前か、それとも何千年前か…相当の力を持っていたとしても、ウィリアムとやらは結局人間。

そんな長い間生きているあれるわけが無いだろ?」


「……では、お前が言ってたその剣の持ち主とは、誰のことだと言うのだ?」

魔剣さんの震えている声。

その手に持たれている剣は微妙にカタカタと震えていて、いつその剣に串刺しにされてしまうのか少し心配である。


「あんただよ」


「は?」

ふふっ、今度はこっちが驚かせてやったぜ。どうだ、このやろう……いや、なんで張り合ってるのかは知らないけどさ。


「厳密に言えば、今アンタが操っている女性だよ」


「…む、おぅ?」

魔剣さんは顔をペタペタと少しの間触り続け、髪の毛をいじり…そして自分の匂いをくんくんと鼻を動かしてにおいを嗅いでいる。

おい、嗅ぐな…あれだぞ、見た目上問題はないが内側は他の人がラルドさんのにおいを噛んでいるという事だぞ? 変態みたいじゃないか。


「…ウィリアムと同じ匂いが、する」


「おい、変態」


「誰が変態だ!

まぁ、それは置いといて…だな。まぁ、この体にウィリアムの血が流れている事は確かだな」

うわ、匂いを嗅いで血の事がわかるって…。


「で、この娘の名前は何という」


「普段はSSランクという強さなのに、本当は猫が大好きというギャップが魅力的(?)なラルドさんだ」


「そうか『普段はSSランクという強さなno…』」


「名前はラルド、だ…」


「……そうかラルド、か」

ウィリアムが死んだと聞いた魔剣さんは意外にも落ち着いた雰囲気だが、寂しそうな表情になっている。


「ウィリアムが来なくなってどれほどのときが流れたかは数えもしなかったが…私も薄々気づいてはいた。

それを信じたくはないが…現実を見ないわけには行かないな」


「…少し話は変わるが、あんたがそのウィリアムが作った国を滅ぼした理由は?」

この人格のヤツがそうそう国を壊そうとするのだろうか? なんとなくそんな事が気になってしまったので、とりあえう聞くことにする。

こいつだったら何でも語りだしそう。


「何のことだ?」


「は? ずっと昔に、そのウィリアムが作った国の馬鹿なヤツがあんたの封印を解いたら、あんたがこの国を滅ぼした、って感じだよ」

色々、説明すんの面倒なのではしょります。


「ん~? ああ、前に人は来た事があるな。

確か…そのときには、私が誰だと聞いたら「私に使われろ、魔の力を宿す剣よ!」等などと…私の質問に答えなくて、会話が成立がしなかったのでな。

つい殺したら、殺した人間の周りに居た人間度もが攻撃してきてそれを返り討ちにしたところで「お前を封印する!」と言って新しいヤツラが攻撃してきたのでな……意味も分からなかったので、暴れまくった。

その時に最初に殺した人間は私が人間の姿に偽って都市に行ったときに迫ってきた男のようで、嫌な気分になったな」

な、なんだ…これは?

この魔剣さんの今までは魔剣さんも他の人間も勘違いだらけや!


「それで、こんなことが何だというのだ?」


「いや、特には今に関係は無いけど…なんとなく気になっただけだ」


「……そうか」

ついに会話が無くなった件について。

俺はこの魔剣さんをどうしたらいいのだろうか? やはりここはどうにかラルドさんから離れてもらいたいのだが…話し合いで解決しないかな?

もし解決しないのなら戦うしかない? でも、なんか相当面倒そうだ。


「ラルドさんの体を開放してくんね?」


「別に良いが?」

あ、意外と楽に解決ができそう。

本当に、なんでこの魔剣さんとやらは人格はきわめて普通なのにやらかしたことが尋常じゃなモノなのかな?


「ん? 少し…待て」


「ん?」

俺が魔剣さんに近づこうとすると、すぐに止まるように言われた。

すると、魔剣さんは何故か胸をおさえ(鎧の上からなので意味はなさそうだが)苦しそうに息を漏らした。


「どういう、ことだ…? 今まで全然気づかなかったがなにやら魔法がしこまれている、だと……しかも私に気づかせないほどに高等、なモノ。

…っ」

ブツブツとそんな事を呟く魔剣さん。


「ど、どうしたんスか?」


「……あ、ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああッ!!」





俺が心配して、近づこうとした瞬間になんか悲鳴にも似た叫びを上げた魔剣さんは…次の瞬間には襲い掛かってきた。

というか、本当は自我のあるけど魔王様みたいなヤツにするつもりだったんですけど…面白いのはこっちかな~?となりました。

ハッキリいってしまえば魔剣さんには魔王様をディスってもらうために、この性格にしました。



誤字・脱字があれば御報告宜しくお願いします。

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