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俺は闇、幼馴染みは光の勇者様  作者: 焼き芋(ちーず味)
第三章 セカンドワールド 堕勇と勇者の戦争
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104話 おJAL!

また…パソコンが固まって途中で書いてた分が消えた…なんか、もうやだ。

徹夜達は関係のない場所に、その二人は居た。

どちらも幼い姿をした少女と少年……その二人は、昔滅んだ大国の方向を見つめ、眉間にしわを寄せ何かを考えるようにしながらイスに座っていた。


「この頃、色々と騒がしいわけですけど…その前に懐かしい力を感じますね」


「…兄上の力を感じるでおじゃる」

この『おじゃる』語尾…そして幼い容姿。

これは完全にあのお二方である。


「でも…それにしては大分力が少なすぎる気はしますけどね」


「確かにそうでおじゃるな」

JALじゃる


「……では、私が様子を見に行きますね」


「えっ!? 我が行きたいでおじゃる!」


「もし違う場合…あなたはあからさまにガッカリとした様子を見せるでしょう? ならば、絶対に相手の人に失礼になるでしょう?

だからダメです」


「で、でもっ…でおじゃる!」

どんなときでも『おじゃる』語尾は不動だ。

特徴のある語尾のキャラは数人居れど、このアホで『おじゃる』なウザイキャラはどんな時でも変わることのない、何故か無駄に不動なキャラである。


「あなたは私にいつ、指図できる立場になったんですか? 私の弟ですよね、私はあなたの姉ですよね? あなたは愚弟ですよね?」


「……ご、ごめんなさいでおじゃる」


「じゃ、ということで…」


「うぅっ…」


なんかイリルさん怖い。

そんな事は置いといて、なんか涙目のイルリヤをほっといてイリルは、少し楽しそうな笑みを浮かべながら、大国『ドラゲイル』の王城の中に存在する無駄に豪華な部屋から出て行った。





 ─  ─


「ここ、ですね」

俺がつくった闇の上で、どうにか地図を覗き込んでいたラルチが指を指した先には廃れた王都が…あるというわけではなく、特に何にもない地面だ。


「特に何もないが?」


「う、うわぁ…これは凄いね」


「どうしたの? 奈菜ちゃん」

俺の隣で、紫色の眼鏡を覗き込んでそんな事を呟いた奈菜に対して、美月が尋ねた。


「いやね、この地面の下に王都が埋まってるんだけどさ」


「へぇ…この地面の下にあるのか」


「うん。

だけど、本来は地面の上に出ていたであろう王都の下に地下だとおもわれるモノがあるんだけど…その地下の方が上に出ている王都よりもでかいんだ。

しかも、その下のヤツは本来は魔剣の封印を何段階も強化するように大きな魔法陣を描くようにつくられてるんだよね…だからつい凄いな、って思ったわけ」

見てないからわからんけども、実際それを見たら凄いんだろうな。


「とりあえず、その地下に入りましょう……あそこに下りてください」


「了解しました」

ラルチの指示通りに下りていく。

できるだけ急ぎながら、俺達を間違って落とさないように丁寧な動作で下りていくのだ。

闇の竜がどっさりと足から下り、そしてゆっくりと下りれるようにゆっくりと、その闇の竜が消滅していく。


「…徹夜、丁寧」


「どもども」

正直、今は関係ない話ですがライルさんの目は相変わらず綺麗ですね。


「こっちです」

ラルチの後に続いて歩いていき、1つの大きな岩の前に来た。


「これが私たち王家の血と光属性の魔力に反応して開けられるのですが、開けられた跡がありますね…」

ラルチがみているのは、その家の横。

その横は本来なら周りと同様に土があるはずなのだが、何故かその場所だけ土がどけられ、そのどけられた土は周りに積もっている。


「……っ」

それを確認したラルチはすぐにナイフをとりだし、軽く掌を切った。

その切って出てきた地を岩の上に…ラルチのものではない誰か・・の血がついている場所に、重ねるようにしてこすりつけた。

その後、すぐにラルチの手から光が漏れ…それが岩に移るようにして光だし、ギョギョギョギョギョ…という風に横へと動いた。

『ギョギョギョギョギョ…』ってなんか魚くんみたいやな。


「私も一応は使えるんですよ。

光属性の魔法…まぁ、ラルド姉さんや美月お姉様と比べてしまうと天と地の差ですけどね」


どいた岩の先には、真っ暗で先が見えないが階段が下へと続いている。

ラルチが歩き出したので、俺達もそれについていくわけだ。


「そういえば、ラルチ。なんで、ラルチのお母さんは戦えないの?」

ずっとみんなが黙ってるので、さすがに嫌になったのか美月がラルチに問いかけた。


「…あまり恥ずかしいことなので言いたくはないのですが、私のせいなんです。

母が風邪をひいていたときなんですが、少し眠っていれば何事もなく治る…はずだったのですが、当時の私はそれを聞いていながらも心配になってしまったんです。

私は風邪に効くかも分からない薬草を探しに森の中に入って行ったんです」

階段を下りていく。

階段は途中で終わり、今度はいくつもに分かれた道を通っていくのだがラルチが地図を見ながら、スイスイと進んで行く。


「その結果、私は迷子。

しかも夜には魔物が活発になり、私は数匹の魔物に囲まれてしまったんです…当然、私は助けてもらいました。

助けてもらいましたが……助けてくれたのは風邪をひいて弱っている母。

本来の母の実力なら問題なく撃退できたのでしょうが、風邪で体が弱っていた母は相手が飛びかかってくるのを避けきれず、足に噛みつかれてしまったんです。

その結果、母は剣を持ってのダッシュや満足な高さへのジャンプも不可能になってしまったんです」


「…ぬぅ」

唸ることしか、できない!


「あの時は母も動けなくなり、風邪で満足に魔法も使えず治療することもできなかったので治らなくなってしまったんです。

その後はラルド姉さんと一緒に来た数人の村人に保護され、やっと家に帰れたんです……恥ずかしながら出来るだけ母の生活を楽に過ごせるように、予定よりも早くサラスムの王城に侍女として勤めることにしたんです」


そんな話をしながら歩いていた俺達。


「…そういえば、ここは今は封鎖されてますが、依然ここはレーゲンやサラスムが合同で選んだ信頼のおけるメンバーが探索し、ダンジョンに認定されていたはずですが……全然、魔物が居ませんね」

ラルチの、その言葉。

確かに全然、魔物を見ることがない。


そんな中、ガコン…という音が聞こえた。


「…え?」


「ほへ?」


「………あるぇ~?」

そんな女性三人の声。


順にラルチ、美月、奈菜。

美月と奈菜の足元にはトラップと呼べるであろう何かの効果がある魔法陣が浮かび上がり、ラルチの足元には大きな穴が開いていた。

その次の瞬間に消える三人。


転移魔法陣のようなもので飛ばされた美月と奈菜はともかく、ラルチが落ちた穴からはラルチの悲鳴がこだまして聞こえてきた。

番外編のアイディア募集中。

そろそろコレも終わりかのぉ…疲れた~。




誤字・脱字があれば御報告宜しくお願いします。

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