98話 これもありだからさ
ラノベ作家になろう!ってやってますね…中にはコレに応募する方もいるんでしょう。ぜひ頑張ってください、応援してます!
俺は基本的に興味ないです(´・ω・`)所詮は趣味ですので
ここは『フォルテ』という国などがある世界ではない。
そこはいくぶんか改善され始めているが、未だに暗い魔界の都市の一つ。
その都市には夜でも昼でも、何人かで組を作り魔族たちが一定の時間を決めそしてルートを決めて巡回し、魔王が死んでから荒れることなのい様に厳しく見回っていた。
だが、その都市のある場所では数人の魔族達が倒れ血が地面に広がっている。
その目の前には、スウァフルを襲ったものと同じような片方の手に剣が生えた人型のモノが剣を血に染めて立っている……しかもそれが五体ほど居た。
「…あ~、連絡されてから急いで来たけど間に合わなかったか」
そこに丁度走ってきたのは魔族の少女。
その少女を確認すると同時に5体の内2体が襲い掛かったが、その刃は赤い水によって遮られ、逆に弾かれた。
「厳重に守られた倉庫の中から5本の魔剣が行方不明…それと同時に無差別に襲い掛かる正体不明の怪物が現れる。
無駄に丁度いいタイミングの話だからリーシとかと話はしたけど…その腕から生えた剣を見る限り、考えは大体正解って所かな。
こんなことになっている理由が分からないんだけどね」
そんな事を呟く少女…ルクライルの周りでは赤い水が空中に浮きながら、ぐるぐると回っている。
メタで悪いが皆さんお忘れであろうキャラ…ずっと前から中二病まっしぐらの象徴である『魔界六柱(-1)』ことNo,6『血水』のルクライル・リーンでござんそ。
未だファミリーネームは変わらない(説明不足ではありますが第二章の最後にあるキャラ説明を見れば意味は分かる)
そんな事はさておいて、ルクライルを目の前にした魔剣だったモノの一体が自分の片手に生えている剣を振り下ろすと見えない斬撃がルクライルへと放たれた。
その斬撃はルクライルの赤い水に飲み込まれ、溶かされて消えていった。
「剣の素人でも斬撃を生み出せるって言う役立たずクソ魔剣か」
どんな物にもいらない子は存在する。
それもまた置いといて、他の魔剣だったモノが五体同時に襲い掛かってくる。
斬撃のもの以外にかするだけでも殺す、傷つけたものを操る、剣の影が相手の影を斬ればその相手も同様に斬られる、斬った者の傷を癒す、発狂する。
などの能力を持っている。
1つだけ異様なチート能力を持ったものがあるが、あたらなければ基本的に問題はない。
最初と同様に全ての刃は赤い水によって弾かれた。
「さて、どの程度のダメージをあたえればいいのか調べないとね」
赤い水が魔剣だったモノに襲い掛かり五体のうち2体を飲み込んでいく。
それらの魔剣はドラム式洗濯機も震え上がるほどの勢いでぐちゃぐちゃとかきまわされ、最終的に受けて良いがダメージの限界を超えたのか、普段の剣の姿へと戻った。
「ふぅむ…意外と与えれば良いダメージは少ないのか」
ルクライルは考え込みながらしゃがみこむと、その頭上を剣が通過していく。
「……ふッ!!」
そして、勢いよく立ち上がりながら指の間から赤い水が噴出し、それが刃となって後ろから襲い掛かった一体を切り裂き、次の瞬間にはただの剣の姿へと戻っていた。
残っているのは影で斬る剣とかするだけでも絶命する剣だ。
「意外と簡単に終わるなぁ…」
そんな事を呟いたルクライル。
それと同時に赤い水が残っていた二体を飲み込み全身が切り裂かれ、さらに溶かされていく。
そして最終的には剣の姿へと戻った。
普通の兵士程度ならば、この五体が相手では勝てないだろうがルクライルたちなどでは相手になるはずもなく簡単にあしらわれる。
それこそ昔存在していた『魔隊』という一応魔族のエリート達の部隊との勝負程度ならば良い勝負程度だが『魔界六柱(-1)』には問題もない相手だ。
『魔界六柱』の昔死んだヤツも含めた六人が操る魔法はリーシは純粋な闇だが、他の五人は自分の得意な属性に闇が混ぜ込まれているのだ(説明しよう説明しようとして忘れていた設定)
だが闇を使う才能としてはリーシが圧倒的なものがあり、中位属性の『闇』なのでリーシがNo,1なのだ。
「これで終わりか…手ごたえがないな」
そんな事を呟いたルクライル。
それを呟いた瞬間にルクライルの後ろが勢いよく焼き払われた。
その炎が放たれたと思われるほうこうとは逆方向に焼き吹き飛ばされてダメージが限界を超えて元の姿であろうただの剣へと戻っていた。
「…違う都市で私と同様に魔剣関係の片付けをしていたはずだけど、どうしたの? ジールク」
「悪い、ルクライル。こいつらは複数の固体で集まるようになってるらしくてな…捜してたんだが、こっちのほうに移動したらしくて俺はそれを追ってきたんだ」
皆さん忘れているであろうが、夫婦の二人が揃った瞬間である!
「ジールク様はルクライル様の所にいけると思って嬉しそうでしたよ」
そのジールクの後ろには当然のように立っている魔族の少年がいる。
その魔族は何故か男の癖にメイドをイメージして作られ、それをもとに簡単な名前のセンスで付けられた少年…メイトである。
「余計な事いうなよ…」
これもいつもの風景であるが、それを見て聞いたルクライルは楽しそうにしている。
そんな三人のいつもの風景。
その周りでは全部倒し終わったのを見計らって周りで待機していた魔族の兵士達がせっせと数本の魔剣を回収して行っている。
…そんな時に、異様な魔力を三人が感じた。
「ぐげぇッ!?」
その瞬間に変な声をあげながら潰れたジールクの上には三人の男女。
「うおぉ…ランダムで飛んだのに都合の良いように知り合いがおられる!」
「お、久しぶりルクライルちゃん!」
「え…徹夜くんも美月ちゃんも触れないけど、ボク達の下で潰されている人が居るよ? なんで、そんなにリアクションなしで居られるの!?」
二人はルクライルたちも知っている徹夜と美月、そしてもう一人は奈菜だった。
「こいつだったら、これもありだからさ」
奈菜の疑問に徹夜が答えた。
俺闇の番外編募集中です。どんなアイディアを何回でも書いてくださって結構です。活動報告『俺闇番外編予定なんちゃら』にコメントしてくださいね。
今の時点で三つしか来てないので、もう『徹夜と瑞穂ちゃんを喧嘩させて!』というものは書き終えちゃったりしてます。1400文字程度になっちゃったけど…(400字オーバー)
誤字・脱字があれば御報告宜しくお願いします