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俺は闇、幼馴染みは光の勇者様  作者: 焼き芋(ちーず味)
第三章 セカンドワールド 堕勇と勇者の戦争
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92話 ジパング

もう一個、掲載させていただいてる小説があったのですが約八ヶ月ぶりに投稿。

なんで今更書きたくなったのか分からないですw

「この王都に何用だ?」

兵士 が 銀髪の怪しい男 を 睨み つけてきた!


「この国の端っこの田舎から王都への旅行ッス」


「……この慌しいときに旅行とはのんきなものだな」

兵士 が 嫌味 を 言ってきた!


「さっきも言いましたが田舎から来たもので、王都で何がおころうとあまり関係がないものでして。

旅行にきた今でさえも、よく分からない状態なんですよ」


「それは運が良いな。

この国の民ならば誰でも知っている国内で争っていた二つの勢力の片方のトップが死んだせいで、その片方はすぐさま潰されて国が色々と慌しくなっているのだ。

潰された勢力の残党も残っており、その一掃に兵士を動員してる感じだな」


「それはそれは…知らない間に大変なことが起こってたんですね」


「大変どころではすまない事態だがな……潰された勢力に一回でも協力したことのある人物は一人残らず死刑と来たもんだ。

次の日には知り合いの首が木製の台に乗ってるという事があるんでな」


「それはひどい」

世の中物騒ですねぇ。


「ああ、だからうっかり残党と話していた…なんてことになるなよ? それ自体でも拷問やらをうける可能性があるのでな」


「はい、了解しました」


「よし、では入ってもよいぞ。気をつけてな」


「御心配していただきありがとうございます。では」

衛兵 さんは 怪しい銀髪男 を 国の 中に 入れて しまた !


……という、おふざけは置いといていい加減にちゃんとしよう。

王都の中に入ったのだが、そこは人が全然外に出ておらず本来なら人が多く賑わっているはずの市場にも人は居ないし商品すら出ていない。

空には太陽が昇り眩しいぐらいだが、王都の雰囲気はどんより黒く太陽の光を結界か何かで遮ってるんじゃないかと思うほど暗く感じる。

これがあのご親切な衛兵さんが言ってた大変な事のせいらしい。


「さて探すべきは誰も使っていない、それなりに広い建物だな」

そんな事を喋りながらも俺の足の下にある影のなかから闇でできたネズミや小鳥などが周りへと散っていく。

さてさて、それなりな準備もできてきているし、やっぱり一時的にでもゴロゴロできる仮拠点を手に入れなければいけないだろう。

少しブラブラと歩きながらも周りをキョロキョロと見回す俺。


「あれが良いな…うん、あれがいい」

俺の目線の先には1つのボロボロの建物があり、その中へと入っていく。

その中には幸い誰もおらず、まぁ、それなりに広い…なんだろうかまだ小さい方の車が四つぐらい入る程度には広いだろうか?

その真ん中に闇を混ぜ込んだ鉄製のテーブルとイスを出し、そこにどっかりと座る。


「さて、皆さんそろそろお願いします」

リヤナさんにクロ、あとフレとイムにも手伝ってもらおうかね。

この四人にはジパングに入る前に説得しておいて分担はしていたクロとリヤナさんは俺と同じで闇を操り俺が手を回せない闇を動かしてくれる。

フレとイムは精霊お得意の魔法で周りを警戒してくれるのだ。

既に外には目立たない程度の小さな炎が外を浮遊しているだろう、ここに近づいてきたりする者に反応してフレとイムが俺に教えてくれるのだ。


まぁ、その前にお茶だな。

闇の中からビスケットと紅茶を入れるティーセットを取り出す。

水は闇の中に入っているペットボトルから注ぎ、火は(俺は)今は忘れられし魔法で水を沸かす。

もうそろそろ時間なので髪に向けてカントクに貰ったスプレーを改めてかけ、この見ていると目がチカチカしてしまいそうな髪の色を保つ。

クロとフレとイムが出てきたため、俺はさらにイスを三つ用意しクロたちも座った。

さすがにリヤナさんは無理。


「本当に」「久しぶりの」「「シャバの空気!」」


「この頃は色々とご主人が忙しそうで、外に出ようと思わんかったからな」

本当に久しぶりだよな。


「別に、俺のことなんて気にせずに外出てもいいぞ?」

ビスケットを食べ、お茶を飲む。

うむ…簡単に入れられるティーパックとは言えめっちゃ美味しい。


「私達が外に出るのにも魔力を消費するのだ、さすがに気にしないわけにはいかないだろう」


「ふぅむ…悪いな」


「元の世界では」「ゲームとか」「「やらせてもらってるからね!」」

ゲーム狙いかお前らは。


「そういえば、クロ」


「ん? なんだご主人?」


「前にも一度か二度聞いたことがあるんだけどさ、あの城の外に出て色々なところとか行って、楽しかったか?」


「最初の私が生まれた世界ばかりか、ご主人の世界に他のさまざまな世界が見れて私はとても楽しくて、嬉しいよ」


「ふむ、そうか。なら良かった」

これで退屈とか言われたら泣ける。


「それにゲームもあるしな!」

お前もゲーム狙いか…。

ホント、この三人はゲームにはまりすぎて駄目な子になっちゃいそうで怖いんだけど、どうにもやめさせることができないんだよな。

俺がダンボールの中に封印したゲーム機を、難なくダンボールから取り出しやがるし。


「今」「魔法にひっかかったのだが」「「入り口あたりに人が居る」」


「…んむぅ?」

俺にフレとイムが人がいると報告してきたため扉を見ると、4人の子供がこちらを見ている。

その子供達の服は所々泥に汚れ、体もあまり綺麗とは言えない。

俺はソレを確認するとこっちにおいで、というように手で合図すると子供達は恐る恐るといった様子で近づいてくる。

たぶん今回、この国で起こってることで家をなくした子供達の集まりというところかもしれん。


俺がテーブルの上においてあるビスケットを近くで見たいせいか警戒するのを忘れて近寄った子供達はせっせと食べ始めている。


「……カントクに聞いてた話じゃあ、ここまでひどい国じゃなかったんだけどなぁ。

まぁ、カントクがジパングに来たのは数年前らしいし今とは違うんだろうな」

早くも食べ終えてしまった子供達がこっちを申し訳なさそうな顔で見てくる。

俺はその子供達に取り出したパンを1つずつあげながら、口を開く。




「これあげるから、もうここに近づかないほうが良いぞ? あと数分後にはどうなってるかわからないしな」

自分でフラグを建てて見る。

夏休みも終わるという事で無駄にハイペースで投稿していましたが、いつもの気がむいたら投稿のペースに戻ります。



誤字・脱字があれば御報告宜しくお願いします。

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