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俺は闇、幼馴染みは光の勇者様  作者: 焼き芋(ちーず味)
第三章 セカンドワールド 堕勇と勇者の戦争
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80話 …逝った

音楽を聴くために使ってたやつのデータが逝った。

マジ泣きした(サブタイトルはこれ)

「~♪」

鼻歌を歌いながら歩いている真くんは、俺と美月の手をブンブンと振りながら楽しそうにしている。


「真くん、楽しそうだね」


「…これで無駄に噂をされるネタが増えるわけか」

真くんと同様に楽しそうにそんな事を言う美月と、近所の皆様方に見られてしまった事実と、これから起こるであろう超嫌なほどの無駄な噂話を想像しがっくりと肩をおろす俺。

あのね……近所のおばさま方を舐めちゃいけないよ? あれだよ、俺だったら多分三分間で殺されると思うよ? 三分間だけ待ってやる、て感じだわな。

あ…当然、精神面での話ね。


「別に良くない?」


「いや、俺的にはあまり歓迎できないんだよ。

あのオバちゃん達怖いから」

トラウマを受け付けられたのは小2の事だったか……いや、説明する必要性を感じないけどな。


「ああ、アレは徹夜にとって相当キツかっただろうからね」

ちなみに美月も知ってたりするわけだ。

え? 知りたい? ふっふっふ…では、簡単な言葉で言ってあげよう。



ヒ・ミ・ツ♪


……俺、ウゼエェェェェェェ!!


「どうしたの、徹夜? いきなり頭を抱えてプルプルし始めたけど」


「…気にするな。ただの乱心だ」


「いや、だから乱心は気にした方がいいと思うよ」

この会話も結構定番。


そんなことはさておいて、真くんは相変わらず楽しそうに俺たちの手を引きながら歩いている。


「あ、そっちじゃなくて右に曲がらないといけないんだ真くん」


「ぬ?」

俺の言葉に変な声で返事(?)をすると真くんは、俺の言葉通り右に曲がった。


ちなみに電車に乗り3つほど駅を通過した後、四つ目の駅で電車からり、今は歩いている途中なのだ。

高校のほうへの電車に乗ったので高校とは1つほど駅が違うだけなので意外と近いわけである。

今から行くデパートは相当大きく、それこそ1つの階で美月が往復するのならば6秒程度かかるわけだ。

よく考えてくれ、美月は眼で捉えられないほど速く走るんだぞ? これだとそれなりに面積があるという事になるだろう?



「…というか、今日の美月は何かいつもと違うな」


「ん~、そう思う?」

俺の言葉に楽しそうに笑いながら、そんな事を言う美月。

なんかいつもと違う。

長い間、ずっとソレだったろうけど何か今日は違う気がするんだよ、ホント気にしなくても良いような何か。


「んー?」


「なんでしょう?」

そこまで嬉しそうに笑うな美月。

そして、ソレにつられて笑う真くんはよくわからん。つられなくてええと思うよ?


「ああ、わかったぞ。

服だ、服装」

今気づいた。

この頃、美月は動き回ることが多かったので毎日ズボンをはくことが日課になっていたのだが(これで内心がっかりしたことは数知れず)今回はただの買い物という事もありスカートなのだ。

いや、服の種類とかわかんないから詳しくは教えられないけどもさ。


「あたりー」

嬉しそうに笑った美月はクルチと回るとスカートが……おおっ!! チッ、見えんか。

そして真くん、釣られて回るな。


「どぉ?」


「……ま、良いんじゃね?」


「その軽い反応はひどいんじゃない?」

そう睨まないで欲しいです。


「とっても似合ってるよ、美月」


「ぬふふ~」

無理矢理言わせたようなもんだろ、今のは。


「とりあえず速くデパートに行こう。

時間が余ってたらゲーセンでも寄って時間を潰していこうぜ。真くんの買い物以外は、特に頼まれていることは無いしな」


「お~」


「やった!」

俺の言葉に、美月と真くんは何故か無駄に大声ではしゃいでいる。

真くんはともかく、美月は本当に久しぶりに来たのではないだろうか?

それを言ったら俺もホントに久しぶりだけどな。


そんな感じで歩いていき、デパート『The RORI』というデパートについた。



「……いつも思うが、このデパートの名前を見ると小さい女の子を連れてきている大人たちの気が知れないな」


「いや、私も思うけどもさ…」

俺の言葉に美月も同意の返答を返してきた。

そんな俺と美月の言葉に真くんは首をかしげているが、真くんには関係も危険もないので問題は一切ないので大丈夫だ。



「さて、行こう」


「うん」

俺と美月は相変わらず楽しそうにしている真くんに手を引っ張られながらデパートの中に入って行った。





 ─ カッツ ─


「ぬぅ…まだ終わらんのか」

俺の目の前では美月が真くんに二着目の服を吟味しており、結構服を見て回っている。

俺は基本的にめんどくさがり屋なので、服は真っ黒でいいじゃない! という安易な考えで異世界でも生活していたが、さすがに美月は女の子。

結構、服を気にするよね。


「うーぬ、これかな~?」


「まだぁ?」

美月の言葉に真くんの言葉。

さすがに真くんも疲れてきたようだ。


「美月、真くんも疲れてきたみたいだしそろそろ終わりにしてくれよ」


「え? あ、うん。わかったよ」

渋々といった感じで返事をした美月は、今までで選んだ服の中で一番と思ったであろうモノを持ってきた。

それを俺が母からもらったお金で買うことになるのだ。



そしてお金を店員さんに渡した所で、世界が青く変化した。


「ぬ?」


「へ?」


「はァ?」

真くん、美月、俺の順に素っ頓狂な声を漏らし、いきなりの意味のわからない現象に他のお客や店員さんも同様に驚いていた。




何コレ?



誤字・脱字があればご報告よろしくお願いします。

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