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俺は闇、幼馴染みは光の勇者様  作者: 焼き芋(ちーず味)
第三章 セカンドワールド 堕勇と勇者の戦争
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79話 寝るんだ!

ちなみに、徹夜達はご老人が徹夜を狙ってきたことは知りません

奈菜が俺達の所に来たのは、戦う相手がいなくなり暇を持て余してブラブラと歩いていた炎に恐怖のチェーンソーメイドこと明を押し付けたので、あの老人を追ってきたわけである。

老人がいなくなると同時に、いつの間にか唯時も姿を消していた。



あの恥ずかしい事をしてしまった日から一日経ち、俺の左腕は包帯マキマキの状態だがとりあえずは家に帰ることとなった。

そして、これは夕食を食べ終わりお風呂に入ったあと真くんと一緒に歯を磨いた後である。

もう冬の近い時期なので長袖で問題ない。

なので包帯は長袖で隠してある。


「なあ、真くん」


「…? なあに、テツ兄」

俺の呼び掛けに答えてくれた真くんは、首をかしげながら俺の顔をみるために見上げてきた。


「明日…って好きか?」


「うん、たぶん」

俺の突然の問いかけに、かしげていた首がさらに凄い角度になったが真くんは答えてくれた。


「早く明日になってほしいか?」


「うん」


「早く明日にする方法を知ってるか? 真くん」


「ううん」

新くんは首を横に振った。


「それはね……寝るんだ」


「むぅ?」

なんか短く唸っているが、とりあえず畳み掛けよう。


「じゃあ、朝食は好きか?」


「うん!」

元気がいいね、良いことだウンウン。


「じゃあ、昼食と夕食は?」


「美味しいものが食べられるから、大好きだと思う」


「じゃあ、その大好きなご飯がすぐに食べられる方法を教えようか?」


「うん」

この笑顔は眩しすぎる。


「寝るんだ!」


「うん!」

真くんが勢いの良い返事をしたので一緒に部屋まで上がり、布団に真くんを寝かせる。


「じゃあ、明日会おう! おやすみ」


「おやすみなさい」

俺は真くんの返事を聞くと部屋を出て、台所へと目指す。

そして冷蔵庫から、一つの皿を取り出す。


その中身はロールケーキだ(しかも結構レア物)美月が家に帰る前に買ってくれた。

1時間ぐらい並び、母と義妹の目からも逃れ、そして真くんも倒した。

これで俺を邪魔するものは居ない。


「……フフフ」

俺の口から小さな笑いが漏れても仕方がないと思う。


「ハハ……HA、HAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHA !!」

さすがにこれはやりすぎだ。


「・・・(ジー」


「はっ!?」

目の前にはいつの間にかイスから片目を覗かせている真くん。



………………\(^o^)/オワタ、という顔文字と言葉が俺の脳内でイメージされた。

結局、ロールケーキは半分あげた。



「また歯を磨こうね」


「うん!」

俺の言葉に元気よく返事をする真くんだが、なかなかあなどれない相手だ。

まぁ、とりあえずは俺と真くんで半分にして美味しく頂きました。

真くんはとても美味しそうな笑顔になっていたので、よしとしておく事に決めましたです、はい。




 ─  ─


その次の日のお昼ぐらいだ。


「徹夜、今日は真くんを連れてデパート連れて行ってくれる?」

母さんが真くんを足の上に乗せて両手を掴んで変なポーズを取らせて遊んでいる俺に向かって喋りかけてくる。

ちなみに休日。


「ん、何故?」


「前に3着ぐらい買ってきたんだけどお隣のおばあちゃんちで遊んでるときに破いちゃったらしいんだよね。

だから一応念のために、1着か2着買ってきてほしいんだけど」


「ん、了解です」

これはしょうがない。


「あ、美月ちゃんも呼んでおいたから」


「……」

何故に美月まで呼ぶ必要があるし。


「何故?」


「将来やることは練習しておかなきゃダメでしょ?」

え、何この人言ってんの意味不明なんですけど。

まぁ、この人を相手にまともな理由を求める事自体が無理な話なのだが、時々…本当に時々だけど、俺に嫌がらせでもしてるんじゃないかと思うことをしてくる。


「たぶん、もう少ししたら来るんじゃない?」


「……そうですか」

そんな俺と母さんの会話。

栞さんは中学の友達(俺頑張ったつもりだけど、意外と早くできたという事は友達を作ることはたやすかったのではないだろうか?)と一緒に、遊びに行っている。

本当に偶然なのだが、栞と友達が一緒にいる所を帰っている途中で見つけた事があったのだ。

数人の友達と、とても楽しそうぬた会話をしていたので、これには少しばかり安心した。


「服だけで良いんだよな? 他には真くんに必要なものはあったりする?」


「特に無いから大丈夫。

……そういえば」

いきなり母さんが真面目な顔になるので、真くんに父こと武殿に強襲をかけてくるように言うと、真くんは嬉々として走って行ってしまった。


「徹夜に言う事でもないんだろうけど、真くんは徹夜が連れてきたしね」

そんな事を言った母は、続けて口を開く。


「真くんのこと、武さんの警察のそういう系のところにいる知人にお願いして色々と調べてもらったんだけど、真くんに当てはまるであろう行方不明の届出も無いんだって。

真くんが来て、もう数日経っているのに可笑しいと思わない? ……真くんは何処から来たんだろうね」


「……」

黙るしか、無い。


「本当に徹夜にはいう事じゃないけどね」

そんな事を言った母さんは、少しニッコリと笑うとまるでお辞儀をするように頭を下げると……その後ろから真くんが飛び込んできた。


「むげぇっ!?」

ビックリしながらも受け止めるが、腹に頭が食い込んできたので思わず声が漏れた。


「父さんの差し金でしょうね~」

母さんは笑いながら、そんな事を言うと起き上がって部屋を出て行った。

母さんは父である武を呼ぶとき普通に「父さん」または「武さん」などで違うので1つに統一して欲しいと、時々思わなくも無い。

俺が父さんに仕向けたから、父さんに仕向けられたわけか…。



ある意味丁度いいタイミングで来たな。真くんは。

……というか、母さんは後ろを見てないのに真くんを避けたが背中に眼でもあるのか?


そんな感じなときに家の中に一定のリズムの機械の音が響く。


「美月ちゃんが来たんじゃない?」

母さんは顔をひょっこりと見せ、そんな事を言う。

俺はそれに適当に返事をすると、玄関まで歩いていく。

その前に真くんには靴下を渡しながら、履くように言ったのでさっきまでいた部屋では真くんが靴下と激しい戦闘を繰り広げているであろう。


「徹夜の母さんに呼ばれたから来たよ、徹夜」


「わざわざごめんな、美月」

本当にウチの母さんには困らせられる。


「別にいいよ。私暇だったしぃ~」

そんな事を言っている美月の顔は異様にニパァ…としており、とても嬉しそうにしている。

本当に美月にも困らせられる。


そんな所にドタドタと軽い音を立てながら、真くんが走ってきた。


「やっほ、真く~ん」


「やっほー!」

楽しそうに挨拶をする美月に、真くんも楽しそうにしながら手を大振りに振りながら挨拶をした。


「じゃあ、デパート行きますか」


「オッケー」

俺の言葉に美月が軽い調子で返事をした。

真くんは只今絶賛、靴と戦闘中。


靴を履き終えた真くんを真ん中に、俺と美月が挟むようにして歩く。

真くんは俺と美月を両手に一人ずつ手を握っているので、俺と美月が一緒にいるのを見慣れている近所の人にさえ色々とうわさされてしまったのは……しょうがないのだろうか?

まだいいだろ、まだいいだろ…と、書き終えてるのにgdgdしてたら前の投稿から結構経ってた。



誤字・脱字があれば御報告宜しくお願いします。

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