表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
俺は闇、幼馴染みは光の勇者様  作者: 焼き芋(ちーず味)
第三章 セカンドワールド 堕勇と勇者の戦争
207/270

73話 全員行っても話さないね

テストがあるので、少し休む可能性がありま すが俺のことなのでテスト勉強せずに小説や っちゃう可能性もあります。

とりあえず世界移動!!


「今日はどんな感じだ?」

俺はドシャ!! という音と共に着地した俺の呟き。

周りでは俺と同様に他の方々も着地しており、今回は何故か『魔王』サマであるはずのルルまで来ており、ルルは仕事から逃げてきたのか、とても嬉しそうな表情をしている。

ホント…ニィに苦労をかけすぎだろ、お前。


そしてこの人数だと、本当にまとまりが一切なくなるだろうから恐ろしい所だ。


「なんか今まで砂漠率が高かったけど、今回は違うね~」

美月が俺の言葉を聞いて、それに返答をしてくれた。


俺らが現れたのは、木がたくさん生えているので、森の中という事だ。

そして少し気になったのが、こういう木などがたくさん生えているときに木が生えていないところではなく、木が生えているところに飛んだときはどうなるのだろうか?

木に体がめり込む? それとも体に木がめり込む? いや、体に木がめり込むという表現は間違ってるだろうけどね…多分。


「砂漠だと靴の中に砂が入るから嫌なんだよな」

それこそ砂漠なら砂漠用の靴があるんだろうが、俺たちはどんな世界のどんな場所に出るのか分からないのでそれ専用の道具を用意していない。

なので砂漠でも、普通の靴で歩く事になり皆黙っているが相当苦労している。


ルルは初めての体験なのか、目をキラキラと何かを叫んではしゃいでおり、それを軽く笑いながら奈菜がなだめている感じだ。

いつも思うがルルは一番奈菜と仲が良いよな。



とりあえず、そんな事は置いといて俺たちは歩き出す。

この森を抜けるためであり、俺以外の奴らはそれぞれ話している。

まだ俺自身、瑞穂や和馬と話してはいない。

この頃……というか今回で四回目だったはずだが、ほとんど全員で異世界で行くのが本当に多いな。


「ぬぅ…我は来るのは初だが、今回の異世界とやらは何をすれば良いのだ?」


「さぁ? ボク自身、異世界に移ったときは大体は知らない世界だから…まぁ、それこそ堕勇を追って移動しているわけだから知ってる世界に行く事自体あまり無いからね」

ルルと質問に答える奈菜。

正直思うが、異世界に移動して堕勇を撃退というが相手がどう動くか、どんな状況で動かなければいけないのか分からないので無理ゲーに近いと思う。

そこは無駄なチート補正で、補っているわけだが…。


「そんなので、どう行動するというのだ?」


「いや…まぁ、うん。ボクにも分からないけど」

奈菜とルルのコメントだ。


「なんか見えたな」


「「うむ?」」

俺の言葉に反応するルルと奈菜。

魔物と出合うことも無く無事に俺たちはやっとの事で森を抜けた後、それなりに広範囲を見渡せる場所に出たのだが、そこには一つの都市が存在していた。

その都市の中心には定番のように城が存在されており、そこにはでかでかと国のマークであろうモノが書かれている。

遠くから見ているだけなので細かい模様はわからないが、それはおそらく竜をイメージして作られたものだろう。


「んー、今日も意外と何かが近いところに出たね」

美月が横で呟いている。


「あのマーク、なんか見覚えがあるな。なんだっけかなぁー?」

そして、その美月の横では奈菜が頭を抱えながら、そんな事を唸っている。


「どうした奈菜? 頭が痛いのか?」

優しいですね魔王様。

……でも少し違うと思うんですよ、それは。





 ─ ─



そして、その世界の徹夜達が現れたとは別の場所。

そこには何だか…というよりいつもピリピリとした雰囲気の連中が居た。

いつも仲が悪い堕勇の連中なのだが。


「…ったく、何でこういつもピリピリしておるのかのぅ。

まぁ、大半の戦力となってる部分はワシが無理矢理従えて居るから当然なのだが……」

そこにはいつも通り、結構な人数に恨まれる老人ころグレモアが居た。

その老人の周りには当然のように堕勇の皆さんが居り、やはり最初に言ったとおり絶対に笑えないであろう雰囲気が漂っている。


堕勇たちも徹夜達と同様に出た場所は木が生い茂る森の中。

そこから抜けるべく同様に歩き出す堕勇たち。


特に喋ることなく歩く堕勇達。

このことを考えると勇者さん達御一行と比べると、別にフリーでカオスな感じなるよりも良いのかもしれないが、さすがに黙ったままは駄目な気がする。


徹夜達と同様に都市が見えるところまで来た。

当然、徹夜達とは違う場所だが、森は相当広いので同じ状況になっている。

そして、城に書かれたマークをみら堕勇達。

当然、それに対して興味を待つものなんてほぼ居ないだろう……だが、その内一人だけが他とは異なるリアクションを取った者が居た。


「どうした、楓?」

それはエセ関西弁少女こと楓。

それに対して美咲が、心配するように声をかけたのだ。


「…確か、一回だけ奈菜ちゃんとミサキには話したことが会ったやろ?」


「何をだ?」


「ウチが最初に召喚された世界や」

それを聞いた美咲は、ああ…という声を上げているので楓に、その世界とやらを言われた事があるのだろう。


「…あの城のマークはウチが、奈菜ちゃんとミサキに見せたやつや」


「通りで、ぱっと見たときに前に見たことがあるような気がしたわけだな。

……それで、お前は俺や奈菜に言ったとおりに行動するのか?」


「当然」

短くそう答えた楓の目には、いつもとは違う鋭い光があり、その顔はやはりいつもとはちがく、普通の人ならゾッとするようなほどの怒りに満ちていた。

たぶん次回からは戦闘がすぐさま始まると思います。



誤字・脱字があれば御報告宜しくお願いします

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ