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俺は闇、幼馴染みは光の勇者様  作者: 焼き芋(ちーず味)
第三章 セカンドワールド 堕勇と勇者の戦争
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72話 久しぶりに感じる人登場

これは四日後である。

またもお久しぶりな俺視点……まぁ、要するに、この頃主人公なのに主人公をしてない景山 徹夜であるからして~。

まぁ、そんな事を言った所で何の意味も無いのだが。


まぁ、とりあえずはその日の朝である。


「ん? 栞、どうしたんだ…そのシュークリーム?」

朝、俺が階段を下り丁度そこを通ろうとしていた栞はもしゃもしゃとシュークリームを食べている。


「ん…昨日会った人に追加に頼まれごとをして、その報酬にシュークリームを六個貰ったから……朝だけど食後デザートにしてみた。

……後五つあるから一人一個は行けるし、美月さんが来たら食べるといい」

そういえば、栞って美月の事を『美月さん』って呼んでるんだね。

あまり意識してなかったからわからなかったわ。


「ふむ、じゃあお言葉に甘えて後で食べさせてもらおうかな……ちなみに、ご感想は?」


「シュークリーム、とても美味しい」


まぁ、そんな感じで俺は眠い目をこすりながらもテレビがあるリビングへ行ってみることにした。

今は朝と何回も言っているが、今日も学生なら誰でも分かるであろう面倒な学校に行かなくてはいけない……まぁ、俺の場合は普通とは異なるのだが…。


「おはよう、徹夜」


「おはよう」

挨拶をしてきたのは母で、俺はそれに自然に返事をする。


「おはよー!!」


「…おはよ、真くん」

その次に挨拶をしてきたのは真くんで、真くんは母さんにさっきまで寝ていたせいでついたであろう寝癖を、ブラシでとかしているところだった。


ちなみに、父…つまり武殿はもう既に家を出ており、弁当などは用意しなくても良い。

母は今日弁当が用意されるそうでいらなくて、義妹である栞殿は友達と一緒に朝に学校に着く前に店によって少し買い物に行くらしく、必要ないようだ。

ちなみに真くんだが、母が仕事などで完全一人になってしまうときはお隣のめっちゃ笑顔の優しいお婆さんが預かってくれている。

真くんを預かる事になった理由も教えており、笑顔で『いいよ』という返事で了承してくれた。

俺も小さいときは、よく面倒をみてもらっていた。


いいよね、近所にいい人が居るとね。


「なんか有名な剣の何かの人が数ヶ月前に殺されていたらしいわね」


「むぅ?」

母からの言葉に反応した俺。

……ていうかさ、話はちがくなるんだけどもさ。俺は母のことを「母さん」やら「母」やらと呼んでいるが……俺の母さんの本名はなんだ?

父にはたけしという名があるのに、何故母は「母」なんだ? ……うん、不思議だ。

七不思議だね……いや、七つじゃねぇけど。


テレビの流れている内容は剣道か何かで有名だった(剣道か何か、というのは俺がちゃんと聞いてなかったからだ)家の家族……父、母、祖父母、それと長男と長女が数ヶ月前に殺されていた、という事である。

その家の娘一人が行方不明らしく、それを警察が捜しているらしい。

そして、その娘の写真がテレビに流れた。


「……これは、話したことは無いけど数回ほど見た顔だな~」

それは『妖刀』と呼ばれていた少女だった。


ああ、なんという事でしょう……いつも戦っている相手の人たちの一人には、正真正銘の人殺し様が居たらしいですな~…。

いや~、怖い…俺、殺されないかな?





 ─  ─


「いや~、なんか久しぶりだね徹夜くん!!」

何故か異様にハイなテンションで奈菜が俺に返事してきた。


「は? 昨日、学校だったんだし会ってるだろうが……なんだ、そのテンションは…」


「何故かね、何故か……本当にボクが出るのは久しぶりな気がするんだ!! とっても嬉しいからね、今は気分が良いよボクはっ!!」

本当にテンションが高い。

奈菜は満面の笑みで何故かハイタッチを求めてきて、俺ははてなマークを頭に浮かべていても可笑しくないほどの感じなんだけども、そのハイタッチにハイタッチで答えた。


「何で、こんなにテンション高いの? 奈々ちゃんは…」

そして、美月にもそれをやり俺同様の感想をもらっている奈菜である。


「……今日は本当に久しぶりな気がして、異様なテンションになっちゃった…なんか恥ずかしい」

だったら、そのテンションで接してくる前に自分の事を考えておこうぜ、奈菜さんや。


「まぁ……ボクのテンションの事は、ともかく今日は本当に久しぶりに異世界に行く事になったから」


「いや、それは昨日聞いたから」

まぁ、君達は知らないんだけどね!! 君達って誰だろうか?(読んでる人のことである)

とりあえずは、奈菜の後についていき、高校の誰も決まった人間しか入れない教室に入っていつも通り、魔法陣で異世界に移動する。

ああ、いつもの事だけどコレを通って移動すると、なんか嫌な気分になるな……どうせ、面倒なことが多いだろうし…。


「ま、とりあえず皆も待ってるだろうし行こうか~」

奈菜の言葉に答える事も無く、奈菜も返答を待たずに歩き出したので俺も美月も奈菜の後についていく事にした…また砂漠みたいなところに出るのは嫌です。

誤字・脱字があれば御報告宜しくお願いします。

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