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俺は闇、幼馴染みは光の勇者様  作者: 焼き芋(ちーず味)
第三章 セカンドワールド 堕勇と勇者の戦争
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70話 久しぶり俺視点

今回、速めに投稿。

まぁ、前話から3日後である。


「なかなか減らないなぁ~」


「まぁ、三日しか経ってないし…ゲームとかだとシングルストーリーモードを交互にやってストーリーだけ見ようとしても時間かかるからね~」

俺の言葉に美月が返答した。

そう……お久しぶりの俺の視点である! …俺視点の意味がわからないんだけどね~。


「テツ兄、これやってい~?」

俺に話しかけてきたのは真くん……何故か栞に影響されて真くんまで俺の事をテツ兄と呼んでいるのだが、まぁ…気にする必要はないんじゃないかな?


「ん…なんか頭がはじけ飛んだり地が飛び散ったりしてる、この色々と子供には悪いゲームのことか?」


「うん!!」

にこやかに笑っている真くんだが手に持っているものは色々とアウト。


「結構グロいけど…大丈夫か?」


「大丈夫!!」


「そっか。じゃあ、やってもいいぞ~」

ニコリと笑った真くんは嬉々として、血みどろゲームへと目を向けていった。

なんて恐ろしい子だ……言っておくが、アレは…結構ぐろかったぞ? だってさ、異世界で見なかったほどのグロさだぞ? 色々とぶちまけられるぞ?

ま、まぁ…良いとしよう?


「ご主人…このハサミは大きすぎるんだが!!」

クロがハサミを持ちながらこちらに駆け寄ってくる。

クロとフレとイムは、インターネットから印刷したのだが周りを切って印のついているところにのりをつけてはりつけていくと、立体の何かになるヤツをつくっている。

なんだっけ…ペーパークラフトだっけ? うん、名前忘れたわ。


「ぬわっ!?」


「……あぶっ!!?」

クロが途中で落ちている漫画などに躓き、転んだのだがハサミが俺のほうに向いているので、めっちゃ怖すぎる。

とりあえずは持ち前の反射神経(笑)で、クロを受け止め…俺の命はハサミによって切り刻まれることは無かったのだが、マジで気をつけて欲しい。

まぁ、部屋を散らかしている俺も俺で悪いのだが……。


「気をつけろ、クロ」


「す、すまん…ご主人」


「テツ兄……クロは私が無事に、フレとイムのところに連れて行く」


「ん? あんがと、栞」

ちなみに今気づいたのだが、クロとフレとイムの三人はいつの間に栞をはじめ、真くんまで知り合いになっていたのだろうか?

なんか、俺が見ないところで知り合いになっていられるからさ…ちょっと驚くんだよね。


「ん、私ができる妹だから」

自分で言っちゃだめだと思うよ、そういう事は…。


「わかって言ってるから問題ない」

心読まないでくれるかな……なんか、マジで心読まれるのはいい加減にどうにかしたほうが良いよね…なにか、そういう系の便利なソフトでもないかな?

まぁ、パソコンとかじゃああるまいし…人間にソフトは関係ないけどさ……。


いや~、久々に邪念がひどい(前にも言ったが邪念は『色々と無駄すぎて邪魔な念』を略したもの)

何故だか知んないけど、この邪念が久々に感じてしまうんだよね。

……いや、本当になんで久しぶりなのかは分からないけどね。


「徹夜、やっとこのゲーム最終章だよ~」


「おお…無駄に長かったけど、もう少しだな」

美月はTVゲームをやっており、今は最終章…まぁ、詳しく言ってしまえば第八章。

何でこんな長いゲームを作ってんのかしら無いけど、やっとの事で終わり……美月はゲームをやるときは、無駄のない動きで進めていくのでどんどんと効率よく進んでいる。

ただ、ゲームでは無駄な所でも探索したいという願望がある俺としては、すこしもったいない気がしてならないが…まぁ、ストーリーがわかれば良いので、今回は気にしないようにしておく。


「それにしても、このゲーム………クソゲーだよな~」


「…それは言っちゃだめだよ、徹夜」

まぁ、その無駄に長いゲームは俺が言ったとおりクソゲーなのだが……。

なんか前にやったゲームだったのだが、異様に質が落ちてクソゲーと化していた。

本当に、なんか切ない気持ちがいっぱいだ。


「よし、美月…ラストスパートかけろ!!」


「うん!!」

美月は元気よく返事をして、またテレビのほうへと目を向けた。


そして俺は今までずっと手に持っていた漫画に目を落としながら、チラチラと美月のやっているゲームのほうも見ている。

色々と漫画とゲームのストーリーが混ざってしまいそうだが、見終わった後に続きを見て大体のストーリーが理解できれば良いのだ。

続きを見れば大体は思い出せるしね。


まぁ、そんな感じだ!!




 ─  ─


今は夜。

それも美月は既に自分の家に帰り、徹夜の家の人間もほとんどが夢の世界に旅立っているほどの時間であり、その家の中は静まり返っていた。

そして徹夜の部屋。

そこにはベットで寝ている真くんと、その下の床に布団を引いて寝ている徹夜が居た。


「…んごお……ドリアン納豆は、勘弁………スゥ」

いつものようにドリアン納豆に関しての寝言を言っている徹夜は、とりあえず無視しておこう。

いろいろと毎回うざったい寝言を言っている徹夜に反して真くんは静かに眠っている。


そんな部屋で、一瞬の内に誰かが現れる。

それは黒い服を着た女の子………つまりは、クロ。

だが、その目にはいつものような光は無く、異様なモノで、それこそ一目で正常ではないと理解できるものだった。

そのクロの手には包丁が握られている。


「……スゥ…く、来るな…近づくな、納豆ドリアン…俺を食べようとするな! ……スゥ…」

静かに立っているクロの目の前では変な夢でうなされている徹夜。


クロが包丁を振り上げ……振り下ろした。

その包丁は空気を切り裂きながら、徹夜の心臓目掛けて突き進む。

そして、その包丁が徹夜に突き刺さる。



……その前に、クロの手がつかまれ阻止された。


クロが包丁を持ってる手を、横から掴んだ手は綺麗な女性のモノで……クロに対して特に感情の篭っていない目で冷たく見つめている栞がいた。



誤字・脱字があれば御報告宜しくお願いします。

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